「夏の時期は電気代の負担が大きい」「今年の夏の電気代も高くなりそうで心配」と感じる方も多いのではないでしょうか。夏はエアコンの冷房使用頻度が増えたり、冷蔵庫の電力消費量が増えたりするため、電気代が上がりやすい時期です。
そこで、この記事では、総務省の「家計調査」をもとにした世帯人数別・地域別の夏の電気代平均額をはじめ、電気代が高くなる理由や夏に使用する家電の電気代の目安、無理なく実践できる節電のコツまでを幅広く紹介します。
ご家庭の電気代と比較しながら、節約のヒントを見つけてみてください。
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夏(7〜9月)の電気代は平均いくら?
毎年夏が近づくと、エアコンの稼働に伴う電気代の増加が気になるところです。まずは、ご自身の家庭の電気代が平均と比べてどの程度なのか、確認してみましょう。
総務省の「家計調査 2025年7〜9月期」によると、夏の1カ月あたりの電気代は世帯人数が増えるにつれて順当に高くなる傾向が見られます。
世帯人数 | 1カ月あたりの電気代(平均) |
|---|---|
1人 | 6,822円 |
2人 | 11,403円 |
3人 | 12,884円 |
4人 | 13,531円 |
5人 | 14,436円 |
6人以上 | 16,915円 |
表を見ると、1人世帯の6,822円に対し、2人世帯では11,403円と約1.67倍に跳ね上がります。これは、2人以上になると冷房のスイッチを入れる部屋が増えたり、在宅時間帯が重なってエアコンを長時間稼働させたりするためと考えられます。
3人〜4人世帯ではその差が647円とやや小幅にとどまりますが、5人・6人以上になると再びまとまった増加がみられます。家族が多くなるほど、居室ごとのエアコン使用が増えるほか、洗濯の回数なども増えるため、家電全体の稼働が底上げされることがおもな理由です。
こうした傾向から分かるように、夏の電気代は「何人暮らしか」によって大きく変わります。上表を目安に、ご自身の世帯の電気代と比較してみてください。
【地域別】夏(7~9月)の平均的な電気代
電気代は世帯人数だけでなく、お住まいの地域によっても大きく異なります。次に、「家計調査 2025年7〜9月期」をもとに、地域別の1カ月あたりの電気代平均をまとめました。
地域 | 1カ月あたりの電気代(平均) |
|---|---|
北海道 | 10,219円 |
東北 | 9,815円 |
関東 | 10,311円 |
北陸 | 12,464円 |
東海 | 11,265円 |
近畿 | 9,972円 |
中国 | 10,002円 |
四国 | 10,997円 |
九州 | 8,972円 |
沖縄 | 10,861円 |
表を見ると、夏の電気代で最も高いのは北陸地方(12,464円)で、最も低いのは九州地方(8,972円)です。その差は、3,492円にのぼります。
夏の電気代の地域差には、各地域の電力料金水準と地域特性が影響しています。北陸は冬の厳しい寒さに対応するための暖房・融雪インフラの負担が大きく、それが料金水準を押し上げる要因となっています。さらに夏のフェーン現象による急激な気温上昇も冷房需要を高めます。
一方、九州は夏の冷房需要は大きいものの、地域の料金水準が比較的抑えめなため、電気代も低くなりやすい傾向があります。

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夏に使用する家電の電気代
夏の電気代を把握するうえで、各家電の消費電力と電気代を知っておくことは節約の第一歩です。資源エネルギー庁のデータによると、夏の家庭における消費電力はエアコン・冷蔵庫・照明の3つで5割以上を占めており、これらの省エネが節電の大きなポイントになります。
特に冷蔵庫は年間を通じて稼働し続けるため、外気温が上がる夏季には庫内と外気の温度差が広がり、消費電力量が増加する傾向にあります。
以下では、空調・冷蔵庫・冷凍庫に分けて電気代の目安をまとめました。
