タワーファンと扇風機を比べると、体感の涼しさを得やすいのは一般的に扇風機です。扇風機は風量が強く、広範囲に風を届けやすいため、暑さをすばやく和らげたいときに向いています。
一方、タワーファンはスリムで置き場所を取りにくく、足元やデスクまわりなど、狭い範囲に風を届けたい場面や、部屋をすっきり見せたい場合に向いています。
この記事では、タワーファンと扇風機の違いを、涼しさ・使いやすさ・電気代の観点から比較します。タワーファンがおすすめな人や部屋、扇風機が向いている使い方も解説するので、ご家庭に合う一台を選ぶ参考にしてください。
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タワーファンと扇風機の違いとは?
タワーファンも一般的な扇風機も、風を送って涼をとる目的は同じです。ただし、風の出方や本体の形状、設置しやすさ、お手入れのしやすさには違いがあります。まずは、それぞれの特徴を比較してみていきましょう。
タワーファン | 扇風機 | |
|---|---|---|
風の性質 | 縦長の送風口から風を送る。スポット的に風を届けやすい | 羽根で広範囲に風を送る。やわらかい風を感じやすい |
設置スペース | 細くて場所を取りにくい | 羽根の幅や奥行きの分、ある程度のスペースが必要 |
安全性 | 羽根は触れにくい内部にあるので、比較的安全性が高い | カバーはあるが、使い方によっては指が入るリスクがある |
お手入れ | 外側は拭きやすいが、内部は掃除しにくい製品が多い | カバーや羽根を外して掃除しやすい製品が多い |
タワーファンは省スペース性や見た目のすっきり感に優れ、扇風機は風の広がりやお手入れのしやすさに強みがあります。使う部屋の広さや設置場所、掃除のしやすさも踏まえて選ぶことが大切です。タワーファンと扇風機の特徴を詳しく見ていきましょう。
タワーファンは「省スペースと安全性」が魅力
タワーファンは、縦長でスリムな形状が特徴です。省スペースで設置しやすいため、脱衣所やキッチン、デスクまわりなど、広さに余裕がない場所でも使いやすいでしょう。見た目もすっきりしており、生活感を抑えてインテリアになじみやすい点も魅力です。
また、外から羽根が見えにくい構造のため、小さな子どもやペットがいる家庭でも比較的安心して使えます。一方で、一般的な扇風機に比べると本体価格は高めになりがちです。内部のファンにホコリが溜まっても分解掃除しにくい製品が多いため、掃除のしやすさも確認して選びましょう。
扇風機は「広範囲の風とお手入れのしやすさ」が魅力
従来型の扇風機は、大きな羽根を回して空気を押し出すシンプルな構造が特徴です。風が広がりやすく、リビングなど広めの空間にもやわらかい風を届けやすい点がメリットです。また、カバーや羽根を取り外せる製品が多く、シーズン前後に水洗いして清潔に保ちやすい点も魅力といえます。
比較的安価なモデルが多く、購入しやすい一方で、羽根やモーター、台座のサイズがあるため、設置や収納にはある程度のスペースが必要です。タワーファンに比べると生活感が出やすいものの、最近はインテリアになじみやすいデザイン性の高いモデルも増えています。
結論、タワーファンと扇風機はどっちが涼しい?

