炊飯器の保温機能の電気代と節電のコツを紹介!電子レンジ解凍と比べてどっちが安い?

炊飯器でごはんを炊いたあと、そのまま保温機能を長時間つけっぱなしにしているご家庭も多いことでしょう。

いつでも温かいごはんが食べられる便利な機能ですが、「長時間保温するのと、冷凍したごはんを電子レンジで解凍するのでは、どちらがお得なのだろう?」と疑問に感じたことはないでしょうか。

毎日使う家電だからこそ、より効率的な使い分けを知っておきたいところです。

本記事では、炊飯器の保温にかかる電気代を時間ごとに算出し、電子レンジ解凍とどちらがお得かを比較しました。

あわせて、今日から無理なく取り入れられる節約のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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炊飯器にかかる消費電力と電気代は?

炊飯器の電気代は、釜を加熱する仕組みによって差が生まれます。

主流となっている「IH式」は、釜全体をムラなく加熱できるためおいしく炊けますが、消費電力はやや高めな傾向があります。

一方で、釜の底からヒーターで温める「マイコン式」は、火力が控えめな分、電気代を抑えやすいのが特徴です。

炊飯器にかかる電気代は、以下の計算式で求められます。

電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

なお、後述する省エネ性能カタログの消費電力量(Wh)は、1時間当たりの消費電力を指しています。

ここでは、経済産業省が公表している「省エネ性能カタログ 2025年版」のデータをもとに、タイプ別の平均的な消費電力量をまとめました。

H炊飯器の消費電力量の平均

炊飯器の容量

炊飯時
(Wh/回)

保温時
(Wh/h)

タイマー予約時
(Wh/h)

待機時
(Wh/h)

3合以上5.5合未満

120.29

14.3

0.97

0.82

5.5合以上8合未満

162.5

16.94

0.93

0.76

10合以上

213.5

22.43

0.89

0.73

マイコン式炊飯器の消費電力量の平均

炊飯器の容量

炊飯時
(Wh/回)

保温時
(Wh/h)

タイマー予約時
(Wh/h)

待機時
(Wh/h)

3合以上5.5合未満

94.75

11.48

0.47

0.36

5.5合以上8合未満

142.09

16.8

0.47

0.34

10合以上

209.8

23.7

0.42

0.34

  • 小数点第3位を四捨五入、最後の単位が0の場合は切り上げています。

  • 保温時、タイマーセット時、待機時、いずれも1時間と仮定して計算。

一例として、利用者の多い「IH炊飯器(3〜5.5合未満)」の電気代(目安単価31円/kWh)を計算すると、以下の通りです。

  • 炊飯時(1回):約3.73円
  • 保温時(1時間):約0.44円
  • タイマー予約時(1時間):約0.03円
  • 待機電力(1時間):約0.03円

1回あたりの炊飯代は約4円弱ですが、保温時間が長くなるほど電気代が積み重なっていくことが分かります。

炊飯器の保温にかかる電気代はいくら?

