花粉やハウスダスト、ウイルス対策などで活躍する空気清浄機。効果を実感するには長時間の運転が欠かせませんが、「どれくらい電気代がかかっているの?」と不安に感じる方もいるでしょう。
そこで今回は、空気清浄機の電気代について解説。つけっぱなしにした場合の費用や、ダイソンやシャープなどメーカー別の違い、電気代が高くなる理由や節約のポイントまでわかりやすく説明します。
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空気清浄機の電気代はどれくらい? モード別に紹介
空気清浄機の電気代は、運転モードによって大きく変わります。
空気清浄機の電気代は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)」という式で算出可能。今回は例として、パナソニックの空気清浄機「F-PX60C」を例に、モード別の電気代を見てみましょう。
商品名 | モード | 消費電力 | 電気代 | ||
|---|---|---|---|---|---|
1時間 | 24時間 | 1カ月(30日) | |||
静音 | 5W | 0.2円 | 3.7円 | 111.6円 | |
中 | 10W | 0.3円 | 7.4円 | 223.2円 | |
強 | 45W | 1.4円 | 33.5円 | 1,004.4円 | |
電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)で計算。実際の単価は契約している電力会社やプランによって異なります。
実際の電気代は契約プランや使用環境により異なります。
F-PX60Cの適用床面積は27畳です。
このように、静音モードなら1カ月つけっぱなしでも100円台に収まる計算です。テレビや冷蔵庫など他の家電と比べても、空気清浄機の電気代はそこまで高くないことがわかります。
ただし、強モードで24時間稼働させると1カ月で1,000円をオーバー。そのため、運転モードの選び方が重要です。
実は空気清浄機は「24時間つけっぱなし」が理想
実は空気清浄機は24時間つけっぱなしにするのが理想的な使い方とされています。その理由は2つあります。
1つ目の理由は「細かいホコリやウイルスが空気中に長時間漂っているから」です。必要なときだけ稼働させるより、つけっぱなしのほうが効率的にホコリなどを集められます。
もう1つは「こまめなオンオフがかえって電気代を増やす可能性があるから」です。一度電源を切ると、再起動時に再び強モードで稼働するケースが多く、結果的に消費電力が増加。常時運転なら静音や弱モードで安定して稼働できるため、電気代を抑えられます。