タワーファンと扇風機のどちらが涼しいかは、単純な風量だけでは判断できません。風の広がり方や届く範囲、搭載しているモーターの性能によって、涼しさの感じ方は変わります。
ただし、全身でしっかり風を感じたい場合や、広い範囲に風を届けたい場合は、一般的に扇風機の方が涼しさを感じやすいでしょう。
風量と涼しさを重視するなら「扇風機」
風量や広範囲の涼しさを重視するなら、従来型の扇風機が向いています。扇風機は大きな羽根を回して多くの空気を押し出すため、風が体全体に届きやすく、暑い日にしっかり涼をとりたいときにも使いやすいのが特徴です。
大きな羽根で全身に風が届きやすい
扇風機は、タワーファンに比べて送風面が広く、風が一点に集中しにくい傾向があります。そのため、顔や上半身だけでなく、体全体で風を感じやすい点がメリットです。帰宅直後にすばやく涼みたいときや、リビングで家族と過ごすときなど、広い範囲に風を届けたい場面で活躍します。
風量調整や首振り機能で涼しさを調整しやすい
近年の扇風機は、微風から強風まで風量を細かく調整できるモデルも多くあります。さらに、左右だけでなく上下に首振りできるモデルであれば、部屋全体に風を送りやすく、エアコンと併用する際の空気循環にも役立ちます。
タワーファンにも涼しさはありますが、風の広がりや風量、調整機能を総合的に見ると、涼しさを重視する場合は扇風機に軍配が上がりやすいでしょう。
スポット的に涼みたいなら「タワーファン」
脱衣所やキッチン、洗面所、デスクまわりなど、限られた場所で涼みたい場合はタワーファンが向いています。タワーファンは縦長でスリムな形状のため、一般的な扇風機よりも設置スペースを取りにくい点がメリットです。扇風機を置きにくい場所でも設置しやすく、限られた場所で風を浴びたいときに使いやすいでしょう。
縦方向に風が届くため、体に風を当てやすい
タワーファンは、本体の前面にある縦長の送風口から風を送り出します。扇風機のように大きな羽根で広い範囲に風を送るのではなく、縦方向に風を届けやすい構造です。そのため、椅子に座って作業しているときや、キッチンで立っているときなど、体の高さに沿って風を受けたい場面で使いやすいでしょう。
広範囲よりも狭い場所での使用に向いている
近年は風量の強いタワーファンも増えていますが、風の広がりや首振りの可動域は、一般的な扇風機に劣る場合があります。部屋全体や複数人に風を届けたいときは扇風機の方が向いていますが、一人で使う脱衣所やキッチンなどではタワーファンの省スペース性が活きます。
空気そのものを冷やすわけではありませんが、自分がいる場所に風を届けて体感的な涼しさを得たい場合に適した家電です。
タワーファンと扇風機の電気代は違う?
購入を検討する際に多くの人が気になるのが、タワーファンや扇風機の電気代ではないでしょうか。
タワーファンと扇風機それぞれの人気モデルをピックアップし、どれくらい違いがあるのか比較しました。
タワーファンと扇風機の電気代を比較
タワーファンと扇風機の電気代は、消費電力と使用時間によって決まります。電気代は、以下の計算式で算出できます。
電気代=電気使用量(消費電力×使用時間)×電気料金単価
電気料金単価は契約する電気会社や料金プランによって異なるため、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価である31円/kWh使用し、1日13時間使用・1カ月30日で計算します。
種類 | 商品名 | 消費電力(最大) | 1時間 | 1日 | 1カ月 |
|---|---|---|---|---|---|
タワーファン | 30W(涼風) | 0.93円 | 12.09円 | 362.7円 | |
アイリスオーヤマ | 16W | 0.50円 | 6.45円 | 193.44円 | |
山善 | 24W | 0.74円 | 9.67円 | 290.16円 | |
扇風機 | パナソニック | 22W | 0.68円 | 8.87円 | 265.98円 |
21W | 0.65円 | 8.46円 | 253.89円 | ||
バルミューダ | 20W | 0.62円 | 8.06円 | 241.8円 |
ダイソン(Hot+Cool HF1 remote link pre-heat)は冷風時の消費電力・電気代目安です。
どちらも消費電力は30W以下がほとんどで、電気代に大きな差はないことが分かります。そのため、スペースや予算、安全性など、ご家庭にあったものを選択するとよいでしょう。
電気代を安く抑えるなら「DCモーター」に注目
電気代を少しでも抑えたい方は、搭載しているモーターに注目しましょう。タワーファン、扇風機ともに、従来からあるACモーターよりもDCモーターを搭載したモデルのほうが消費電力は少なく、電気代を抑えられる傾向にあるためです。
- ACモーター:交流(AC)の電気で動くシンプルな構造。本体価格が安い
- DCモーター:直流(DC)の電気で動き、風量を細かく調整しやすい。弱風や微風で運転すると消費電力を抑えやすい
DCモーター搭載モデルは風量を細かく調整できるモデルが多く、弱風や微風は音がかなり静かなため、就寝時や集中したいときなどの使用にも適しています。
なお、製品カタログなどに記載されている「定格消費電力」は、最大風量で運転した場合の消費電力です。DCモーター搭載型モデルの場合、風量を弱めると消費電力が大幅に下がり、機種によっては1W台で運転できるものもあります。そのため、実際の電気代は使い方次第でさらに抑えられるでしょう。
ENEOSでんきでは、一般家庭向けやオール電化住宅向けなど、ライフスタイルに合った豊富な電気料金プランをご用意しています。電気を切り替えると電気代がいくらお得になるのかシミュレーションしてみましょう!
