エアコンの試運転のやり方は?手順や事前に確認すべきことを徹底解説

エアコンは、暑さや寒さが本格化してから使おうとして不具合に気づくことも少なくありません。しかも、シーズン直前は修理や点検の依頼が集中しやすく、故障していてもすぐに対応してもらえないことがあります。そこで大切なのが、使用前の「試運転」です。

この記事では、エアコンの試運転が必要な理由や適した時期、事前に確認したいポイント、具体的な手順、不具合が見つかった場合の対処法まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

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エアコンの試運転をしなければいけない理由は?

エアコンの試運転は、リスクに備えた事前準備と故障の早期発見を目的に行います。冷房・暖房を本格的に使いたいときに、すぐ快適に使える状態にしておくためにも重要です。

エアコンは使用中だけでなく、使っていない間にも空気中のホコリが内部に蓄積していきます。さらに、湿度が高い環境ではカビが繁殖しやすく、性能低下やニオイの原因にもなります。

加えて、使用シーズン前は修理の予約が混み合う傾向にあるため、不具合が見つかってもすぐに対応してもらえないことがあります。

こうした背景から、シーズン前に試運転を行い、エアコンの状態を確認しておくことが大切です。

エアコンの試運転に適した時期

エアコンの試運転は、故障を回避して必要な時期にすぐ使用できるようにするため、適切なタイミングで行うことが大切です。

冷房は本格的に暑くなる前の4〜5月頃、暖房は寒さが厳しくなる前の10月中旬から11月前半頃に試運転をしておくのが望ましいとされています。

これらの時期に動作確認をしておけば、不具合が見つかっても余裕を持って修理や点検の対応ができ、シーズン中のトラブルを未然に防ぐことにつながります。

エアコンの試運転前にやるべきこと

エアコンの試運転前にやるべきことは以下の3点です。

  • ブレーカー、コンセント、リモコンの状態を確認する
  • フィルターの清掃を行う
  • 室外機周りと排水ホースの状態を確認する

一つずつ、内容を確認していきましょう。

①ブレーカー、コンセント、リモコンの状態を確認する

試運転の前には、まず電源まわりとリモコンの状態を確認しましょう。ブレーカーが落ちていないか、コンセントにプラグがしっかり差し込まれているかをチェックします。

コンセント周辺にホコリが溜まっていると、ショートによる火災の原因になるため、事前に清掃しておくことが大切です。

あわせて、リモコンの液晶表示が薄い、または表示されない場合は電池切れの可能性があるため、新しい電池に交換しましょう。電源プラグのホコリも定期的に乾いた布でふき取っておくと安心です。

②フィルターの清掃を行う

エアコンのフィルターにはホコリが溜まりやすく、放置したままだと、雑菌やカビなどが繁殖する恐れがあります。

そのまま稼働させると、悪臭の原因になるだけでなく、空気の通りが悪くなって誤作動や故障などのトラブルにつながりやすくなります。

試運転の前にフィルターを清掃し、清潔な状態に整えておくことが大切です。

③室外機周りと排水ホースの状態を確認する

室外機のファンの前は、物でふさがず風通しのよい状態にしておきましょう。周囲に障害物があると、効率が低下し故障の原因にもなります。

また、排水ホースにつぶれや詰まりがあると、水がスムーズに排出されず、室内機から水漏れが起きる恐れがあります。

防虫キャップを取り付けている場合は、ドレンホース内に汚れが溜まりやすく排水不良を招く可能性があるため、定期的につまりを取り除くようにしましょう。

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エアコンの試運転のやり方

エアコンの試運転では、次の4つのステップに沿って点検を行います。

  • ステップ①夏は冷房・冬は暖房モードで15分程度稼働させる
  • ステップ②動作に異常はないか確認する
  • ステップ③水漏れの有無を確認する
  • ステップ④異臭・異音はないか確認する

ここからは、それぞれの内容を確認しましょう。

ステップ①夏は冷房・冬は暖房モードで15分程度稼働させる

試運転では、夏前は冷房、冬前は暖房に運転モードを設定して開始します。室温は設定可能な最低または最高温度にし、しっかり動作するかを確認しましょう。

温度の目安は、冷房は16~18℃、暖房は31℃に設定し、まずは10分程度稼働させて異常がないかをチェックします。

これは、設定温度と室温の差を大きくすることでエアコンをしっかり稼働させ、冷暖房が正常に機能していることや異音・異臭などの異常がないかを確認するためです。

こうした条件では不具合が現れやすく、本格的に使用する前の早期対応にもつながります。その後も様子を見ながら運転を続けると安心です。

ステップ②動作に異常はないか確認する

試運転中は、エアコンの吹き出し口から冷風または温風がしっかり出ているかを確認します。風が出ない、弱いなどの異常がないかをチェックしましょう。

室内機のランプが点滅している場合は、異常停止している可能性が高いため注意が必要です。エラーランプの内容は取扱説明書で確認し、原因が分からない、または自分での対処が難しい場合は、無理をせずメーカーや販売店に相談することが大切です。

