太陽光発電のデメリットは?解消法やメリット、導入方法なども解説

太陽の光から電気を作る太陽光発電。電気代の節約や環境への配慮から注目を集めていますが、「デメリットは?」「本当にお得になるの?」と不安を感じている方もいるでしょう。

そこで今回は、太陽光発電のデメリットと、その解消法を解説。合わせてメリットや導入方法、太陽光発電の導入がおすすめな人なども解説します。

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太陽光発電の主なデメリット

太陽光発電を導入する前に知っておくべきデメリットを解説。主に、発電によって得られるメリットが導入コストに見合うか、日照時間に発電量が左右される不確実性が難点です。

  • 初期費用が高い
  • 発電量は天候や周辺環境に左右される
  • 設備を設置するスペースが必要
  • 反射光による近所トラブルが起きるリスクがある
  • 設備のメンテナンスに手間・コストがかかる
  • 太陽光パネルで屋根などに負担がかかる
  • 災害時にはリスクとなる場合も

初期費用が高い

太陽光発電のデメリットの一つとして初期費用の高さが挙げられるでしょう。導入には太陽光パネルと架台、パワーコンディショナー、接続箱、配線などの設備購入費用に加えて、設置費用も必要。初期費用が100万円以上になることも決して珍しくありません。

経済産業省 調達価格等算定委員会によると、2025年に設置された住宅用太陽光発電のシステム費用の平均値(新築・既築の合計・工事費含む)は28.9万円/kW。一般的な家庭向け太陽光発電は35kWなので、初期費用の平均額は86.7万~144.5万円程度と言えるでしょう。

初期費用は10年以上前と比べると減少傾向にありますが、ここ数年は建築資材や人件費の高騰を反映してか緩やかな上昇傾向に。住宅新築時に導入するにしても、既築住宅に追加するにしても、相応の金銭的負担になることは間違いありません。

発電量は天候や周辺環境に左右される

太陽光発電は晴天時や日照時間の長い夏は発電量が増加しますが、夜間は発電できません。雨天時もゼロではありませんが、晴天時の数分の一にまで下がると言われています。また、周辺環境によっても発電量は大きく変わります。例えば北向きの家、日陰の土地は発電に不向きでしょう。

当然、地域によって気候や周辺環境が異なるため、期待できる発電量が違います。以下、県庁所在地別における1kWあたりの発電量の目安を掲載するので、参考にしてください。

場所

年間発電量

札幌市

1,225 kWh

青森市

1,162 kWh

盛岡市

1,234 kWh

仙台市

1,288 kWh

秋田市

1,108 kWh

山形市

1,219 kWh

福島市

1,267 kWh

水戸市

1,392 kWh

宇都宮市

1,364 kWh

前橋市

1,441 kWh

さいたま市

1,352 kWh

千葉市

1,352 kWh

新宿区

1,345 kWh

横浜市

1,366 kWh

新潟市

1,140 kWh

富山市

1,163 kWh

金沢市

1,189 kWh

福井市

1,190 kWh

甲府市

1,522 kWh

長野市

1,428 kWh

岐阜市

1,368 kWh

静岡市

1,431 kWh

名古屋市

1,382 kWh

津市

1,392 kWh

大津市

1,271 kWh

京都市

1,255 kWh

大阪市

1,337 kWh

神戸市

1,388 kWh

奈良市

1,304 kWh

和歌山市

1,386 kWh

鳥取市

1,183 kWh

松江市

1,177 kWh

岡山市

1,346 kWh

広島市

1,332 kWh

山口市

1,279 kWh

徳島市

1,401 kWh

高松市

1,348 kWh

松山市

1,330 kWh

高知市

1,407 kWh

福岡市

1,224 kWh

佐賀市

1,262 kWh

長崎市

1,276 kWh

熊本市

1,309 kWh

大分市

1,263 kWh

宮崎市

1,345 kWh

鹿児島市

1,256 kWh

那覇市

1,217 kWh

設備を設置するスペースが必要

太陽光発電システムを設置するには、広いスペースが必要です。多くの場合、住宅用太陽光パネルは屋根上に設置。発電量はパネルの枚数や角度に大きく影響されるため、屋根面積が狭いと十分な電力を得られないのです 

