追い炊きと風呂自動の光熱費はどっちが安い?目安と節約術を解説

「お風呂の追い焚きと風呂自動、どちらの方が光熱費が安くなるの?」と疑問に思っていませんか?毎日の入浴にかかる費用は、できるだけ抑えたいですよね。

給湯器の仕組みや使い方によって、かかる光熱費は大きく変わってきます。

この記事では、追い焚きと風呂自動の違いやそれぞれの光熱費の比較、料金の目安や仕組みを解説します。

すぐに実践できる節約術もご紹介していますので、ぜひ家計に優しい入浴方法を見つける参考にしてください。

お風呂にかかる光熱費の目安

「今日のお風呂は追い焚きにしようか。それとも新しくお湯を張ろうか」と考える際に、光熱費が頭をよぎる方も多いでしょう。毎日の入浴で利用するお風呂は、水道・ガス・電気といった複数のエネルギーを使うため、光熱費のの中でも大きな割合を占めています。

お風呂にかかる費用は「浴槽にためる水の水道代」と「水を温めるためのエネルギー代(ガス代または電気代)」の2つがおもな内訳です。

一般的な家庭で、お風呂1回あたりにかかる光熱費は、150円から350円程度が目安です。地域や給湯器の種類、お湯の温度や季節によって金額は変動しますが、冬場は特に高くなる傾向にあります。

まずは、必ず発生する「水道代」から具体的な金額を見ていきましょう。

お湯にかかる水道代

浴槽にためるお湯の水道代は、使用した水の量に比例してかかります。一般的なサイズの浴槽(200L)に毎日お湯をためると想定し、東京都の水道料金の目安単価(水道料金136円/m³)で計算してみましょう。

浴槽200Lは0.2m³に相当するため、お風呂1回あたりの水道代は1回あたり約27円です。

1回あたりのお風呂にかかる水道代の計算
  • 136円/m³× 0.2m³=27.20円

これを1カ月(30日間)続けると、浴槽の水道代の目安は816円となります。

1カ月あたりのお風呂にかかる水道代の計算
  • 27.2​円/日×30日=816​円

水道代を抑えるには、シャワーの節水や残り湯の再利用が効果的です。また、この金額に加えてお湯を温めるためのガス代や電気代が必要になります。

  • 水道料金の目安単価「260円/m³(水道料金136円/m³・下水道使用料124円/m³)」は、一般社団法人日本電機工業会調べ(総務省小売物価統計調査平成30年度実績に基づき算出)の水道料金136円/m³を参照しています。

  • 下水道使用料(124円/m³)は含まれていません。

お湯にかかるガス代・電気代

ガス給湯器の場合(ガス代)

お風呂の費用で大きな部分を占めるのが、お湯を温めるためのガス代です。特に冬場は、水を温めるために必要なガス量が増えます。一般的な浴槽(200L)に、水温20℃の水を40℃(温度変化20℃)まで温める際の都市ガスの費用を見てみましょう。

都市ガスの単価を1m³あたり162円、熱効率を80%として計算すると、お風呂1回あたりのガス代の目安は約75円です。

1回あたりのお風呂にかかる都市ガス代の計算
  • 200L×20℃÷( 10,750kcal/m³×0.8)×162円/m³=75.35円

これを1カ月(30日間)続けると、2,260.5円がガス代の目安となります。上記と同条件でLPガス(プロパンガス)を使用した場合、単価が高くなることが多いため、約148円かかります。

  • 都市ガスの発熱量は10,750kcal/m³、プロパンガスは24,000kcal/m³、熱効率は80%で計算。

  • 1m³あたりの都市ガス単価の目安(162円)は、平成29年版ガス事業便覧のデータに基づいています。

  • 実際のガス料金は、契約プランや毎月の使用量、基本料金などにより異なります。

  • LPガスは東京都2025年8月従量単価 1〜5m³ 648.2円/m³(平均単価)に基づいています。

電気給湯器の場合(電気代)