家電 | 商品名 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1カ月あたりの電気代 |
|---|---|---|---|---|
エアコン(冷房) | 135W(弱) | 4.19円 | 2,259.9円 | |
720W(強) | 22.32円 | 12,052.8円 | ||
扇風機 | 22W | 0.68円 | 368.28円 | |
サーキュレーター | 29W | 0.9円 | 485.46円 |
1カ月あたりの電気代:1日18時間・30日(1カ月)稼働で試算。
実際の電気代は製品や使用状況、お住まいの地域によって異なる場合があります。
電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。
エアコンは、運転強度によって消費電力が大きく変動します。省エネ運転時(弱冷房)と最大出力時では1カ月あたりの電気代に約9,790円もの差が生じるため、適切な温度設定やフィルター清掃が節約につながります。
一方で扇風機やサーキュレーターは消費電力が格段に小さく、エアコンと併用することで冷房効率を高めながら設定温度を上げられるため、全体の電気代を抑える効果が期待できます。
家電 | 商品名 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1カ月あたりの電気代 |
|---|---|---|---|---|
冷蔵庫 | 102W | 3.16円 | 2,276.64円 | |
冷凍庫 | 68W | 2.11円 | 1,517.76円 |
1カ月あたりの電気代:強モード・1日24時間・30日(1カ月)稼働で試算。
実際の電気代は製品や使用状況、お住まいの地域によって異なる場合があります。
電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。
冷蔵庫・冷凍庫は各製品の消費電力自体が季節によって変わるわけではありませんが、夏季は外気温の上昇により庫内を設定温度に保つためにコンプレッサーの稼働時間が長くなります。
夏の電気代が高くなる理由
夏の電気代が高くなる理由は、おもに以下の3つが挙げられます。
- エアコンの使用頻度が大幅に増えるため
- 冷蔵庫の消費電力が増えるため
- 在宅時間が増えるため
それぞれの理由について、詳しく解説します。
①エアコンの使用頻度が大幅に増えるため
夏の電気代が高くなる大きな要因は、エアコンを使う機会が大幅に増えるためです。近年は「災害級」とも表現されるような厳しい暑さが続いており、熱中症対策のためにも、日中から就寝時まで冷房を使う時間が長くなりやすくなっています。
また、外気温と設定温度の差が大きいほど、設定温度まで室温を下げるのに時間がかかります。設定温度を27℃にした場合、外気温が30℃なら温度差は3℃ですが、35℃なら8℃です。気温が高い日は室温も上がりやすいため、冷房運転が長くなり、電気代に影響しやすくなります。
夏の電気代を抑えるには、エアコンの使用を無理に控えるのではなく、フィルター掃除やサーキュレーターの併用、遮光カーテンの活用などで冷房効率を高めることが大切です。
②冷蔵庫の消費電力が増えるため
夏の電気代が高くなる原因として、冷蔵庫の消費電力が増加することも見逃せません。冷蔵庫は外気温の影響を受けやすい家電であり、周囲の温度が高くなるほど庫内を一定に保つためにコンプレッサーがより長く、より強く稼働します。
一般社団法人日本電機工業会(JEMA)によると、室温が30℃から35℃に上昇すると冷蔵庫の消費電力量が50%近くも増加するとも言われており、猛暑が続く夏場はそれだけ電気代に響きやすくなります。特にエアコンを切った外出中などは室温が一気に上昇するため、知らぬ間に電力を多く消費している可能性があります。
また、夏は冷えた飲み物やアイスクリームなど、冷蔵庫から取り出すものが増える季節です。扉を開けるたびに庫内の冷気が外に逃げ、温まった空気を再び冷やすために電力を消費するため、開閉回数の増加も電気代を押し上げる一因になり得ます。
