テレビの電気代はどれくらい?1時間、1カ月ごとに紹介!節約の方法や効率的な使い方は?

「毎日使うテレビの電気代、一体いくらかかっているのだろう?」と気になったことはありませんか。テレビは家庭で長時間使用する家電のひとつであり、種類やサイズによって電気代が大きく変わります。

この記事では、テレビの種類別・サイズ別の電気代を詳しく解説し、今日から実践できる節約方法をご紹介します。

かかっている電気代を理解し、テレビの選び方や使用方法を見直すことで、年間数千円の節約が可能です。

テレビの電気代は平均いくら?

現在家庭で使用されているテレビは、「液晶テレビ」「有機ELテレビ」「プラズマテレビ」の3種類です。

プラズマテレビは現在生産されていませんが、2000年代に購入した製品がちょうど買い替え時期を迎えているため、比較対象として取り上げます。

テレビの電気代は、消費電力(W)と使用時間、電気料金単価によって計算できます。計算式は以下の通りです。

電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)

総務省の調査によると、平日1日あたりのテレビ視聴時間は平均3時間45分です。一方で、Panasonicが販売する最新テレビの年間消費電力は、1日あたり5.1時間の視聴を基準に計算されています。本記事では、この5.1時間を基準として電気代を算出します。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

1時間/1カ月/1年間のテレビの電気代

テレビの電気代は、1時間あたりの消費電力に電気料金単価を掛けることで算出できます。たとえば、消費電力が100Wのテレビを1時間使用した場合、電気代は「100W÷1,000×1時間×31円=3.1円」となります。

以下の表は、テレビの種類とサイズ別に、1時間・1カ月・1年間の電気代をまとめたものです。1カ月と1年間の電気代は、1日あたり5.1時間の視聴を前提として計算しています。

消費電力

1時間の電気代

1カ月の電気代

1年間の電気代

24V型液晶テレビ

53W

1.64円

251,38 円

3,058.45円

4K液晶テレビ65V型

約270W

8.37円

1,280.61円

15,580.76円

4K有機ELテレビ65V型

567W

17.58円

2,689.28円

32,719.59円

プラズマテレビ65V型

585W

18.14円

2,774.66円

33,758.3円

出典:
出典:

Panasonic「VIERATH-65LZ2000」「VIERATH-P65ZT5

  • 1日あたり5.1時間視聴、1カ月を5.1時間×30日、1年を5.1時間×365日として計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

テレビの待機電力にかかる電気代はいくら?

テレビの待機電力とは、電源をオフにしているときでもコンセントに接続されている状態で消費される電力のことです。リモコン操作に反応する・時計機能を維持するために、わずかながら電力を消費しています。

最近のテレビは省エネ性能が向上しており、待機電力も抑えられていますが、年間で見ると無視できない金額になることもあります。主電源をオフにするか、コンセントから抜くことで待機電力をゼロにできるので、使用しないときは心がけてみてください。

以下の表は、実際の製品における待機電力とその電気代をまとめたものです。

待機電力が0.15Wの場合の電気代

待機電力の電気代

1日

0.11円

1カ月

3.35円

1年間

40.73円

  • 1日あたり5.1時間視聴、1カ月を5.1時間×30日、1年を5.1時間×365日として計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

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【パネルの種類別】テレビの電気代と消費電力

「液晶」「有機EL」「プラズマ」の3種類は、それぞれ消費電力が異なります。同じ65V型のテレビで比較すると、その違いがよくわかります。

液晶テレビはバックライトで画面を照らす仕組みで、消費電力が比較的少なく経済的です。有機ELテレビは画素自体が発光するため、深い黒を表現できる一方、消費電力は液晶よりも高めです。プラズマテレビは現在生産されていませんが、以前は大型テレビの主流でした。消費電力が非常に高いのが特徴です。