さらに、パワーコンディショナーや接続箱などの周辺機器、蓄電池やエコキュートなどの追加設備を設置する場所も確保しなければなりません。新築なら周辺機器を置くスペース分、住居面積が狭くなる可能性がありますし、既築ならそもそも太陽光発電を設置できないかもしれないことを理解しておきましょう。

反射光による近所トラブルが起きるリスクがある

太陽光発電が原因で、近隣とのトラブルに発展する事例もあります。太陽光パネルの設置場所や取り付け角度が悪いと、反射光が近所の住まいに向き、眩しさ(眩惑)や室内温度の上昇を引き起こすことがあるからです。

反射光トラブルが発生しやすいのは、太陽光パネルを屋根の北面に設置した場合。近隣住宅の窓や生活空間より高い位置に設置した場合や、急傾斜な屋根に設置する場合も要注意です。

設置後に太陽光パネルの設置場所や角度を変えると、大きなコストがかかります。事前にシミュレーションしたうえで、反射光の向きを十分考慮した場所に設置しなければなりません。

ENEOS Power 編集部
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編集部

ただ、最近では防眩仕様の太陽光パネルが登場しています。これらを活用し、適切にトラブル対策を講じましょう。

設備のメンテナンスに手間・コストがかかる

太陽光発電システムは、設置後も点検や修理の手間やコストがかかります。太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの設備は、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

経済産業省の調達価格等算定委員会によると住宅用太陽光発電設備のランニングコスト平均値は年間で1,045/kW2025年設置案件)。35kWとした場合、年間3,135~5,225円かかる計算になります。

出費はできるだけ抑えたいでしょうが、故障してしまっては元も子もありません。たとえ故障しなかったとしても、点検整備を怠ると発電量がダウン。売電または自家消費する電力量が減れば当然、節約効果も減少してしまいます。最終的には割高となる可能性があるため、定期的なメンテナンスは必須です。

太陽光パネルで屋根などに負担がかかる

太陽光パネルは見た目から想像する以上に重く、設置すると屋根に大きな負担がかかります。太陽光パネルの重さはメーカーや出力(サイズ)によって異なりますが、1枚あたり10kg~25kgが一般的。代表的なメーカーの重さは、次のとおりです。

代表的な太陽光パネル1枚あたりの重量

メーカー

モデル

公称最大出力

重さ

京セラ

KT230W-60HL4B

230W

15.0kg

KT440G-108NL4

440W

25.4kg

シャープ

NU-240AG

240W

13.0kg

NQ-236BG

236W

13.0kg

長州産業

CS-223B81

223W

12.8kg

CS-348G81

348W

18.8kg

仮に容量5kWとした場合、250Wのパネルなら20枚必要になります。ざっくり計算すると200500kg+架台分の重量が屋根にかかるのです。

建築時・導入時に強度を計算・補強してくれるため、屋根の耐久性が問題になることはまれでしょうが、中には屋根構造材の補強が必要になるケースも。その場合、決して小さくないコストがかかることは頭に入れておく必要があります。

ENEOS Power 編集部
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屋根の補修を行う際、場合によっては太陽光パネルを取り外す必要があることがあります。修繕費用だけでなく、パネルの脱着費用がかかることも留意しておきましょう。

災害時にはリスクとなる場合も

強い地震や風水害などの災害発生時、太陽光パネルが破損したり屋根から落下したりする恐れがあります。20241月の能登半島地震では、経済産業省が「壊れた太陽光発電システムが感電事故や、漏電による火災の原因になる恐れがある」と注意喚起を行いました。 

また、津波や地震後の大雨などで太陽光発電システムが水没してしまうと、近づくだけで周囲の水を通して感電する危険もあります。

太陽光発電の導入を検討する場合には、このようなリスクも含めて総合的に判断することが大切です。

太陽光発電のデメリットを解消する方法

前述したデメリットを最小限に抑えるためには、何らかの対策を講じる必要があるでしょう。ここでは、太陽光発電のデメリットを解消する方法を解説します。

  • 0円ソーラーなどで初期費用を抑える
  • 国や自治体の補助金を活用する
  • 信頼できる事業者に依頼する

0円ソーラーなどで初期費用を抑える

初期費用を用意できない……という場合は「PPA(電力販売契約)」という仕組みを利用して初期費用を0円にすることも可能です。

PPAは自分でなく第三者の事業者が所有する太陽光発電設備を借りる方法。毎月、電気の利用料金を支払うことになりますが、大きな初期費用がかかりません。自家消費で電気代を抑えることができれば、コスト的なメリットは十分にあるでしょう。