このように夏の冷蔵庫は、外気温の高さと使用頻度の増加という2つの要因が重なることで、他の季節よりも消費電力が増えやすい傾向にあります。
③在宅時間が増えるため
夏の電気代が高くなる理由として、在宅時間の増加も関係しています。夏季休暇により、普段は日中外出している家族が自宅に留まる時間が長くなります。また、連日の猛暑によって「外出するのがつらい」「熱中症が心配」と感じ、休日でも外出を控えて自宅で過ごす方が増える傾向もあります。
在宅時間が長くなると、エアコンの稼働時間が自然と伸びるだけでなく、テレビやパソコン、照明など、さまざまな家電を使う時間も増えます。家族全員が家にいる時間が重なれば、複数の部屋でそれぞれエアコンをつける機会も増え、家全体の消費電力が底上げされます。
つまり、在宅時間の増加は個々の家電の使用時間が長くなるだけなく、稼働する家電の数そのものも増えてしまうため、夏の電気代が高くなりやすいのです。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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夏の電気代を節約するコツとは

夏の電気代を節約するには、以下の点を意識しましょう。
- エアコンの使用方法を見直す
- 室外機の周りに物を置かない
- 冷蔵庫の使用方法を見直す
- カーテンで直射日光を遮る
- 補助金制度を活用する
- 電力会社・電気料金プランを切り替える
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
エアコンの使用方法を見直す
夏の電気代を抑えるうえで、最も効果が大きいのがエアコンの使い方の見直しです。前述のとおり、エアコンは夏の家庭の電力消費の約3割を占める家電であるため、少しの工夫が電気代に直結します。
なかでも取り組みやすいのが、使用時間の短縮です。資源エネルギー庁によると、設定温度28℃の冷房を1日1時間短縮するだけで、年間約580円の節約につながります。外出するとき、別の部屋へ移動するとき、涼しくなった夕方以降は消すなど、「必要な時だけつける」意識を持つことが節約の第一歩です。
ただし、エアコンはオンにした直後に最も電力を消費する特性があります。30分程度の短時間外出であれば、こまめにオンオフを繰り返すよりもつけっぱなしにしておくほうが電気代を抑えられる場合もあるため、外出時間の長さを目安に判断するとよいでしょう。
設定温度を1℃上げたり、扇風機やサーキュレーターと併用して空気を循環させたりすることでも、エアコンの負荷を下げて消費電力を抑えられます。エアコン単体の使い方を少し見直すだけで、夏の電気代を無理なく節約することができます。
室外機の周りに物を置かない
エアコンの節電において、見落とされがちなポイントが室外機の管理です。室外機は室内の熱を外へ排出するための機器であり、吹き出し口から熱風を放出することで冷房効率を維持しています。
しかし、吹き出し口の周囲に物が置かれていると、排出した熱風が室外機に逆流して再び取り込まれてしまい、うまく放熱できなくなります。
その結果、室内を冷やすためにエアコンがより多くの電力を使わざるを得なくなり、消費電力の増加につながります。吹き出し口の前後には十分なスペースを確保し、自転車や植木鉢など障害物になるものは置かないようにしましょう。
室外機に直射日光が当たり続けると、室外機自体が熱を帯びて放熱しにくくなり、同様に冷房効率が低下します。設置の際はできるだけ日陰になる場所を選ぶのが理想的ですが、設置場所の変更が難しい場合は、市販の室外機カバーや遮熱シートを活用して直射日光を遮ることも有効な対策です。
冷蔵庫の使用方法を見直す
エアコンと並んで見直したいのが冷蔵庫の使い方です。なかでも取り組みやすいのが、食品の詰め込みすぎを避けることです。冷蔵室に食品がぎっしり詰まっていると冷気の通り道がふさがれ、庫内を均一に冷やすためにより多くの電力を消費します。
資源エネルギー庁によると、食材をいっぱいに詰め込んだ状態から収納量を半分程度に減らすと、年間約1,360円の節約につながるとされています。
