kWとは?言葉の意味やWやkWhとの違いを解説。電気代の節約術も紹介

家電のカタログなどで目にする「kW」。ただ、電気にはWkWhなど似たような単位があり、混同してしまいがちです。

そこで、今回はkWについて解説。他の単位との違いや家電のkWの目安、kWから電気代を計算する方法、さらに電気代の節約術も紹介します。

kW(キロワット)とは?他の単位との違いも解説

kW(キロワット)の前に、まずはW(ワット)から説明します。W(ワット)とは電力を表す単位。電流のA(アンペア)と電圧のV(ボルト)を掛けて算出されます。

電化製品には消費電力が「W数」で記されており、この数値から瞬間的にどれだけの電力を使うかが分かります。基本的には、同じ種類の電化製品なら出力が高いほどW数も大きくなると考えられるでしょう。

さて、kWの話を戻しましょう。「k」は1,000を示す数値。つまり、kWはWの1,000倍の電力を表します。例えば1,000Wの電子レンジは1kWと表記することができ、同じ電力を意味しています。

ENEOS Power 編集部
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大きな電力はkW、小さな電力はWで表記をするのが通例です。ちなみに、ワットという名称は、スコットランド人の発明家ジェームズ・ワットに由来しています。

A(アンペア)との違いは?

A(アンペア)は、1秒間に流れる電気の量を示し、電流の単位として使われています。Wが瞬間的な電力の全体的な大きさを表すのに対し、Aは電気が流れる速さを表します。

一般家庭においては、Aは電力会社との契約容量として馴染みが深いでしょう。契約するアンペア数が大きいほど多くの家電を同時に使えます。契約アンペアが30Aで、電源が100Vなら合計3kWまで家電を使用できます。

V(ボルト)との違いは?

V(ボルト)は、電圧の単位。Wが瞬間的な電力の大きさを表すのに対して、Vは電気を押し出す力を示しています。

日本の家庭用電源では100Vが一般的。ただし、エアコンなど大きな電力を使う家電用配線には、200V電源も使われています。同じ契約アンペアでも、100Vより200Vの方が倍の電力(W)まで使用可能。仮に30Aとすると、100Vの場合は3kW200Vの場合は6kWまでOKです。

kWhとの違いは?

kWと混同しやすい単位に挙げられるkWhは、一定時間内に消費または出力された電力の総量。電気使用量とも呼ばれます。瞬間的な電力であるkWに時間(h)を掛けて求められます。例えば、1kWの電力を1時間使用した場合の電力の使用量が1kWh です。

電気代は電気使用量で計算されます。家電のカタログなどでWを調べても、家電の稼働時間がわからないとkWhに変換できず電気代を計算できません。

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家電のW/kWの調べ方

家電の消費電力であるW/kWは、メーカーのWEBサイトや商品のカタログで製品ごとに記載されています。購入済みの製品なら、本体に貼られているラベルや取扱説明書でも確認できるでしょう。

ただ、この数値は定格消費電力。JIS規格で定められた条件下での最大値です。消費電力は家電の稼働状況などによって変化するため、実際の消費電力とは一致しないことは留意しておきましょう。

家電のW/kWの目安

一つひとつの家電を調べるのは手間でしょう。そこで、主な家電における消費電力の目安を下記にまとめました。それぞれのWkWを見てみましょう。

主な家電の消費電力の目安(WとkW)

家電の種類

消費電力(W)

消費電力(kW)

IHクッキングヒーター

3,000W

3.0kW

電子レンジ

1,400W

1.4kW

アイロン

1,400W

1.4kW

電気炊飯器

1,300W

1.3kW

浴室乾燥機(電気式)

1,290W

1.3kW

温水洗浄便座(瞬間式・使用時)

1,200W

1.2kW

ハロゲンヒーター

1,100W

1.1kW

洗濯乾燥機(乾燥時)

1,100W

1.1kW

ドライヤー

1,000W

1.0kW

オーブントースター

1,000W

1.0kW

掃除機

1,000W

1.0kW

電気ヒーター

800〜1000W

0.8〜1.0kW

電気カーペット

760〜1000W

0.76〜1.0kW

エアコン(1015畳)

750〜1100W

0.75〜1.1kW

食器洗い乾燥機

900W

0.9kW

電気ポット(沸騰時)

800W

0.8kW

温水洗浄便座(貯湯式・使用時)

500W

0.5kW

エアコン(6畳用)

450W

0.45kW

洗濯機

400W

0.4kW

オイルヒーター

360〜1500W

0.36〜1.5kW

冷蔵庫

200〜300W

0.2〜0.3kW

蛍光灯照明

100W

0.1kW

液晶テレビ

50W

0.05kW

パソコン

45W

0.045kW

扇風機

34W

0.034kW

電球形蛍光ランプ

12W

0.012kW

LED電球

8W

0.008kW

1kWを超える消費電力の家電には、調理器具や冷暖房など熱を使うものが多いことが分かります。

冷蔵庫や照明器具は0.10.3kWと一見少ないように見えますが、点けっぱなしにしている時間が長め。そのため、年間の電気使用量ではエアコンとともにトップ3に入る家電となっています。