ガス給湯器と並んで一般的なのが、電気給湯器で温めたお湯の電気代です。電気でお湯を沸かす場合も、季節によって変動する水の温度がコストに影響します。

一般的な浴槽(200L)に、水温20℃の水を40℃(温度変化20℃)まで温める際の電気代を見てみましょう。水の比熱容量を4.2KJ/kg⋅℃として計算すると、お風呂1回あたりの電気量は約4.67kWhに相当します。

1回あたりのお風呂にかかる電気使用量
  • 200kg×4.2KJ/kg⋅℃×20℃ ÷ 3,600KJ/kWh=約4.67kWh

電気代の目安単価を1kWhあたり31円として計算すると、お風呂1回あたりの電気代の目安は約145円です。

1回あたりのお風呂にかかる電気代
  • 4.67kWh×31円/kWh=144.67円

これを1カ月(30日間)続けると、約4,340円が電気代の目安です。電気給湯器は、都市ガス給湯器(約75円/回)と比較して1回あたりの単価は高くなる傾向があります。

  • 水の比熱容量は4.2KJ/kg⋅℃で、1kWhは3,600KJで計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

  • 実際の電気料金は、契約プランや使用時間帯(特に夜間・深夜電力)などにより大きく異なります。

エコキュートで沸かす電気代は通常の電気給湯器の1/3

エコキュートでお湯を沸かすのにかかる電気代は、通常の電気ヒーター式給湯器と比べて、1/3程度に抑えられるといわれています。

電気を使って熱を生み出すのではなく、ヒートポンプが空気中にある熱を汲み上げてお湯づくりに利用するため、わずかな電気で効率よくお湯を沸かすことが可能で、熱効率が良いのです。

では、前述の計算(約4.67kWh)に当てはめてみましょう。エコキュートの効率で計算すると、お風呂1回あたりの電気代は、通常の約145円から約1/3となり、約48円にまで抑えられます。

【エコキュート】1回あたりのお風呂にかかる電気代
  • 200kg×4.2KJ/kg⋅℃×20℃÷3,600KJ/kWh÷3×31円/kWh=48.26円

約48円という金額は、都市ガス給湯器とほぼ同等であり、エコキュートが経済的である理由が分かります。

追い炊きと風呂自動の光熱費はどっちが安い?料金を比較!

家族の生活スタイルや入浴時間によっても変わってきますが、多くの場合で「追い焚き」の方がトータルのコストは安くなる傾向があります。「追い焚き」とは、一度入れたお湯が冷めた後、そのお湯だけを再度温め直す機能です。

一方「風呂自動」は、設定した水位と温度までお湯を張り、その後は自動で保温してくれる機能(追い焚き機能を含む場合もある)を指します。風呂自動は「水を温めるコスト+水道代+保温コスト」がかかるため、一般的にコストが高くなりがちです。

まずは、それぞれがお風呂1回あたりにかかる光熱費(水のコストを除く)を比較してみましょう。

試算条件は、浴槽200Lのお湯を温める際にかかる費用です。追い焚きは水温20℃→40℃に、風呂自動は水道水から張るため水温17℃→40℃に温めると仮定します。

方式

熱源

1回あたり

1カ月(30日間)

費用の内訳

追い焚き

ガス式

75.35円

2,260.5円

ガス代のみ

電気式

144.67円

4,340.1円

電気代のみ

風呂自動

ガス式

113.85円

3,415.5円

加熱代(86.65円)+水道代(27.2円)

電気式

235.1円

7,053円

加熱代 (207.9円)+水道代 (27.2円)

一見すると追い焚きの電気式が高額ですが、水道代(27円/回)がかからない分風呂自動よりも追い焚きの方がトータルのコストを抑えやすいです。

それぞれの内訳を詳しく見ていきましょう。

追い炊きにかかる料金

追い焚きにかかる料金は、お湯を温め直すための熱源(ガスか電気か)によって大きく変わります。追い焚きは「水の量」にコストがかからないため、純粋に「熱を生み出すエネルギー代」のみを考えることになります。

ここでは、浴槽200Lのお湯を、20℃から入浴に適した40℃まで温める(温度変化量20℃)際に必要な費用を計算してみましょう。都市ガスを使用する場合、 1回あたりのガス代は75.35円です。