以下の表は、65V型テレビにおける各パネルの種類別の消費電力と電気代を比較したものです。

【パネル別】65V型テレビの電気代

消費電力

1時間の電気代

1カ月の電気代

1年間の電気代

液晶テレビ

270W

8.37円

1,280.61円

15,580.75円

有機ELテレビ

567W

17.58円

2,689.28円

32,719.59円

プラズマテレビ

585W

18.14円

2,774.66円

33,758.3円

出典:
  • 1日あたり5.1時間視聴、1カ月を5.1時間×30日、1年を5.1時間×365日として計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

液晶テレビとプラズマテレビを比較すると、年間で約16,000円もの差が出ます。古いプラズマテレビを使用している場合は、液晶テレビへの買い替えを検討することで、大幅な電気代削減が期待できます。

【テレビのサイズ別】電気代と消費電力

テレビのサイズは電気代に大きく影響します。画面が大きくなるほど、バックライトや駆動に必要な電力が増えるためです。

ここでは、4K液晶テレビの主要なサイズについて、消費電力と電気代を比較します。

消費電力

時間の電気代

1カ月の電気代

43V型

118W

3.66円

559.6円

50V型

137W

4.25円

649.79円

55V型

149W

4.62円

706.7円

65V型

274W

8.49円

1,299.58円

75V型

400W

12.4円

1,897.2円

  • 1日あたり5.1時間視聴、1カ月を5.1時間×30日、1年を5.1時間×365日として計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

43V型と75V型を比較すると、1カ月の電気代で約1,340円の差、1年に換算すると約16,080円の差が生まれることがわかります。視聴する部屋の広さや視聴距離を考慮して適したサイズのテレビを選ぶことが、電気代の節約につながります。

【テレビの画質別】電気代と消費電力

テレビの画質は「フルHD」「4K」「8K」に分類され、解像度が高いほど緻密な映像を楽しめます。しかし、高画質になるほど処理する情報量が増えるため、消費電力も増加する傾向にあります。

以下の表は、65V型・画質別の消費電力と電気代を比較したものです。

消費電力

1時間の電気代

1​カ月の​電気代

フルHD

500W

15.5​​円

2,371.5​​円

4K

253W

7.84円

1,199.98​円

8K

602W

18.66円

2,855.​28​​円

出典:

​​SHARP「​AQUOS LC-65RX1W​」「​AQUOS 4T-C65HP1​」「​AQUOS 8T-C65DX1​」​

  • 1日あたり5.1時間視聴、1カ月を5.1時間×30日、1年を5.1時間×365日として計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

同じサイズのテレビでも、フルHD(500W)と4K(253W)の消費電力が逆転しているのは、フルHDモデルが約20年前の製品(高消費電力)であるためです。

現在は、65V型はフルHDではなく4Kが主流となっており、最新の4K/8Kテレビは、高画質化と同時に省エネ技術が劇的に進化しています。

ただし、8Kテレビは4Kテレビの約2倍以上の消費電力で、電気代も約2倍以上です。4Kテレビで十分な映像品質を楽しめるので、コストパフォーマンスを重視するなら、4Kテレビがおすすめです。

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テレビはつけっぱなしとこまめに消すことで電気代は変わる?

テレビをつけっぱなしにしておくと、画面を表示し続けるために常に電力が使われています。たとえ短時間でも電源を切ることで、その分の無駄な電力消費を抑えることができます。

「電源を入れるときに電力を多く使うから、こまめに消すと逆効果では?」と思うかもしれませんが、実際に電源を入れる際の消費は一瞬で、ごくわずかです。長時間つけっぱなしにしているときに消費される電力量のほうが大きく、こまめに消すほうが結果的に節電になります。

また、テレビは映像だけでなくスピーカーやバックライトなど、多くの部品が常に動作しており、使っていない時間も電力が流れ続けます。見ていない間は、思い切って電源をオフにしましょう。

この「こまめに消す」習慣は、テレビに限らずレコーダーやゲーム機などの周辺機器にも有効です。使わないときに電源を切ることが、日々の小さな積み重ねとして確実にエネルギー消費を減らし、家庭全体の省エネにつながります。