編集部
もちろん、旅行などで数日間家を空けるなら、電源を切ったほうが節電になります。

ENEOSでんきは、地域の電力会社と比較すると電力量料金単価が割安に設定されています。電気使用量が多い家庭ほどお得に利用できるプランです。いくらお得になるか電気料金シミュレーションで確認しましょう!
空気清浄機の電気代をメーカー別に深掘り
では空気清浄機の電気代は、どれほどモデルによって違いがあるでしょうか? 代表的な4メーカーの空気清浄機を取り上げ、比較してみました。
シャープの空気清浄機の電気代
まずは、プラズマクラスター技術で有名なシャープの空気清浄機を見てみましょう。
商品名 | モード | 消費電力 | 電気代 | ||
|---|---|---|---|---|---|
1時間 | 24時間 | 1カ月 | |||
静音 | 4.6W | 0.1円 | 3.4円 | 102.7円 | |
中 | 26W | 0.8円 | 19.3円 | 580.3円 | |
強 | 43W | 1.3円 | 32.0円 | 959.8円 | |
静音 | 3.8W | 0.1円 | 2.8円 | 84.8円 | |
中 | 14W | 0.4円 | 10.4円 | 312.5円 | |
強 | 52W | 1.6円 | 38.7円 | 1,160.6円 | |
FP-U70の空気清浄適用床面積は31畳以下、KI-US50は23畳以下。
シャープは、静音モードの消費電力が控えめなのが特徴。1カ月つけっぱなしでも約85〜100円です。強モードの消費電力もすごく低いわけではありませんが、決して高くもありません。
そのため、「普段は静音や中モードで運転し、空気の汚れが気になるときだけ強モード」といった使い分けが節約のポイントとなるでしょう。
ダイキンの空気清浄機の電気代
ダイキンの空気清浄機は、有害物質を分解する「ストリーマ技術」が持ち味。気になる電気代は次のとおりです。
商品名 | モード | 消費電力 | 電気代 | ||
|---|---|---|---|---|---|
1時間 | 24時間 | 1カ月 | |||
しずか | 6W | 0.2円 | 4.5円 | 133.9円 | |
弱 | 9W | 0.3円 | 6.7円 | 200.9円 | |
標準 | 16W | 0.5円 | 11.9円 | 357.1円 | |
ターボ | 49W | 1.5円 | 36.5円 | 1,093.7円 | |
しずか | 6W | 0.2円 | 4.5円 | 133.9円 | |
弱 | 10W | 0.3円 | 7.4円 | 223.2円 | |
標準 | 19W | 0.6円 | 14.1円 | 424.1円 | |
ターボ | 70W | 2.2円 | 52.1円 | 1,562.4円 | |
MC556Aの空気清浄適用床面積は25畳以下、MCK556Aは25畳以下。
運転モードが4段階と細かくなっており、標準モードまでは消費電力が少なめです。
細かく見るとMC556Aはシャープ2モデルと比べても同程度。一方、加湿機能付きのMCK556Aは標準・ターボ運転時の消費電力がやや高めなので、使用モードによって電気代に差が出ます。
ダイソンの空気清浄機の電気代
羽根のないファン機構で気流を生み出す「エアマルチプライアー技術」や高性能なフィルターなどが強みのダイソン。日本国内モデルではモード別でなく、最小消費電力と最大消費電力の表示となっています。
商品名 | 分類 | 消費電力 | 電気代 | ||
|---|---|---|---|---|---|
1時間 | 24時間 | 1カ月 | |||
最小消費電力 | 2W | 0.1円 | 1.5円 | 44.6円 | |
最大消費電力 | 19W | 0.6円 | 14.1円 | 424.1円 | |
最小消費電力 | 6W | 0.2円 | 4.5円 | 133.9円 | |
最大消費電力 | 40W | 1.2円 | 29.8円 | 892.8円 | |
SP01 WSの空気清浄適用床面積は19畳以下、TP12 WGは12畳以下。
シャープやダイキンと比べても最大消費電力は低く、全体的に電気代はリーズナブル。特にSP01 WSは小型なモデルであるため、最小消費電力がかなり抑えられています。
エアドッグの空気清浄機の電気代
エアドッグは「TPAフィルター」と呼ばれる電気集塵方式を採用。水洗いが可能でフィルター交換が不要なのが魅力です。今回は、コンパクトモデルの「X3D」とリビング向けの「X5D」の電気代を確かめてみます。
商品名 | モード | 消費電力 | 電気代 | ||
|---|---|---|---|---|---|
1時間 | 24時間 | 1カ月 | |||
Sleep | 8.7W | 0.3円 | 6.5円 | 194.2円 | |
L1モード | 9.8W | 0.3円 | 7.3円 | 218.7円 | |
L2モード | 11.1W | 0.3円 | 8.3円 | 247.8円 | |
L3モード | 15.8W | 0.5円 | 11.8円 | 352.7円 | |
L4モード | 27W | 0.8円 | 20.1円 | 602.6円 | |
Sleep | 12W | 0.4円 | 8.9円 | 267.8円 | |
L1モード | 15W | 0.5円 | 11.2円 | 334.8円 | |
L2モード | 18W | 0.6円 | 13.4円 | 401.8円 | |
L3モード | 23W | 0.7円 | 17.1円 | 513.4円 | |
L4モード | 55W | 1.7円 | 40.9円 | 1,227.6円 | |
X3Dの空気清浄適用床面積は17畳以下、X5Dは24畳以下。
エアドッグはモードが5段階と細かく刻まれており、それに合わせて消費電力も細分化されています。「標準」に相当するL2モードが11.1〜18W、「ターボ」に当たるL4モードが27〜55Wなので、消費電力自体は他社モデルと同程度と言えるでしょう。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自分に合った電気料金プランをお探しの方
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空気清浄機の電気代が高くなる要因
一般的に空気清浄機の電気代は高額ではありません。しかし、使い方や状態によっては想定以上に電気代がかかることも。主な要因として、次の3つが挙げられます。
- 適用床面積が合っていない
- フィルターが汚れている
- 内部でトラブルが発生している
適用床面積が合っていない
空気清浄機には「適用床面積(適用畳数)」が表示されています。これは一般社団法人日本電機工業会規格(JEM1467)に基づき、規定の粉塵濃度の汚れを30分で清浄できる部屋の広さを示したもの。つまり、数値が大きいほど、短時間で広範囲の空気をキレイにできます。
しかし、部屋の広さより適用床面積が狭いと、電気代が高くなる原因になります。適用床面積が足りないと、空気清浄機は常に高い負荷で稼働せざるを得ません。結果として強モードでの運転時間が長くなり、電気代が増えてしまうのです。