【ガス給湯器】追い炊き1回にかかるガス代
  • 200L×20℃÷(10,750kcal/m³×0.8)×162円/m³=75.35円

家族の入浴時間が集中している場合や、都市ガス給湯器を利用しているご家庭では、追い焚きは経済的な選択肢といえるでしょう。一方、一般的な電気ヒーター式給湯器で追い焚きをする場合、1回あたりの電気代は約145円と、ガス式に比べて割高になります。

【電気給湯器】追い炊き1回にかかる電気代
  • 200kg×4.2KJ/kg⋅℃×20 ℃​ ​÷​ ​3,600KJ/kWh ×31円/kWh=144.67円

これは、電気ヒーター自体が熱効率の面でガス給湯器に劣るためです。ただし、前述したエコキュートのように、電気の力で空気中の熱を利用するタイプの給湯器であれば、電気代を約1/3の約48円まで抑えられます。

追い焚き機能の料金を考える際は、ご自宅の給湯器の種類を確認しておくとよいでしょう。

  • ガス代:都市ガスの発熱量は10,750kcal/m³、熱効率は80%で計算。ガス単価の目安(162円/m³)は、平成29年版ガス事業便覧のデータに基づいています。

  • 電気代:水の比熱容量は4.2 KJ/kg⋅℃、1kWhは3,600KJで計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

  • 実際の料金は、契約プランや使用量、給湯器の性能により異なります。

風呂自動にかかる料金

風呂自動にかかる料金は、「水道代」と「水を温めるエネルギー代(ガスまたは電気)」の合計です。ここでは、浴槽200Lのお湯を、水道水の水温17℃から40℃まで温める(温度変化23℃)際に必要な費用を計算します。

水道代は、一律で27.2円/回とします。

都市ガスを使って風呂自動でお湯を張る場合、1回あたりの光熱費は約114円(86.65円 +27.2円)です。風呂自動は、追い焚きよりも温度変化量が大きくなります。

そのため、追い焚き(約48円)よりもガスのコストは高くなります。

【ガス給湯器】追い炊き1回にかかる光熱費
  • ガス代:​ ​200L×23℃ ÷ ( 10,750kcal/m³×0.8 )×162円/m³=86.65円
  • 合計:​ ​86.65円(ガス代)+27.2​ ​円(水道代)=113.85円

ガス代は追い焚きより高くなりますが、自動で設定温度・水位で止まり、保温機能もついているため、手間がかからない点がメリットです。

一方、電気ヒーター式給湯器で風呂自動を行う場合、1回あたりの光熱費は約235円(207.9円×23℃/20℃+27.2円)と最も高額になります。

【電気給湯器】追い炊き1回にかかる光熱費
  • 電気代=(​​4.67kWh×23​ /​20​​)×31円/kWh=207.9​​円 (約16円の増加)
  • 合計=207.90円(電気代)+​27.20円(水道代)=235.1​円

電気給湯器は水から温める際のコストが高いため、追い焚きと同様にトータルコストが高くなります。

  • 水道代:一般社団法人 日本電機工業会調べの目安単価(水道料金136円/m³※下水道料金は含めない)に基づき、浴槽200L(0.2m³)で計算。

  • ガス代:都市ガスの発熱量は10,750kcal/m³ 、熱効率は80%で計算。ガス単価の目安(162円/m³)は、平成29年版ガス事業便覧のデータに基づいています。

  • 電気代:水の比熱容量は4.2 KJ/kg⋅℃で、1kWhは3,600 KJで計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

  • 実際の料金は、契約プランや使用量、給湯器の性能により異なります。

追い炊きと風呂自動を比べると、追い焚きが安い!