テレビの電気代を節約する6つのコツ

テレビの電気代は、日々のちょっとした工夫で抑えることができます。大がかりな設備投資や専門知識は不要で、今日から家庭で実践できる方法ばかりです。

テレビは、多くの家庭で毎日長時間使用する家電だからこそ、少しの意識の違いが年間を通した大きな節約効果を生みだします。たとえば、画面の明るさを適切に調整するだけで年間数百円、こまめに電源を切る習慣をつければさらに数千円の節約になります。

以下の6つのコツを参考にしながら、無駄な電力を抑え、効率よくテレビを使いましょう。

  • テレビを見ないときはこまめに電源を消す
  • 消すときは主電源をオフにする
  • こまめに画面の掃除を行う
  • 画面の明るさや音量の設定を見直す
  • 省エネモードを活用する
  • 古くなったテレビは買い替える

テレビを見ないときはこまめに電源を消す

テレビを見ないときは、こまめに電源を消す習慣をつけましょう。

たとえば65V型テレビ(消費電力274W)をつけっぱなしの状態で1日10時間使用した場合、年間の電気代は約31,000円にのぼります。これを平均的な視聴時間である5.1時間に抑えるだけでも、約15,000円の節約が可能です。

また、トイレや食事など、少しの間席を離れる時も、こまめにリモコンで電源をオフにする習慣を身につけることで節約につながります。家族全員で意識することで、より大きな効果が期待できるでしょう。

消すときは主電源をオフにする

リモコンで電源を切っただけでは、テレビは待機状態となり、わずかながら電力を消費し続けます。テレビの待機電力による年間の電気代は約40円(55型)です。

長時間使用しない場合や就寝前には、本体の主電源をオフにするか、電源タップのスイッチを切ることで待機電力をゼロにできます。特に旅行や長期不在時には、コンセントから抜いておくことをおすすめします。

こまめに画面の掃除を行う

テレビ画面にホコリや汚れが付着すると、画面が暗く見えてしまい、明るさを上げてしまいがちです。画面を清潔に保つことで、適切な明るさ設定で快適に視聴でき、結果的に消費電力を抑えられます。

柔らかい布で週に1回程度、画面を優しく拭くだけで十分です。専用のクリーナーを使用すれば、さらに効果的です。画面が明るく見やすくなれば、必要以上に輝度を上げる必要がなくなり、省エネにつながります。

画面の明るさや音調の設定を見直す

テレビの明るさ設定は消費電力に大きく影響します。資源エネルギー庁によると、液晶テレビ(50V型)の画面の輝度を1割下げると、年間で約581円の節約になるとされています。

多くのテレビは工場出荷時に明るさが最大に設定されていますが、家庭での視聴には明るすぎることがほとんどです。視聴環境に合わせて明るさを下げることで、目の疲れも軽減されます。音量も必要以上に大きくしないことで、スピーカーの消費電力も抑えられるでしょう。

省エネモードを活用する

最近のテレビには「省エネモード」や「エコモード」といった機能が搭載されています。これらのモードを使用すると、画面の明るさやバックライトの強度が自動的に調整され、消費電力が抑えられます。

また、視聴する部屋の明るさに応じて画面の輝度を自動調整する「明るさセンサー」機能が付いたテレビもあります。これらの機能を活用することで、画質を大きく損なうことなく、効率的に節電できます。設定メニューから簡単にオンにできるので、ぜひ活用しましょう。

古くなったテレビは買い替える

技術の進歩により、最新のテレビは10年前のモデルと比べて大幅に省エネ性能が向上しています。古いテレビを使い続けるよりも、最新モデルに買い替えたほうが、長期的には電気代の節約になります。

以下の表は、2010年製と2025年製のテレビの年間消費電力量と電気代を比較したものです。

2010年​

2025年​

年間消費電力量​​

年間の電気代​

年間消費電力量​​

年間の電気代​

42/43V型​

175kWh​​​

​5,425​円​

​113kWh​

​3,503​​​​円​

50V型​

​198kWh​​​​

​6,138​円​

​134kWh​​​

​4,154​円​

55V型​

123kWh​

​3,813​円​

​161kWh​​

​4,991円​

65V型​

240kWh​

​7,440円​

​180kWh​​​

​5,580円​

出典:

Panasonic 2010年製 ​​​​42V型​​​​​「TH-P42V2」​​|​50V型「TH-P50V2」​|​55V型「TH-55HX900」​|​65V型「TH-P65V2」​​​​​

出典:

Panasonic 2025年製43V型「TV-43W80B」|50V型「TV-50W90B」|55V型「TV-55W90B」|65V型「TV-65W95B

  • 1日あたり5.1時間視聴、1カ月を5.1時間×30日、1年を5.1時間×365日として計算。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

省エネ性能が向上したため、どの大きさであっても最新モデルに買い替えることで、電気代を1/2以下に抑えられます。買い替えは、テレビを見る時間が多い方にとって、大きな節約ポイントになるでしょう。

電力会社とプランを見直す

テレビの電気代が気になる場合、使い方の工夫だけでなく、電力会社や料金プランの見直しも効果的です。電力会社を切り替えることで、家庭全体の電気代を削減できる可能性があります。

電力会社を選ぶ際は、料金だけでなく、サポート体制やポイント還元、ガソリン代の割引などの付加サービスも比較しましょう。

ENEOSでんきでは、電気代の支払いに応じて、Vポイント、dポイント、楽天ポイントなどを貯めることができます。日常の支払いでポイントが貯まれば、実質的な電気代負担をさらに軽減できるでしょう。

特にVポイントは、幅広い加盟店で利用できるため、生活のさまざまな場面で活用できます。電力会社の見直しは、一度手続きをすれば継続的に節約効果が得られるため、ぜひ検討してみてください。

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電気代の節約につながるテレビの選び方

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新しくテレビを購入する際は、電気代の節約を意識した選び方が重要です。初期費用だけでなく、ランニングコストも含めて検討することで、長期的にお得にテレビを使用できます。

ここでは、電気代を抑えるテレビ選びのポイントを3つご紹介します。

消費電力が小さいものを選ぶ

テレビを選ぶ際は、カタログやメーカーのWebサイトで消費電力や年間消費電力量を確認しましょう。同じサイズや画質でも、メーカーやモデルによって消費電力は異なります。

年間消費電力量(kWh/年)が記載されている場合は、その数値が小さいほど電気代が安くなります。少しでも消費電力の小さいモデルを選べば、10年使用した場合の電気代に数千円から数万円の差が生まれることもあります。

部屋のサイズに合ったサイズのテレビを選ぶ

テレビは大きければ良いというものではありません。部屋の広さや視聴距離に対して大きすぎるテレビは、消費電力が増えるだけでなく、目の疲れや圧迫感の原因にもなります。

一般的に、4Kテレビの場合、画面の高さの約1.5倍の距離が適切な視聴距離とされています。6畳程度の部屋なら43〜50V型、8畳以上のリビングなら55〜65V型が目安です。適切なサイズを選ぶことで、快適に視聴しながら電気代も抑えられます。

省エネ基準達成率の高いテレビを選ぶ

家電製品には「省エネ基準達成率」という指標があります。これは、国が定めた省エネ基準に対して、その製品がどれだけ省エネ性能を達成しているかを示す数値です。

省エネラベルに表示されている達成率が100%を超えているテレビは、国の基準以上の省エネ性能を持っています。達成率が高いほど消費電力が少なく、電気代の節約につながります。

購入時には、価格だけでなく省エネ基準達成率も確認し、長期的なコストパフォーマンスを考慮して選びましょう。

テレビの使い方を工夫して電気代を節約しよう

テレビの電気代は、種類やサイズによって大きく異なります。液晶テレビは有機ELやプラズマテレビと比べて消費電力が少なく、経済的です。また、画面サイズが大きくなるほど電気代も高くなるため、部屋の広さに合ったサイズを選ぶようにしましょう。

また、日々のちょっとした工夫で年間数百円〜千円の節約が可能です。

さらに、電力会社や料金プランを見直すことで、テレビだけでなく家庭全体の電気代を削減できます。少しの意識と工夫で、快適なテレビライフと節約を両立させましょう。

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著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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