また、リース契約を利用するのも一案です。リース料を事業主に支払うことになりますが、まとまった初期費用は不要。「自己資金がない」「融資が通らない」というケースでは検討の余地があるはずです。

国や自治体の補助金を活用する

初期費用の自己負担を抑えるには、補助金を活用する方法もあります。太陽光発電設備自体に対する国の補助金は2014年を最後に終了していますが、太陽光発電の導入を前提とした省エネ住宅の補助金なら現在でも利用できます。 

例えば2026317日時点では「みらいエコ住宅2026事業」が活用可能です。これは環境省・国交省・経産省が連携する2026年度の住宅省エネキャンペーン。「GX志向型住宅」の新築が対象です

「みらいエコ住宅2026事業」GX志向型住宅の新築に対する補助額

対象世帯

対象住宅

補助額(一部地域)

すべての世帯

GX志向型住宅

110万円/戸(125万円/戸)

  • 2026年317日時点の情報です。

  • GX志向型住宅は環境省において実施。

GX志向型住宅は、多雪地域と都市部狭小地等を除いて、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備は必要。高度エネルギーマネジメントの導入も必須で、優れた「断熱等性能等級」「一次エネルギー消費量削減率」も求められます。

  • 多雪地域とは、建築基準法施行令第86条の規定により、特定行政庁が定める垂直積雪量100cm以上に該当する地域です。

  • 都市部狭小地等とは、「第一種または第二種低層住居専用地域」や「田園住居地域」などに該当し、面積が85㎡未満の敷地である地域です(住宅が平屋の場合を除く)。

ただし、補助対象経費はあくまでも住宅の工事費です。太陽光発電システムの設置費を直接補助する制度ではないことは、きちんと理解しておきましょう。

ENEOS Power 編集部
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自治体によっては、太陽光発電設備や省エネ住宅の購入・建築時に使える補助金制度を独自で実施していることがあります。自分が活用できる補助金がないか各自治体のサイトなどで調べてみてください。

信頼できる事業者に依頼する

設置スペースの問題や反射光による近隣トラブル、屋根への負担といったデメリットを解消するには、信頼できる事業者に依頼することが重要。以下で適切な事業者を選ぶ際のポイントを解説します。

実績と評価

太陽光発電設備を施工した実績の多さや評価は、業者の信頼性を判断する材料のひとつです。事業者の施工実績や施工例を確認するだけでなく、事前にWEBサイトあるいはSNSなどで口コミや利用者評価をチェックしましょう。

許認可や資格

太陽光発電の設置には、電気工事士などの資格や都道府県知事または経済産業大臣への届け出が必要です。補助金を申請するなら、制度ごとに指定された事業者を選ぶ必要もあります。

アフターフォロー体制

施工だけでなく、メンテナンスや修理も一貫して対応できる事業者を選ぶと安心でしょう。自社施工なのか、外注なのかも確認してください。

コスト

初期費用を抑えるためには、導入コストが工事内容に見合ったものか判断することが欠かせません。ひとつの事業者だけでなく、複数事業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。

太陽光発電の主なメリット

ここまで太陽光発電のデメリットを挙げてきましたが、当然メリットもあります。むしろメリットのほうが大きいからこそ普及している、と言えるでしょう。太陽光発電の代表的なメリットについて解説します。

  • 電気代が安くなる
  • 自家消費向けの電気料金プランで節約効果アップ
  • 余った電気を売ることで収入を得られる
  • 電気料金が高騰しても影響を受けづらい
  • 停電時でも電気が使える
  • 遮熱効果が期待できる
  • CO₂排出量を削減してエコ

電気代が安くなる

太陽光発電の自家消費によって電力会社から買う電気量を削減し、電気代を抑えることが可能です。

節約効果は、発電量に左右されます。設置容量1kWあたりのシステム年間発電量を約1,000kWhと仮定すると、一般的な住宅用太陽光発電の容量は35kWなので、発電量は年間3,0005,000kWh。自家消費率30%、電気料金を目安単価の31円としたときの節約額は次のとおりです。