つい長時間使いがちな保温機能ですが、時間が積み重なれば当然電気代も加算されていきます。

ここでは、以下の3つの視点から炊飯器の保温にかかる電気代について解説します。

  • 炊飯器で1時間保温した場合の電気代
  • 炊飯器で3・6・12・24時間保温した場合の電気代
  • 炊飯器の保温を続けた場合の1カ月・1年間の電気代

現在の使い方が家計にどれくらい影響しているのか、詳しく見ていきましょう。

炊飯器で1時間保温した場合の電気代

炊飯器の保温にかかる電気代は、1時間あたりで見ると1円に満たないごくわずかな金額です。

しかし、以下の表を見ると分かる通り、炊飯器のタイプ(IH・マイコン)や一度に炊ける容量が大きくなるほど、消費電力量も増える傾向にあります。

炊飯器の1時間の保温にかかる電気代

炊飯器の容量

IH炊飯器で保温した場合

マイコン炊飯器で保温した場合

3合以上5.5合未満

0.44円

0.36円

5.5合以上8合未満

0.53円

0.52円

10合以上

0.70円

0.73円

炊飯器で3・6・12・24時間保温した場合の電気代

1時間ではわずかな金額でも、数時間、あるいは丸一日保温を続けるとどうなるでしょうか。

3時間〜24時間と時間を追って計算してみると、保温時間が10時間を超えたあたりで、1回の炊飯にかかる電気代(約4〜5円)を上回るケースが出てきます。

炊飯器(3合以上5.5合未満)の保温にかかる電気代

保温時間

IH炊飯器

マイコン炊飯器

3時間

1.33円

1.07円

6時間

2.66円

2.14円

12時間

5.32円

4.27円

24時間

10.64円

8.54円

炊飯器(5.5合以上8合未満)の保温にかかる電気代

保温時間

IH炊飯器

マイコン炊飯器

3時間

1.58円

1.56円

6時間

3.15円

3.12円

12時間

6.30円

6.25円

24時間

12.60円

12.50円

炊飯器(10合以上)の保温にかかる電気代

保温時間

IH炊飯器

マイコン炊飯器

3時間

2.09円

2.20円

6時間

4.17円

4.41円

12時間

8.34円

8.82円

24時間

16.69円

17.63円

「次の食事まで」と何気なく12時間ほど保温すると、もう一度ごはんを炊き直すのと同等のコストがかかっていることになります。

特に24時間以上のつけっぱなしは、電気代がかさむだけでなく、ごはんの風味が落ちやすくなります。また、長時間の保温は雑菌が繁殖しやすい環境になることもあるため、できるだけ避けたいポイントです。

炊飯器の保温を続けた場合の1カ月・1年間の電気代

保温時間が積み重なったときの、長期的なコストも見てみましょう。

ここでは、一般的な家庭でよく使われる「5.5合以上8合未満」の炊飯器をモデルに試算しました。

保温の積み重ねによる電気代の目安(5.5合以上8合未満)

保温時間

IH炊飯器

マイコン炊飯器

1時間

1カ月

15.75円

15.62円

1年間

189.05

187.49

3時間

1カ月

47.26円

46.87円

1年間

567.15

562.46円

6時間

1カ月

94.52円

93.74円

1年間

1,134.31円

1,124.93円

  • 小数点第3位を四捨五入、最後の単位が0の場合は切り上げています。

  • 保温時、タイマーセット時、待機時、いずれも1時間と仮定して計算。

  • 消費電力量:「省エネ性能カタログ2025年版」【経済産業省 資源エネルギー庁】の保温時の消費電力量(Wh/h)の平均値を使用。

  • 1日にそれぞれ1時間・3時間・6時間使用していると仮定。

  • 1カ月は30日、1年間は1カ月×12で計算。

毎日6時間の保温を1年間続けた場合、電気代は約1,100円を超えてきます。

これはあくまで保温だけの金額であるため、炊飯時の電気代と合わせると、炊飯器だけで年間数千円を支払っていることになります。

年単位で考えると、保温時間を短縮したり冷凍保存を活用したりするなど、日々の節約も検討したいところです。

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炊飯器の保温・電子レンジ解凍の電気代を比較

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炊いたご飯を炊飯器で保温し続けるのと、一度冷ましてレンジで温め直すのはどちらがお得なのでしょうか。