ステップ③水漏れの有無を確認する

エアコン本体の吹き出し口から風が正常に出ており、エラーも発生していないことを確認できたら、そのまま運転を続け、合計で30分程度稼働させます。

運転中は、エアコン内部で発生した水が排水ホースを通じて屋外へきちんと排水されているかを確認しましょう。

排水がうまく行われないと、水が内部にたまり、水漏れにつながる恐れがあります。もしエアコン本体の吹き出し口から水が漏れてきた場合は、内部の不具合やホースの詰まりなどが考えられるため、使用を中止し、修理や点検を依頼する必要があります。

ステップ④異臭・異音はないか確認する

試運転中は、異音や異臭がないかもしっかり確認しましょう。エアフィルターや内部の熱交換器に汚れが溜まっていると、運転時に異音が発生しやすくなります。

また、カビやホコリの蓄積によって不快な臭いが出ることもあります。特に焦げたような臭いがする場合は危険なサインの可能性があるため、すみやかに試運転を中止し、メーカーや販売店に相談することが大切です。

異音の確認

エアコンから聞こえる音には種類があり、それぞれ原因と対応が異なります。

「カタカタ」という音は、フィルターやカバーの取り付け不良や異物混入の可能性があり、再度取り付けを確認します。「シュルシュル」は冷媒が流れる音で、基本的に問題ないケースが多いです。

「ポコポコ」はドレンホースから空気が入り込むことで発生し、詰まりがある場合は清掃が必要です。「キシキシ」は温度変化による部品の伸縮音で異常でないこともあります。

いずれも音が鳴りやまない場合は、無理に使用せずメーカーや販売店へ連絡しましょう。

異臭の確認

試運転中は、エアコンから出るにおいの種類にも注意しましょう。

「焦げ臭い」においがする場合は、内部の電気系統の不具合やホコリの焼け付きなどの可能性があり、すぐに運転を停止しメーカーや販売店に相談する必要があります。

「カビのにおい」は、内部に溜まったホコリや湿気によってカビが繁殖しているサインで、フィルター清掃や内部クリーニングで改善が期待できます。

また、「屋外のにおい」は外気が取り込まれているケースもあり、換気や周辺環境の確認が有効です。においが続く場合は点検を依頼しましょう。

エアコンの試運転で不具合が発生した際の対処法

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エアコンの試運転で不具合が発生した場合は、次のような対処法が有効です。

  • まずは保証期間を確認する
  • 古いエアコンの場合は買い替えを検討する

それぞれの内容を見ていきましょう。

①まずは保証期間を確認する

エアコンの調子が悪いと感じた場合は、まず保証期間を確認することが大切です。保証期間内であり、かつ不具合が保証の対象に該当する場合は、無償で修理を受けられます。

一方で、保証期間が過ぎている場合は、修理にかかる費用と使用年数を踏まえて、修理か買い替えかを判断しましょう。

特に、修理費用が新品価格の半分を超える場合は、今後の故障リスクも考慮し、買い替えを検討するのがおすすめです。長期間使用している場合は、電気代の差も含めて比較するとよいでしょう。

②古いエアコンの場合は買い替えを検討する

古いエアコンを使い続けている場合は、買い替えも検討しましょう。最新のエアコンは省エネ性能が高く、買い替えることで電気代の節約が期待できます。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、10年前のエアコンを最新機種に買い替えるだけで、約14%の省エネにつながるとされています。

また、エアコンの修理用部品は一般的に10年程度でメーカーの保有が終了するため、古い機種では正規の修理を受けられなくなる可能性もあります。こうした点から、10年以上使用しているエアコンは、買い替えを前向きに検討するのがおすすめです。

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エアコンはシーズン前に試運転を忘れずに実施しましょう

エアコンは本格的に使い始める前に試運転を行い、正常に動作するかを確認しておくことが大切です。事前に不具合を見つけられれば、暑さや寒さが厳しくなってから「使えない」と慌てずに済みます。

また、使用シーズン前は修理や点検の依頼が集中しやすく、予約が取りにくくなる傾向があります。

快適な室内環境を保つためにも、毎年早めに試運転を行い、故障や水漏れ、異臭などのトラブルを未然に防ぎましょう。安心して冷房・暖房を使うためにも、シーズン前の確認を習慣にすることが重要です。

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