太陽光発電による年間の節約額

容量

削減できる年間の電気使用量

年間の節約額

3kW

900kWh

27,900円

4kW

1,200kWh

37,200円

5kW

1,500kWh

46,500円

例えば4人家族・戸建てで、年間電気代を10万円としたとき、約28~42%もの金額を自家消費分だけで節約できることに。

もちろん、設置状況などによって実際の発電量は試算より少なくなる可能性もありますが、それでも月々の光熱費を抑えるうえで大きな助けになるでしょう。

ENEOS Power 編集部
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太陽光発電に加えて、蓄電池などを設置すれば、発電したエネルギーを貯めておくことができ、自家消費率がアップ。節約効果がさらに高まります。

自家消費向けの電気料金プランで節約効果アップ

太陽光発電した電気を自家消費するなら、専用の電気料金プランに切り替えることで節約効果が高まるかもしれません。

多くの電力会社では、太陽光発電を導入しているご家庭向けの電気料金プランを提供。自家消費に有利な内容となっており、太陽光発電の導入の他、蓄電池やEV、エコキュートの所有などが加入条件です。

例えば、ENEOSでんきの「自家消費応援プラン」は地域の電力会社より割安な基本料金が特徴。水準を抑えた一律単価の電力量料金なので、電気を使う時間帯や天候を気にせずに済むのも魅力です。

  • 自家消費応援プランの供給エリアは北海道・東北・関東エリアのみです。

余った電気を売ることで収入を得られる

自家消費して余った分の電気は、電力会社に売ることができます。節約効果を高めるには、FIT(固定価格買取制度)を利用するのが一般的でしょう。

FITは一定期間、国が定めた固定価格で電力会社が買い取る制度です。適用期間は住宅用なら10年間。価格は年度によって異なりますが、2025年10月以降認定分なら24円(4年目まで)、8.3円(5~10年)と一般的な売電価格より高めです。

前述した35kWのシステム年間発電量で、余剰電力を70%と仮定した場合、FITを利用して得られる売電収益は次のとおりです。

太陽光発電による年間の売電収入

容量

余剰売電量

売電収益

4

5~10

3kW

2,100kWh

50,400円

17,430円

4kW

2,800kWh

67,200円

23,240円

5kW

3,500kWh

84,000円

29,050円

FIT適用期間10年の売電収益を計算すると、例えば4kWなら最初の4年で268,80円、6年間で139,440円なので合計408,240円。10年間の売電収入を平均すると、年間約40,800円程度となります。

ENEOS Power 編集部
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前述した自家消費による節約分37,200円を合わせると年間115,200円ほど得する計算に。経済的メリットはかなり高いと言えるでしょう。

電気料金が高騰しても影響を受けづらい

太陽光発電の自家消費によって、電力会社から買う電気が減ることは前述したとおり。買電量が減ることは、電気代の節約だけでなく、電気料金の変動による影響も受けにくいというメリットも。

最近は燃料調達費などが上がっており、それに伴って電気代も上昇しています。将来どうなるのか予測が難しいからこそ、物価高や電気代高騰に対する防衛策になるのは大きな利点と言えるでしょう。

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停電時でも電気が使える

災害などで停電が発生しても、太陽光発電設備が無事であれば、必要最低限の電力を賄うことができます。蓄電池がなければ利用できるのは日中に限られますが、スマホやPCの充電をはじめ、条件によってはエアコンの使用も可能。冷蔵庫も、庫内の温度を下げるなど工夫次第で使うことができるでしょう。 

蓄電池があれば安心感はさらにアップ。災害発生までに溜めた電力を使いながら、日中に余った分の電力を蓄電する……というサイクルで、停電から数日間は通常と同じように生活できる可能性があります。

遮熱効果が期待できる

太陽光パネルで屋根を覆えば、建物に直接当たる日光を遮断できます。紫外線によって屋根材が傷むのを抑制してくれるほか、室内の温度上昇を抑える効果も期待できるでしょう。