結論からお伝えすると、およそ「3〜4時間」が保存方法を切り替える目安です。

経産省の「省エネ性能カタログ 2025年版」の数値をもとに、IH炊飯器(3〜5.5合未満)で保温した場合と、電子レンジで解凍した場合を比較してみましょう。

炊飯器の保温と電子レンジの解凍による電気代の比較

家電製品

使用内容

電気代

電子レンジ

冷たくなったご飯を1分温める

0.62円

冷たくなったご飯を2分温める

1.24円

炊飯器

ご飯を1時間保温する

0.44円

ご飯を2時間保温する

0.89円

ご飯を3時間保温する

1.33円

ご飯を4時間保温する

1.77円

電子レンジで2分しっかり温め直しても電気代は約1.24円ですが、炊飯器で3時間保温すると約1.31円となり、レンジで解凍する場合を上回ります。

資源エネルギー庁の指針でも、「ご飯1.5合を4時間以上保温するなら、レンジで加熱する方が低コスト」とされています。

電気代を抑えるだけでなく、ご飯の黄ばみや乾燥を防いでおいしさを保つためにも、数時間食べないことが分かっている場合は、早めにスイッチを切って冷蔵・冷凍保存に切り替えるのが賢い選択と言えそうです。

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炊飯器の保温にかかる電気代を抑えるコツ

毎日のように使用する炊飯器の電気代は、なるべく抑えたいところですよね。

炊飯器の保温にかかる電気代を抑えるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • まとめ炊きと冷凍を活用する
  • エコモードやタイマー機能を活用する
  • 使用していない時はプラグを抜く
  • 炊き上がる直前にスイッチを切って余熱で蒸らす

それぞれの具体的な方法について詳しく解説します。

まとめ炊きと冷凍を活用する

炊飯器が最も電力を消費するのは、お米を炊き上げる炊飯時です。

食事のたびに炊くよりも、一度に最大容量付近まで「まとめ炊き」を行うほうが、炊飯にかかる回数を減らせるため効率的といえます。

炊き上がった後は、すぐに食べない分は小分けにして冷凍保存することで、保温機能を長時間使う必要がなくなります。

保存する際は、熱いうちにラップなどで密閉し、粗熱が取れてから冷凍すると、解凍後も品質を保ちやすいです。

保温による電気代をゼロにできるため、長時間つけっぱなしにするよりもコストを抑えられます。

エコモードやタイマー機能を活用する

多くの炊飯器には、消費電力量を抑えて炊き上げる「エコモード」が搭載されています。

エコモードでは通常の炊飯よりも弱い火力で炊飯するため、1回あたりの電気代を抑えることが可能です。

機種によっては炊き上がりの食感が通常と異なる場合があるため、まずは少量から試して確認してみると良いでしょう。

また、タイマー機能を活用して食事の時間に合わせて炊き上がるように予約をすれば、不要な保温時間を省けます。

炊飯から食事までの時間を空けないように工夫し、保温にかかる無駄なコストを削減するのがポイントです。

使用していない時はプラグを抜く

炊飯器は、炊飯や保温をしていないときでも、プラグがコンセントに刺さっている限り「待機電力」が発生しています。

時刻表示などのために消費される電力はわずかですが、24時間継続して積み重なると、年間では一定のコストとなります。

そのため、使わない時間帯にプラグを抜く習慣をつけ、待機電力をカットしましょう。

頻繁な抜き差しが手間に感じる場合は、個別にスイッチが付いた電源タップを利用すると、プラグを抜かずに通電を遮断できるため、効率的に節電を行えます。

炊き上がる直前にスイッチを切って余熱で蒸らす

炊飯工程の終盤にある「蒸らし」の時間は、すでに釜の内部温度が十分に上がっている状態です。

そのため、蒸らしに入るタイミングでスイッチを切り、残った余熱で仕上げることで、その後の消費電力を抑えられます。

炊飯完了後に、自動で保温に切り替わるのを防ぐことも可能です。

ただし、機種によっては途中で電源を切ることが推奨されていない場合や、蒸らしが不十分になる可能性もあります。

まずは取扱説明書を確認し、製品の仕組みに適した範囲で活用してみてください。

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炊飯器の保温にかかる電気代を抑えて賢く節約しよう

炊飯器の保温にかかる電気代は、長時間になると1回の炊飯代を上回ります。

目安として3〜4時間以上の保温になる場合は、一度スイッチを切って冷凍し、食べる直前に電子レンジで解凍する方が低コストです。

炊飯器の種類や容量ごとの特徴を把握し、食べるタイミングに合わせて保温とレンジ解凍を使い分けましょう。

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