編集部
素早く効率的に清浄するには、適用床面積は部屋の広さの2〜3倍程度が良いとされています。
フィルターが汚れている
空気清浄機の心臓部とも言えるフィルターは、使い続けるうちにホコリや汚れが蓄積していきます。フィルターが目詰まりすると、空気を吸い込む力が落ち、同じ量の空気を清浄するのにより強い運転が必要に。結果として消費電力が増え、電気代も上がってしまいます。
また、フィルターが汚れると集塵能力そのものが低下。本来の性能を発揮できません。電気代だけでなく、空気清浄効果を保つためにも、定期的にフィルターを掃除しましょう。
内部でトラブルが発生している
空気清浄機を長く使い続けると、モーターの劣化やセンサー異常などのトラブルが発生する可能性が高まります。一見すると問題ないように見えても、内部の不具合によって消費電力が増加してしまうケースは珍しくありません。
空気清浄機の法定耐用年数は6年ですが、実際の寿命は約8〜10年と言われるのが一般的です。それ以上の期間使っていて、電気代が以前より高くなったと感じるなら、内部の劣化やトラブルが発生している恐れがあります。
空気清浄機の電気代を節約する方法

ここからは、空気清浄機を効果的に使いながら電気代を抑える6つの方法を紹介します。
- 置き場所を工夫する
- 省エネモードを使用する
- こまめにオンオフしない
- 定期的に清掃する
- サーキュレーターと併用する
- 電力会社・電気料金プランを乗り換える
置き場所を工夫する
空気清浄機の置き場所を工夫すれば、清浄効率が向上します。ホコリが侵入しやすい、部屋の入口付近や人が集まるリビングの一角に置くのがベターです。
逆に、壁の真横や家具の隙間などに置くことは避けること。吸気口や吹き出し口をふさがないよう、適切な距離を確保しましょう。

編集部
エアコンとも併用するなら、気流を妨げず、部屋全体に空気が回る位置に置くのがポイントです。
省エネモードを使用する
多くの空気清浄機には、省エネモードや自動運転モードが搭載されています。汚れの度合いに応じて運転強度を自動調整してくれるので、常に強モードで運転するよりも省エネです
空気がキレイな状態を適切に維持してくれるので、ムダな電力消費が減り、結果的に電気代も抑えられるでしょう。
こまめにオンオフしない
空気清浄機はこまめにオンオフを繰り返さないのが基本。特に、エアコンと違って空気清浄機は連続運転を前提に設計されているため、つけっぱなしによる本体への負荷はあまり心配する必要がありません。
むしろ常時運転のほうが、少ない消費電力で安定的に稼働できるでしょう。
定期的に清掃する
フィルターやセンサー部分の定期的な清掃は、電気代節約に直結します。具体的なメンテナンス頻度の目安は、次のとおりです。
部位 | 頻度 | 方法 |
|---|---|---|
プレフィルター | 2週間〜1カ月に1回 | 掃除機でホコリを吸う。汚れがひどい場合は説明書に従って水洗い |
集塵フィルター | 数年〜10年で交換 | メーカー指定の交換時期に従う |
脱臭フィルター | 5〜10年程度 | ニオイが取れにくくなったら交換を検討。モデルによっては水洗い可能 |
センサー部 | 1カ月に1回 | 乾いた綿棒や乾いた布でやさしく拭く。ホコリがたまっているなら掃除機で吸う |
日々のメンテナンスを習慣にすることが空気清浄機を効率的に使ううえで重要です。
サーキュレーターと併用する
空気清浄機の効果を引き出すには、サーキュレーターとの併用がおすすめ。サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させることで、効率的に空気を清浄できます。空気清浄機を弱などで稼働できる時間が増え、消費電力を抑えられるでしょう。
サーキュレーターを置く位置は、空気清浄機の対角線上がセオリー。部屋の空気が大きく循環するように風を送ると、効率が高まります。