太陽光パネルが日光の熱を吸収することで、室内を快適な温度に保ちやすくなります。結果的に冷房の稼動効率を高めることができ、電気代の節約も見込めるのです。

CO₂排出量を削減してエコ

日本の電力は火力発電への依存度が高く、エネルギー源は石油や石炭、ガスなどの化石燃料に頼っています。

化石燃料を燃やして排出されたガスには温室効果があり、地球温暖化に大きく影響していることは周知の事実。その点、太陽光発電は自然の力を利用した再生可能エネルギーであり、大気の組成に影響を与えません。

家計だけでなく、地球環境にもやさしい点は、太陽光発電の大きなメリットです

太陽光発電の導入がおすすめな人

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では、太陽光発電はどのような人に適しているのでしょうか? 太陽光発電の導入がおすすめな人について、代表的な例を解説します。

電気を多く使う人

電力会社から電気を多く買っている方は、太陽光発電の自家消費による恩恵が大きいと言えます。例えば、オール電化住宅に住んでいる方や世帯人数が多い家庭などなら、電気代をグッと抑えられるはず。中でも日中に電力を使う家庭は、自家消費できる電力が増える分、節約効果も高くなるでしょう。

災害対策を重視している人

電力会社からの電気がストップしてしまったときでも最低限の電気を使えることは、災害対策を重視する人にとって大きなメリットに感じられるでしょう。国や自治体による政策でも、災害対策として太陽光発電の導入が促進されています。

エコに関心がある人

地球温暖化は、私たち一人ひとりが向き合わなければならない課題です。自宅に太陽光発電を導入することは、再生可能エネルギーによる発電比率を増やし、カーボンニュートラル実現に貢献することにつながります。

太陽光発電の導入がおすすめでない人

太陽光発電がおすすめの人もいる一方で、あまり適していないケースも。こちらも代表的な例を挙げて解説します。

電気をあまり使わない人

電気の消費量が少ない人は、太陽光発電を導入しても初期費用を回収できないかもしれません。最近ではFITの買取価格より電気料金プランの電力量料金単価のほうが高く、自家消費の割合が多いほどお得になる傾向があるからです。蓄電池などを導入しておらず、日中の電気使用量が少ない場合も、経済的には不向きでしょう。

売電収益が目当ての人

かつては売電収益だけで初期費用の元が取れた時代もありました。しかし、FITの買取価格が低下したことで、住宅用の小規模な太陽光発電では金銭的メリットを期待できないケースがほとんどです。

い将来、引越す可能性のある人

既築住宅に太陽光発電を導入する場合、その家に残り何年くらい住むかがポイント。太陽光発電は初期費用を長期的に回収する設計なので、短期間では高くつく可能性が高くなります。「設備の耐用年数より先に住宅の寿命が訪れる」「数年内に太陽光パネルなどを取り外してリノベーションする予定がある」といったケースでも、太陽光発電の導入は見送ったほうが賢明かもしれません。

太陽光発電の導入方法

太陽光発電の導入方法は、住宅用では主に「自己所有モデル」「オンサイトPPAモデル」が中心。「自己託送モデル」や「オフサイトPPAモデル」は、主に法人向けとなっています。

太陽光発電の導入方法の種類

設備の所有形式

設備の設置場所

敷地内

敷地外

自分

自己所有モデル

自己託送モデル

第三者

オンサイトPPAモデル
0円ソーラー)

オフサイトPPAモデル

自己所有型

住宅用で最も一般的な導入方法です。自費で導入費用をすべて支払ったうえで自宅の敷地内にシステムを設置・自己所有します。発電した電力を自由に使える点、ランニングコストが少なくて済むのが利点です。

ただ、初期費用としてまとまった資金がいることや、メンテナンス費用がかかることがデメリット。後述する自己託送モデルなどに比べて、敷地の面積や条件に発電能力が影響されやすいこともネックでしょう。 

自己託送モデル

自宅敷地内ではなく、遠隔地で発電した電気を自宅に送る導入モデルです。個人での導入例は少なく、主に会社など法人を対象とした制度と言えるでしょう。

発電設備は遠隔地にあるものの、自己所有なので他社に利用料金などを支払う必要もなし。その点は自己所有モデルと同様ですが、自己託送モデルは太陽光発電の条件が良い場所に導入でき、大規模化・高効率化しやすいのがメリットです。

ただし、注意点も。自己託送モデルはFITの適用対象外なので、自家消費が基本となります。「余剰電力が生まれても売電できないこと」「送電によるロス・コストが発生すること」「電力会社の送電網を使うため、災害対策にならないこと」がデメリットです。