扉の開閉回数を減らすことも有効です。開閉のたびに庫内の冷気が逃げ、再び冷やすための電力が余分にかかります。よく使うものを手前にまとめて置くことや在庫をあらかじめ把握することで、扉を開けている時間を短くする工夫ができます。
夏場は外気温の上昇によって冷蔵庫の消費電力がもともと増えやすい季節です。使い方を少し意識するだけでも、日々の積み重ねとして電気代の節約につながります。
カーテンで直射日光を遮る
カーテンを活用した直射日光対策は手軽で効果的な方法のひとつです。
夏の強い日差しが窓から室内に差し込むと、室温は急速に上昇します。その結果、エアコンが設定温度を保つためにより多くの電力を消費することになり、電気代の増加につながります。特に日差しが強く当たる南向きや西向きの窓がある部屋では、この影響が顕著に出やすい傾向があります。
日中にカーテンを閉めておくだけでも、窓から入り込む熱を抑えて室温の上昇を和らげることができます。さらに、遮熱機能や遮光機能を備えたカーテンを使用すると、外からの熱の侵入をより効果的に遮断できるため、冷房効率が上がりエアコンの稼働時間を短縮しやすくなります。
補助金制度を活用する
国の補助金制度を把握しておくことも、電気代の負担を抑えるうえで重要なポイントです。
政府はこれまで、エネルギー価格の高騰や物価上昇による家計への影響を和らげるため、「電気・ガス料金負担軽減支援事業」などの補助金制度を断続的に実施してきました。
2026年夏(7〜9月使用分)にも同様の支援が行われ、冷房使用が増えるこの時期の電気代負担を軽減する目的で実施。補助は電力会社を通じて自動的に適用されるため、個別の申請は不要です。
ただし、補助金の実施期間や支援内容は都度異なり、終了・再開のタイミングも変動します。現時点での最新情報は、資源エネルギー庁の特設ページで確認するようにしましょう。
今年の夏も電気・ガス代の補助金支援決定!最新情報の詳細はこちら
【2026年】電気代・ガス代の補助金とは?再開の予定は?申請方法や仕組みも解説電力会社・電気料金プランを切り替える
家電の使い方を工夫するだけでなく、契約している電力会社や電気料金プランそのものを見直すことも、夏の電気代を節約するうえで有効な手段のひとつです。
電力自由化以降、さまざまな電力会社がそれぞれ異なる電気料金プランを提供しています。
契約当初の電気料金プランが現在の家族構成やライフスタイルに合っていない場合、自分の生活に合った電気料金プランに乗り換えることで、夏だけでなく年間を通じて電気代を削減できる可能性があります。
特に、エアコンの使用が増える夏場は電気の使用量が増えるため、ENEOSでんきのような電気使用量が多いほどお得になりやすい設計の電気料金プランへの乗り換えが見直し効果を実感しやすいでしょう。まずは電気料金シミュレーションを活用して、乗り換えた場合の節約額を確認してみてはいかがでしょうか。
ENEOSでんきでは、一般家庭向けやオール電化住宅向けなど、ライフスタイルに合った豊富な電気料金プランをご用意しています。電気を切り替えると電気代がいくらお得になるのかシミュレーションしてみましょう!
夏の電気代を抑えたいときは無理のない程度に節電を意識しましょう!
夏の電気代は、エアコンの使用増加や冷蔵庫の消費電力アップなど、複合的な要因が重なることで高くなりやすい季節です。しかし、エアコンの設定温度や使用時間の見直し、カーテンによる遮熱、冷蔵庫の詰め込みすぎを防ぐといった日々の小さな工夫を積み重ねることで、無理なく電気代を抑えることができます。
まずは今回ご紹介した節電方法の中から取り組みやすいものをひとつ実践してみてください。世帯人数が多いご家庭や、家にいる時間が長い場合は電力会社や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。今年の暑い夏は快適に過ごしながら、無理なくできる節約生活を始めてみてはいかがでしょうか。
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