電気代の高騰がニュースとなる昨今、これまで以上に節約意識も高まっている人も多いことでしょう。しかし、中には「毎月の電気代が高すぎる!」と頭を抱えている人もいると思います。
そんな悩みを解説すべく、今回は電気代を安くする方法を解説。電気代の平均から各家電の節約術まで紹介します。
電気代を安くする方法をステップ別に解説
「電気代を抑えたいけれど、何から始めればいいのか分からない……」という人に向け、電気代を安くする方法を4つのステップに整理しました。
この順番通りに取り組めば効率的に節約効果を得られるはず。すぐにできる工夫から、将来的な省エネ対策までカバーしているので、電気代が気になる人は要チェックです!
Step1)自分の電気代を見直す
Step2)電気料金を安くする
Step3)家電の電気代を減らす
Step4)住まい・家電の省エネ化を検討する
Step1)自分の電気代を見直す
自分の電気代を見直すことが節約の第一歩。まずは本当に電気代が高いのかを確認してみましょう。
他と比べて電気代が高かったなら、その理由を把握することで、適切な対応をとれるようになります
電気代の平均を世帯別にチェック
まずは電気代の平均を把握し、自分の支払額と比較してみましょう。総務省の「家計調査」によると、2024年の電気代の平均は月額10,027円でした。ただし、これは全世帯での平均値。電気代は世帯人数や季節によって異なるので、それぞれ詳細に見ていきます。
年 | 一人暮らし | 二人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族 | 6人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
2024年 | 6,756円 | 10,878円 | 12,651円 | 12,805円 | 14,413円 | 16,995円 |
2023年 | 6,726円 | 10,940円 | 12,811円 | 13,532円 | 14,373円 | 18,941円 |
2022年 | 6,808円 | 11,307円 | 13,157円 | 13,948円 | 15,474円 | 17,869円 |
2021年 | 5,482円 | 9,183円 | 10,655円 | 11,376円 | 12,423円 | 14,852円 |
2020年 | 5,791円 | 9,515円 | 10,932円 | 11,788円 | 12,471円 | 16,003円 |
季節 | 年月 | 一人暮らし | 二人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族 | 6人家族以上 |
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冬 | 2025年1~3月期 | 9,295円 | 14,727円 | 17,068円 | 16,384円 | 19,245円 | 21,041円 |
秋 | 2024年10~12月期 | 6,356円 | 10,535円 | 12,486円 | 12,283円 | 14,113円 | 15,651円 |
夏 | 2024年7~9月期 | 6,771円 | 10,732円 | 12,769円 | 12,997円 | 14,144円 | 16,996円 |
春 | 2024年4~6月期 | 5,839円 | 10,199円 | 11,585円 | 11,850円 | 13,089円 | 15,363円 |
二人暮らし、3人家族、4人家族、6人家族以上は、月別の家計調査による電気代を季節別に計算し直しています。
電気代は住居の種類や地域などによっても異なるので、単純な比較はできません。それでも、節約の目安として参考になります。自分の電気代が平均より高いなら「節約できるチャンス」と前向きに捉えると良いでしょう。
電気料金の仕組みを確認する
電気代を節約したいなら、その内訳を把握することが大切。電気料金は一般的に「基本料金+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」で算出されます。
電気使用量に関わらず発生する固定費。多くの電力会社は「アンペア制」を採用し、契約しているアンペア数に応じて価格が異なります。
電力量料金は、電気使用量に応じて支払う料金。「1kWhあたりの電力量料金単価 × 電気使用量(kWh)」で求められ、電気代の中でも大きな割合を占めます。
燃料費調整額は、燃料費の価格に応じて毎月変動する料金。価格は「電気使用量 × 燃料費調整単価」で求められます。火力発電に必要な原油・液化天然ガスなどが高騰すれば電気代に加算され、逆に燃料費が下がれば減算されるのが特徴です。
再生可能エネルギーを用いた発電を促進するため、電気料金に加算される料金です。「負担を割り当てられた金銭」という賦課金の意味どおり、国の制度に基づいて、電気を使うすべての人が支払わなければなりません。価格は「再エネ賦課金単価×1ヵ月の電気使用量(kWh)」で算出され、毎年改訂されます。
電気代の内訳はWebサイトのマイページやアプリ、紙の明細書などで確認できます。どの料金が高いかを確認しておけば、より効率的に電気代を節約することができます。
電気代が高くなる要因を把握する
電気代が高くなる要因は「電気料金が高い」「電気使用量が多い」に大別することが可能。それぞれ以下のような原因が考えられます。
要因 | 具体例 |
---|---|
基本料金や電力量料金単価が割高 | ・契約アンペア数が大きすぎる |
燃料費調整額の上昇 | ・燃料価格が高くなり、燃料費調整単価も上昇している |
再生可能エネルギー発電促進賦課金の上昇 | ・年度が変わって、再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価が高くなっている |
要因 | 具体例 |
---|---|
ライフスタイルの変化 | ・テレワークで在宅時間が増えた |
生活環境の変化 | ・オール電化住宅に引越した |
家電の稼働効率低下 | ・家電の劣化で消費電力が高くなっている |
電気代の内訳を見ながら、電気料金が高くなっているのか、電気使用量が多くなっているのかチェックしてみてください。
ENEOSでんきは、地域の電力会社と比較すると電力量料金単価が割安に設定されています。電気使用量が多い家庭ほどお得に利用できるプランです。いくらお得になるか電気料金シミュレーションで確認しましょう!