タワーファンと扇風機、どっちを選ぶべき?
タワーファンと扇風機は特徴が異なるため、向いている人や部屋が異なります。どちらを選ぶべきかで迷っている場合は、使う部屋や状況を考えて決めるとよいでしょう。
ここでは、それぞれがおすすめな人・部屋について解説します。
タワーファンがおすすめな人・部屋
タワーファンがおすすめな人・部屋は以下の通りです。
- 脱衣所やキッチン、洗面所など狭い場所に置きたい人
- 小さなお子さんやペットがいて安全性を重視する人
- インテリアになじむデザインのものがよい人
「夏場、キッチンで料理していると暑いのでどうにかしたい」「お風呂上がり、脱衣所を一時的に涼しくしたい」など、一般的な扇風機を置きにくい場所でも使いやすく、料理中や入浴後など、一時的に風を浴びて涼みたい場面で役立ちます。
また、外から羽根が見えにくい構造のため、小さな子どもやペットがいる家庭にも適しています。ただし、転倒やコードへのいたずらなどには注意が必要です。
見た目がすっきりしたモデルも多いため、生活感を抑えたい人やインテリアになじむ家電を選びたい人にもおすすめです。
扇風機がおすすめな人・部屋
扇風機がおすすめの人・部屋は以下の通りです。
- リビングに置いて、広く風を届けたい人
- エアコンとの併用で部屋の空気を循環させたい人
- お手入れのしやすさを重視する人
- 就寝時に使う予定で、微風設定ができることや静かさを重視する人(DCモーター搭載型)
扇風機は、広いリビングなどで家族に風を届けたい人に向いています。大きな羽根で広範囲に風を送りやすく、首振り機能を使えば、ソファやテーブルまわりなど複数人が過ごす空間でも風を共有しやすいでしょう。エアコンと併用して、部屋の空気を循環させたい場合にも使いやすい家電です。
また、お手入れのしやすさを重視する人にもおすすめです。一般的な扇風機は、カバーや羽根を取り外せる製品が多く、シーズン前後に水洗いして清潔に保ちやすい点がメリットです。
就寝時に使いたい場合は、風量を細かく調整できるDCモーター搭載モデルも選択肢に入ります。タワーファンにも静音性に配慮したモデルはありますが、扇風機は風が広がりやすいため、体に直接当たりすぎるのを避けながら、寝室全体にやわらかく風を送れる点がメリットです。
タワーファンと扇風機の特徴を正しく理解して、ご家庭に合った快適な室内環境を!
タワーファンと扇風機は、どちらも風を出して涼を得る家電ですが、それぞれ特徴が異なります。また、タワーファンと扇風機の電気代は、同じような使い方であれば大きな差が出にくいため、選ぶ際は電気代だけでなく、風の届き方や設置場所、お手入れのしやすさなどを重視するとよいでしょう。
一方で、夏場はエアコンの使用時間が長くなり、家庭全体の電気代が高くなりやすい時期です。「毎月の電気代を少しでも抑えたい」「今の電気料金プランが自分に合っているか知りたい」という方は、ENEOSでんきの「電気料金・都市ガス料金シミュレーション」で、現在の契約と比較してみてはいかがでしょうか。
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