オンサイトPPAモデル(0円ソーラー)

PPAは「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略。オンサイトPPAモデルは発電設備を自宅内に設置しますが、設備の所有権を第三者とする導入方法です。

原則的に初期費用だけでなく、メンテナンス費用がかからないことも魅力。自宅内に設置されるため、災害対策になるのも長所でしょう。

短所は、電気の利用料金を毎月支払うため、コストメリットは自己所有モデルほど大きくないこと。ただ、一般的に電力料金単価は安く設定されており、一定の節約効果は期待できるでしょう。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

オンサイトPPAモデルでは、一定期間が過ぎると無償譲渡され、その後は自己所有となるタイプもあります。

オフサイトPPAモデル

発電設備を遠隔地に置くPPAモデル。設備の所有権はオンサイトPPA同様、第三者となります。初期費用やメンテナンス費用がかからず、敷地内にスペースがなくても高効率・大規模な発電システムにできることが強みです。

現状では、オフサイトPPAモデルを導入しているのは企業など法人がほとんど。「自社内に太陽光発電を導入するスペースや初期費用はないが、自社で使う電気を100%再生可能エネルギーにしたい」といったニーズに応える導入形態と言えるでしょう。

太陽光発電に関するよくある質問

太陽光発電の仕組みやコストについて、よくある質問に答えます。

Q.そもそも太陽光発電の仕組みは?

シリコンなどの半導体で作られている太陽光パネルは、光が当たると電気を発生させます。この電気は直流なので、家庭用に使えるように、パワーコンディショナーで交流に変換。屋内の電気回路を通じて各コンセントへ電力を供給する—というのが太陽光発電システムです。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

発電量は太陽光の日射状況に加え、太陽光パネルの面積や取り付け角度、システム全体のエネルギー変換効率によって大きく変わります。

Q.売電して得た収入には税金が課せられる?

所有者が会社員などの場合、家庭用太陽光発電の売電収入だけで課税されることはまずないでしょう。確定申告が必要になるのは売電収入などの雑所得が年間20万円を上回る場合であり、売電収入だけで20万円を超えるケースはほぼないからです。

ただ、会社員でも投資や副業など他の所得があるなら、話は別。合計で20万円を超える場合は確定申告を行い、納税する必要がありますまた、個人事業主では売電収入も含めた所得全体に対して課税されるので注意しましょう。

Q.FITの買取価格はどれくらい?

FITの買取価格は年度によって異なり、現在は1~4年目が24円、5~10年目が8.3円です。以前は住宅用(10kW未満)は10年間固定価格でしたが、2025年10月からは最初の1~4年と5~10年の2段階に分けた固定価格となりました。

参考までにFIT売電価格の推移をまとめたので、気になるなら確認しておきましょう。

電価格の推移

年度

1kWhあたりの売電価格

2026年

24円(~4年)
8.3
円(510年)

2025年下半期

24円(~4年)
8.3
円(510年)

2025年上半期

15円

2024年

16円

2023年

16円

2022年

17円

2021年

19円

2020年

21円

2019年

24~26

2018年

25~28

2017年

25~30

2016年

25~33

2015年

29~35

2014年

30~37

2013年

31~38

2012年

34~42

  • 10kW未満の数値のみ掲載。

  • 年次によって単価の基準が異なります。

太陽光発電の導入前にデメリットとメリットをきちんと把握しておこう

太陽光発電には「初期費用やメンテナンス費用がかかる」「発電量が天候などに左右される」などといったデメリットがあります。しかし、その多くは対策可能。一方で、「光熱費を抑えて節約につながる」「売電収入も得られる」などメリットも大きくなっています。

大切なのは、メリットとデメリットを比較検討したうえで、自分に合っているか見極めること。その際、電力会社・電気料金プランの乗り換えを検討することも欠かせません。ライフスタイルに適したプランを選ぶことができれば、太陽光発電の節約効果を高めることができるでしょう。

ENEOSでんきでは、悪天候が続いても一律単価で電気代が安定しやすい「自家消費応援プラン」や、卒FIT後の余剰電力を高額で買い取ってくれる「太陽光買取サービス」などを用意。太陽光発電の導入を考えているなら、ぜひ注目してみてください。

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