編集部
なお、サーキュレーターの電気代は省エネなDCモーター搭載モデルなら、消費電力は10〜20W程度。空気清浄機をターボで使うより、電気代を抑えられます。
電力会社・電気料金プランを乗り換える
空気清浄機の使い方を工夫しても電気代が気になるなら、電力会社・電気料金プランの乗り換えを検討しましょう。電気代の多くを占める電力量料金の単価が安くなれば、無理に節電せずとも電気代を抑えられます。
特に、空気清浄機だけでなく他の家電も多く使う方なら検討してみる価値はあるはず。例えばENEOSでんきの「Vプラン」は電気使用量が多い方に適した料金設定を採用。実際に節約できるかは、以下の料金シミュレーションで確認できます。
空気清浄機に関するよくある質問
最後に、空気清浄機のよくある質問に回答します。
Q.空気清浄機にはどんな種類がある?
空気清浄機の方式は、大きく分けて3種類あります。それぞれの仕組みと特徴は次のとおりです。
ファンで空気を吸い込み、HEPAフィルターなどでホコリや花粉を除去する方式です。集塵力が高く、PM2.5などにも対応しています。シャープやパナソニック、ダイキンなど主要メーカーの多くが採用しており、広く普及しています。
高圧放電によって空気中のホコリを帯電させ、反対極のフィルターで集塵する方式です。ファンを使わない、または併用する構造なので動作音が静か。フィルターが目詰まりしにくいのが特徴です。エアドッグやダイキンなどが採用しています。
空気中にイオンを放出し、ウイルスやアレル物質を不活化させる方式です。代表例はシャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイーなど。現在はファン方式と組み合わせて搭載されているケースが主流です。

編集部
どの方式が優れているかは一概に言えませんが、集塵力を重視するならファン方式、静音性を求めるなら電気集塵方式、ニオイ対策ならイオン方式(併用型)が選び方の基本筋となります。
Q.空気清浄機のメリット・デメリットは?
空気清浄機のメリット・デメリットを整理しました。
メリット | ・花粉やハウスダストを除去できる |
|---|---|
デメリット | ・本体価格が比較的高い |
デメリットはあるものの、花粉症やアレルギーを持つ家庭、小さな子どもやペットがいる家庭にとっては、得られる効果のほうが大きいでしょう。
Q.自分に合った空気清浄機の選び方は?
空気清浄機選びで失敗しないために、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
- 適用床面積を確認する:使用する部屋の広さの2〜3倍を目安に選ぶ
- フィルターの性能と寿命:HEPAフィルター搭載か、交換頻度はどれくらいか
- 消費電力:静音モード時と最大時の消費電力を比較
- 追加機能:加湿・除湿機能、独自のイオン技術が必要か
- 設置スペースと運転音:寝室で使うなら運転音の小ささも重要

編集部
空気清浄機のランニングコストは電気代だけではなく、フィルター交換費用などもかかります。フィルターは10年程度で交換するのが一般的で、価格は数千円〜1万円程度が相場。空気清浄機の購入を検討するならトータルコストで比較検討しましょう。
空気清浄機を快適に使うなら電気代も見直そう
空気清浄機の電気代は、エアコンなどの空調家電と比べるとリーズナブル。使い方を工夫すれば、1日中つけっぱなしでも、大きな電気代とはならないでしょう。
それでも、さらに電気代を抑えたいなら、電力会社・電気料金プランの乗り換えを検討するのも選択肢の一つです。
ENEOSでんきの「Vプラン」は電気を多く使う方ほど、地域の電力会社よりお得になりやすい料金設定が特徴。ENEOS都市ガスとのセット割や、Vポイント付与などの特典も用意しています。電気代を節約したいなら、ぜひ注目してみてください。
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