Step2)電気料金を安くする
電気代を見直したら、電気料金を安くできないか検討。自分に合った契約アンペア数か、電力会社・電気料金プランかどうかを確かめてみましょう。
自分のライフスタイルに適した電力会社や、料金設定の安いプランに切り替えれば、毎月の電気代を大きく抑えられるはず。特に、電気料金が高くて毎月の電気代がかさんでいる人には有効でしょう。
契約アンペア数を変更する
基本料金が高いと感じているなら、契約アンペア数を見直しましょう。アンペア制では契約アンペア数が高いほど料金が高くなります。同時に使う家電を使うことが少ないなら、必要最低限のアンペア数に変更するのも手でしょう。
アンペア数の目安は、一般的に1〜2人暮らしなら20~40A、3名家族以上は40~60A。例えばENEOSでんきの「東京Vプラン」を60Aから50Aに変更したら、毎月311.75円節約できます。

編集部
ただし、契約アンペア数を下げすぎると、ブレーカーが落ちやすくなるので要注意です!
電力会社・電気料金プランを切り替える
電気代の節約には、自分にあった電力会社・電気料金プランを選ぶことが重要。特に、電気代の大部分を占める電力量料金に注目しましょう。
電力量料金単価は電気使用量ごとに3段階で料金を設定することが多いのですが、その料金設定は電力会社や電気料金プランによって異なります。自分の電気使用量を照らし合わせながら、各段階の料金設定を確認してみてください。
もし電気を多く使うなら、ENEOSでんきも候補の一つとなるはず。最も料金が高くなる3段階目が地域の大手電力と比較的すると割安に設定されています。「電気使用量が多く、電気料金が高い」といったケースにおいては、良い選択肢となるでしょう。
ENEOSでんきに切り替えたらいくらお得になるのか、電気料金シミュレーションをしてみることをおすすめします。
支払い方法を変更する
電気代を直接的に抑えられるわけではありませんが、支払い方法を変えるのも日々の節約に有効です。クレジットカードや電子マネーで支払えば、各サービスのポイント還元を受けられます。電力会社によってはポイント還元率が高まったり、割引を用意していたりするケースも。
例えば、ENEOSでんきならVポイントを貯められるほか、電気代の支払いを「特別提携カード」にすれば、通常よりもポイント還元率がアップ。また、ENEOSカードでの支払いならENEOSカード割引が適用され、ENEOSのガソリンスタンドでの給油代が割引されます。
Vポイント付与、特別提携カードポイント付与、ENEOSカード割引のうち、2つ以上の特典の併用はできません。
ENEOSでんきのポイント還元・特典例
カード種別 | カード名 | 優待・特典内容 |
---|---|---|
特別提携カード | 楽天カード | 通常の500円につき1ポイントに加え、200円ごとに1ポイント付与 |
dカード | 通常の100円につき1ポイントに加え、200円ごとに1ポイント付与 | |
エポスカード | 通常200円につき1ポイントのところ、2ポイント付与。 | |
ゴールド・プラチナカードなら3ポイントにアップ | ||
ティーエスキュービックカード | 通常1,000円につき10ポイントのところ、15ポイント付与 | |
ビューカード | 通常1,000円につき5ポイントのところ、10ポイント付与 | |
ANAカード | 電気料金の支払い200円につき1マイル自動加算 | |
セブンカード・プラス/セブンカード | 通常200円につき1ポイントのところ、2ポイント付与 | |
エムアイカード | 通常200円につき1ポイントのところ、100円につき1ポイント付与 | |
レクサスカード | 通常1,000円につき10ポイントのところ、15ポイント付与 | |
ENEOSカード(C・P・S・NICOS) | 通常のカード特典に加えてガソリン・灯油・軽油代を1Lにつき1円割引 |
DCMX/DCMX GOLDカードも対象です。
ゴールド・プラチナカードの3倍ポイントは、エポスカードの「選べるポイントアップショップ」への登録が必要です。
エムアイカードのゴールドカードの場合、通常どおり100円につき1ポイントの付与となります。
ENEOSカード(C・P・S・NICOS)によるガソリン・灯油・軽油代の割引は毎月150Lが上限。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自分に合った電気料金プランをお探しの方
- 電気の使用量が多い方
- Vポイントを貯めている方
- ガソリン代をお得にしたい方
お住まいの郵便番号や現在の契約プランなどを入力し、ENEOSでんきに切り替えた場合に、電気代がどのくらいお得になるのかをチェック!