ENEOS Power 編集部
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消費電力(W/kW)の大きい家電が、電気使用量(kWh)も多いとは限らない点も覚えておきたいポイントです。

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kWから電気代を計算する方法

さて、ここからは前述したkWを使って、電気代を算出する方法を解説します。家電ごとの電気代を求める方法に加え、毎月の電気代を求める方法も紹介していきます。

家電の電気代を計算する方法

家電ごとの電気代は、電気使用量に電気料金単価を掛けることが簡単に求められます。つまり、計算式は次のとおりです。

家電の電気代
  • 家電ごとの消費電力(kW)×使用時間×電力量料金単価

では例題として、エアコンの1時間あたりの電気代を計算してみましょう。消費電力は、経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2024年版」に記載された平均値を使用します。

エアコンの消費電力

サイズ

暖房

冷房

6畳

484W

500W

8畳

572W

577W

10畳

792W

645W

12畳

1,017W

1,032W

14畳

1,257W

1,107W

18畳

1,754W

1,856W

20畳

1,825W

2,010W

23畳

2,309W

2,464W

26畳以上

2,756W

2,926W

全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「新電力料金目安単価」の31/kWhを用いると、14畳の電気代は次のとおりです。

  • 暖房:1,257W×1h×31円=約39
  • 冷房:1,107W×1h×31円=約34.32
  • 小数点第3は四捨五入。

もちろん、実際の消費電力は気温や設定温度、運転モードなどによって変化します。あくまでも、ひとつの目安として考えましょう。

毎月の電気代を計算する方法

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毎月の電気代は構成がやや複雑です。「基本料金+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)」で算出されます。以下、各料金の特徴について紹介していきましょう。

基本料金

基本料金は、たとえ電力を使わなかったとしても発生する金額のこと。多くの電力会社がアンペア制を採用しており、契約アンペア数が上がるほど基本料金が高くなります。

ただ、最低料金制を採用する電力会社もあります。最低料金制では基本料金に一定の電力使用量(kWh)が含まれている制度。上回った使用量は電力量料金に上乗せされます。

ENEOS Power 編集部
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最低料金制は、主に関西や中国、四国、沖縄電力エリアで採用されています。

アンペアでなく契約kWで基本料金が決まるプランがある

法人向けプランや家庭用プランの一部では、契約電力(kW)で決まる電気料金プランもあります。契約電力を超えると、契約超課金が発生したり、契約電力見直しの対象となったりするのが特徴です。大きな電力量を使い、かつ最大時の電力(kW)を予測しやすい使用者に適したプランと言えるでしょう。

ENEOSでんきでも、一部地域の店舗や事務所、工場など向けに「動力プラン」という契約電力制のプランを用意しています。気になる方はチェックしてみてください。

電力量料金

電力量料金は、使用電力の量に応じて支払う料金。前述した家電ごとの電気代は、この電力量料金のみを前提とした試算です。金額は「電気使用量(kWh)×電力量料金単価」で求めることができます。

電気使用量単価は、使用量に応じて上がっていくプランが多くなっています。その代表例が、一定の使用量を超えると段階が上がって単価も高くなる「3段階料金制」です

燃料費調整額

燃料費調整額は、発電などにかかる燃料費の変動に応じて、電気代を調整するための料金。燃料費が高騰すれば加算され、逆に燃料費が下がれば減算されます。

金額は電力量料金同様、電気使用量(kWh)に応じて変わり、「電気使用量(kWh)×燃料費調整単価」の式で求められます。燃料費調整単価は、過去3カ月間の平均燃料価格を反映し、毎月変動するのが特徴です。

再エネ賦課金

再エネ賦課金は、太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及を目的に設けられている料金。国の制度により定められているもので、集められたお金は再生可能エネルギーの発電設備の投資回収に充てられます。

金額は「電気使用量(kWh)×再エネ賦課金単価」で算出。単価は再生可能エネルギー推測値を元に経済産業大臣が決定し、毎年度見直されます。ちなみに20255月〜20264月の単価は1kWhあたり3.98円でした。

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電気代の計算方法を解説。家電ごとの計算例や賢い節約術も紹介

1kWの電気代はどれくらい?目安を紹介

電気代は使った電力の総量であるkWhによって計算されるので、厳密には「1kWの電気代」は算出できません。また、1kWhの電気代の場合も、電力量料金単価は電力会社や電気料金プランによって異なります。そのため、一概に言えません。

しかし、電力量料金単価には目安があります。それが前述した新電力料金目安単価です。これらをまとめると「1kWの電力を1時間使った場合の電気代は31円が目安」と言うことはできるでしょう。