これまでの料金比較を踏まえると、光熱費だけで見れば、基本的に「追い焚き」の方が安いという結論になります。

お風呂を張るためには「水のコスト(約27.2円/回)」が発生しますが、追い焚きなら水道代をカットできます。また、すでに温まっているお湯を再度温めるだけで済むため、エネルギーの消費量も最小限で済むのです。

風呂自動には便利な保温機能が付いていますが、長時間の保温では、かえってコストを押し上げる原因になることもあります。特に、家族の入浴時間が集中している家庭や、都市ガス給湯器を利用している家庭では、追い焚きの方が経済的と言えるでしょう。

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追い炊きの仕組みとメリット

追い焚きとは、冷めてしまったお風呂のお湯を再び温め直す機能のことで、浴槽に新しく水を足すことなく湯温を上げる仕組みです。

ここでは、追い焚き機能が暮らしにどんなメリットをもたらすのか、詳しく見ていきましょう。

追い炊きのメリット①:常にお風呂の温度が適温になる

追い焚き機能の最も大きな利点は、家族の誰もが自分の好きなタイミングで、気持ちの良い温度のお湯に浸かれる点です。お湯を張ってから時間が経つと、特に冬場は浴槽のお湯はあっという間に冷めてしまいます。

しかし、追い焚き機能を使えば、ボタン一つで浴槽内のお湯を循環させながら加熱し、設定温度まで温め直してくれます。

たとえば、家族の中で入浴時間が夜遅くなる人がいる場合、その都度、熱いお湯を新しく足したり我慢してぬるいお湯に入ったりする必要がありません。

また、追い焚きは熱交換器を介して必要な分だけピンポイントで加熱するため、急な入浴の際にも短時間で希望の温度に戻すことが可能です。いつでも適温のお風呂がすぐに準備できるため、日々の疲れを心地よく解消できるでしょう。

追い炊きのメリット②:光熱費の節約につながる

追い焚き機能は、快適さだけでなく、家計にも優しいというメリットもあります。多くの場合で、追い焚きは風呂自動よりも経済的であると言えます。

その最大の理由は、新しい水を足さないため「水道代がかからない」という点です。風呂自動でお湯が冷めるたびに熱いお湯を足す「差し湯」や、完全に水を入れ直す方法では、毎回水道代が発生します。

しかし、追い焚きは既にあるお湯を再加熱するだけなので、水のコストが一切かかりません。

家族の入浴時間が集中している家庭や、都市ガス給湯器を使っている場合は特に、追い焚きの方が経済的です。追い焚きは、必要なときだけエネルギーを使うため、無駄な消費を抑えられるのです。

風呂自動の仕組みとメリット

風呂自動とは、給湯器にあらかじめ設定した温度と水位に合わせて、自動でお湯張りをしてくれる機能のことです。

お湯が冷めたら自動で保温・追い焚きをしてくれる機種も多く、特に入浴時間が定まっているご家庭や、忙しい共働き世帯にとっては、日々の家事効率を大きく高めてくれるでしょう。

風呂自動のメリット①:水位と温度の設定ができる

風呂自動機能の最大の魅力は、お湯の量と温度を細かくコントロールできる点にあります。

手動でお湯を張る場合「ついついお湯を張りすぎてしまった」「もう少し熱くしたかったのに」といった調整の失敗はありがちですが、風呂自動ならその心配がありません。

お風呂を張る前に、自分が「ちょうどいい」と感じる水位と温度を設定しておけば、給湯器のセンサーがその設定を正確に検知し、お湯張りからストップまでを自動で行ってくれます。

また、お湯張りが完了したら保温機能に切り替わるため、「入ろうとしたらぬるかった」といったトラブルを避けることが可能です。

  • 保温機能の有無は商品によって異なります。

風呂自動のメリット②:タイマー機能で自動でお湯が張られる

風呂自動機能には、多くの場合タイマー機能が搭載されています。その場にいなくても、時間になったら自動で浴槽にお湯を張ってくれる、便利な機能です。

午後7時に帰宅する予定であれば、タイマーをセットしておくだけで、その時間にちょうどお風呂が沸き上がっている状態になります。帰宅後、慌ててお湯張りのスイッチを押して待つ必要がなく、時間を有効活用できるのがメリットです。

また、多くの機種では保温機能も搭載されているため、万が一帰宅が遅れても、自動で設定温度を維持してくれます。共働きで家事に追われているご家庭や、毎日決まった時間に入浴したい方にとって、日々のちょっとしたストレスを解消してくれるでしょう。