世帯別に電気使用量も紹介

一般的な家庭ではどのくらいの電力を使っているのか、気になる人もいるでしょう。東京都環境局によると、世帯人数および住宅別の月間電気使用量の平均は次のとおりです。

戸建て住宅の月間電気使用量

世帯人数

1月

3月

5月

7月

9月

11月

1人世帯

315kWh

262kWh

195kWh

316kWh

243kWh

236kWh

2人世帯

443kWh

344kWh

237kWh

413kWh

290kWh

320kWh

3人世帯

508kWh

400kWh

290kWh

513kWh

362kWh

363kWh

4人世帯以上

563kWh

417kWh

316kWh

560kWh

403kWh

419kWh

集合住宅の月間電気使用量

世帯人数

1月

3月

5月

7月

9月

11月

1人世帯

180kWh

149kWh

128kWh

210kWh

155kWh

141kWh

2人世帯

301kWh

256kWh

204kWh

338kWh

250kWh

228kWh

3人世帯

369kWh

304kWh

254kWh

434kWh

318kWh

293kWh

4人世帯以上

400kWh

356kWh

299kWh

485kWh

369kWh

319kWh

戸建て・集合住宅とも、7月と1月にピークとなっていることが分かります。また全般的に集合住宅は電気使用量が少なめですが、戸建て住宅は1人世帯でも7月と1月で300kWh以上。2人世帯以上との差が少なくなっています。

我が家の電気使用量が平均と比べて多いか少ないか、参考にしてみてください。

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kWと合わせて知っておきたい!電気代の節約術

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kWおよびkWhについて理解できたところで、電気代の節約術を3つ紹介します。

家電の消費電力を減らす

節電するなら、家電の中でも特に消費電力(kW)の大きいものを優先するのが効率的。できるだけ電気使用量(kWh)を減らし、電気代を抑えるテクニックを解説しましょう。

エアコン

エアコンの設定温度はできるだけ緩和しましょう。1℃緩和すると、冷房時で約13%、暖房時で約10%も電気使用量を削減できます。加えて「ドアやカーテンを閉めて断熱する」「サーキュレーターと併用して空気を循環させる」などの工夫も効果的です。

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電子レンジ

食材ごとに適切な出力と加熱時間を見極め、必要以上に加熱しないのが節電のポイント。食材を加熱した後、熱を逃がさないように布などで包んで料理を仕上げる「保温調理」を活用するのも手です。ただし食中毒を防ぐため、保温時間は1時間以内にしてください。

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アイロン

アイロンの消費電力が最も高くなるのは、電源を入れてから温度が高くなるまでの時間。アイロンがけは、できるだけまとめるのが節電の基本です。衣類には素材によって適温があります。アイロンが温まるのに合わせて、適温の低い素材から順に仕上げていくと、より効率的でしょう。

洗濯乾燥機

毎日少しずつの衣類を洗濯するよりも、ある程度の量をまとめて洗ったほうが電気代は少なくて済みます。汚れ具合に応じた洗濯コースを選ぶのも有効です。また乾燥は1,100W程度の電力を使います。天日干ししてから乾燥機に入れるなどの工夫で節電しましょう。

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省エネな家電に買い換える

最近の家電は省エネ性能が大きく進化しています。例えば、今どきの冷蔵庫は15年前と比べ、年間消費電力量で241301kWhも省エネ。電気代にすると8,17010,204円もおトクです。

購入費用との兼ね合いも見極める必要がありますが、最新の家電は機能も充実しているので使い勝手も良好。古い家電は経年劣化によるトラブルのリスクもあるので、買い換えも検討するのも一案でしょう。

電力会社・電気料金プランを乗り換える

基本料金や電力量料金単価の安い電力会社や電気料金プランに乗り換えることができれば当然、電気使用量を減らさなくても電気代が安くなります。乗り換えは申し込みするだけで済むのもうれしいところでしょう。

電力会社・プランを選ぶ際は、自分のライフスタイルに合っているかがポイントです。例えば、ENEOSでんきの「Vプラン」は3段階料金制を採用し、3段階目の料金が割安なのが特徴。つまり、電気を多く使う方に向いたプランです。

電気使用量が多くて電気代が高くなっているなら、大きな節約効果を得られるかもしれません。

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kWを正しく理解して電気代の節約につなげよう

消費電力(kW)を抑えることは、電気使用量(kWh)の低減につながります。kWkWhは、電気を使う上で必要不可欠な知識です。電気代のベースにもなっているので、節電にも役立つことでしょう。

そして電気代を節約したいなら、電力会社・電気料金プランを乗り換えるのがおすすめ。ENEOSでんきは電気使用量が多い家庭にも優しい料金体系となっています。電気を使うほどガソリン代が安くなる特典なども用意されているので、ぜひチェックしてみてください。

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