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お風呂にかかる光熱費を節約するための方法

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追い焚きと風呂自動の料金を比較してきましたが、日々のちょっとした心がけで、お風呂にかかる電気代やガス代は節約できます。以下の4つのポイントを抑えることで、無理なく光熱費を抑えられます。

  • 入浴は間隔をあけずに入る
  • シャワーは流しっぱなしにしない
  • お湯が冷めるのを防ぐために必ずフタをする
  • 使用しないときはリモコンのスイッチを切る

今日から実践できる効果的な節約術をマスターして、家計に優しいお風呂タイムを実現しましょう。

入浴は間隔をあけない

お風呂の温度が下がってから追い焚きをすると、その分だけ多くのエネルギーが必要になります。光熱費節約のためには、家族が入浴する際はできるだけ間隔を空けず、連続して入るのがポイントです。

浴槽に溜めたお湯(200L)を2時間放置すると、水温が約4.5℃低下するといわれています。一度冷めてしまったお湯を再度追い焚きで温め直す場合、年間で38.20m3の余分な消費につながるという試算があります。

ガス代に換算すると年間で約6,190円に相当するため、家族が続けて入浴することで大きな節約につながるのです。

シャワーは流しっぱなしにしない

シャワーは、ついつい出しっぱなしにしてしまいがちですが、これが水道代とガス代・電気代を大きく押し上げている原因の一つです。

体を洗ったり髪を洗ったりする間は、こまめにシャワーの水を止める習慣をつけましょう。シャワーは、1分間で約12Lのお湯を消費します。

45℃のお湯を流す時間をたった1分間短縮するだけでも、年間でガス代が約2,070円、水道代が約1,140円の節約、合計で約3,210円の節約効果が見込めるのです。

特に、家族の人数が多いほど「流しっぱなし」の習慣を見直すことによる節約効果は大きくなります。

お湯が冷めるのを防ぐために必ずフタをする

お風呂の電気代を少しでも抑えたいなら、浴槽のフタをする習慣をつけましょう。フタをしないままにしておくと、お湯の表面から熱が逃げ、2時間で約4.8℃も温度が下がるといわれています。

冷めたお湯を温め直すたびに電気やガスを使うため、見えないところで光熱費が増えてしまうのです。入浴後や家族の入浴の合間にフタをするだけでも、保温効果が高まり、温度の低下を抑えられます。手軽な一工夫で、年間を通じて大きな節約につながります。

使用しないときはリモコンのスイッチを切る

給湯器のリモコンには、時刻表示や設定温度を表示するための待機電力が常に使われています。入浴の予定がない時間帯や数日家を空けるときなど、使用しないときはリモコンのスイッチをオフにすることを習慣にしましょう。

ただし、注意が必要なのは、頻繁にリモコンのオン/オフを繰り返すことです。給湯器によっては、スイッチを入れるたびに内部の点検や準備のために余分な電力を消費してしまう場合があります。

そのため、「数時間後にまた使う」という場合は無理に切る必要はありません。長時間使用しないときのみスイッチを切るように心がけるのが、最も効果的で逆効果にならない使い方です。

電力会社・プランの乗り換えも検討

この記事では、追い焚きと風呂自動の料金比較や、日々の小さな節約術をご紹介してきました。しかし、お風呂にかかる光熱費を根本から改善するには、契約している電力会社やガス会社、そして料金プランそのものを見直すことも大切です。

どれだけ使い方を工夫しても、契約している電気料金・ガス料金プランが自分のライフスタイルとあっていなければ、節約効果は限定されてしまいます。

現在の電気代やガス代に疑問や不満を感じているなら、一度、他の会社やプランを検討してみることをおすすめします。ENEOSでんき/都市ガスでは、電気とガスをまとめて契約すると「でんき・ガスセット割」で電気料金が割引かれます。また、毎月の支払いを一本化できるという手軽さもメリットです。

まずは、どれくらい節約できるか、ENEOSでんき・ENEOS都市ガスの料金シミュレーションで確認してみてはいかがでしょうか。

  • ENEOS都市ガスの供給エリアは、東京ガス(株)・京葉ガス(株)管内です。

著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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