Step3)家電の電気代を減らす
自分に合った電力会社・電気料金プランと契約しているなら、家電の節電に取り組みましょう。
ただ、すべての家電で省エネ行動を徹底するのが難しいなら、消費電力が多い家電を優先してください。具体的にはエアコンと冷蔵庫、照明。1日の電力消費量の半分以上を占めるので、これらを節電できれば十分な節約効果を期待できます。
エアコンの電気代を減らす節約術
エアコンの設定温度は冷房なら28℃、暖房なら20℃が推奨。温度を1℃緩和すると消費電力量が冷房なら約13%、暖房なら約10%削減されると見込まれています。服を着込んだり、サーキューレーターや扇風機と併用したりして、設定温度を下げるように工夫しましょう。
エアコンのフィルターを清掃することも大切です。月2回程度で清掃するだけで、年間の電気代を約1,080円減らせます。室内機だけでなく、室外機もキレイにしましょう。周りに物が置いてあると冷暖房の効果が下がるので、きちんと片付けてください。
エアコンは必要なときだけつけるのが鉄則。使用時間が1日1時間減らせるなら、冷房の電気代は640円、暖房は1,380円も省エネです。
冷蔵庫の電気代を減らす節約術
冷蔵庫は直射日光が当たらない場所に置きましょう。設置の際は、壁と適切な間隔を開けてください。壁と接しているのが片側のみなら、冷蔵庫の上部と両側が壁に接している場合と比べて、電気代が1,530円も安くなります。
庫内の設定温度を「中」や「弱」に調整することも効果的。周囲温度が22℃で、設定温度を「強」から「中」に変えた場合、電気代を2,090円抑えることができます。
当然、無駄なドアの開閉を減らし、開けている時間を短くすることも重要。庫内の食品を整理整頓しておけば、ドアを開ける時間を短くできるでしょう。

編集部
熱い食品・食材は冷ましてから入れること。熱いまま入れると、冷やすのに余分な電気がかかってしまいます。
照明の電気代を減らす節約術
照明の電気代を安くしたいなら、LEDを使うのが大前提。蛍光灯からLEDに交換すると年間で2,310円、白熱電球からLEDランプなら3,150円も抑えられます。
すでにLED照明を使っているなら、できるだけ点灯時間を短くしましょう。例えば34WのLED照明の点灯時間を1日1時間短縮したら、年間の電気代を約385円節約できます。
照明の明るさを下げるのも節約術のひとつ。就寝前の1時間、34WのLED照明を50%に調光したら、電気代が約192円安くなります。加えて、照明はこまめに掃除したり、人感センサー機能を活用したりすることも節電につながるでしょう。
給湯器の電気代を減らす節約術
電気給湯器で節電したいなら、お湯切れを起こさないように。できるだけ、お湯を無駄遣いしないようにしてください。
お風呂では、追い焚き機能を使わないよう心がけましょう。もし間が空いて、お湯が冷めてしまったなら、追い焚きより足し湯を利用すると省エネです。また、お湯をあまり使わない場合や、温度の下りにくい夏場は電源をこまめに切ってください。
夜間電力が割安の「オール電化プラン」にも注目!
電気給湯器を利用しているなら「オール電化プラン」に切り替えることで、電気代を節約できる可能性があります。一般家庭向けの電気料金プランは、時間帯に関係なく電気使用量に応じて電力量料金単価が設定されていますが、電気給湯器は深夜帯に湧きあげているケースが多いため、返って電気代が高くなることも。オール電化プランは深夜帯の電気料金単価が割安に設定されているので、オール電化住宅でなくても電気給湯器を利用しているなら、切り替えを検討する価値があるでしょう。
ENEOSでんきのオール電化プランは北海道・東北・関東エリアのみの提供です。
電子レンジの電気代を減らす節約術
電子レンジの庫内に食材を置く際は間隔を空けてください。ぎっしり詰まっているとなかなか温まらず、余計な電気がかかってしまいます。
庫内に食品を置く位置もポイントです。ターンテーブルのあるモデルならテーブルの外側、ないモデルなら庫内の中央に置くことで、食品を効率的に加熱できます。
冷凍食品を温める場合は、事前に解凍しておくと電子レンジの使用時間を短縮可能。庫内が汚れていると加熱効率が低下するので、きちんと清掃しておくことも節電につながります。
炊飯器の電気代を減らす節約術
炊飯器では長時間の保温は避けましょう。お米の風味が悪くなるだけで電力の消費量が増えてしまいます。他の器に移し替えて、プラグを抜いてください。3合炊きで1.5合が残った場合、4時間保温するより、電子レンジで温め直したほうが年間1,050円も電気代を節約できます。
7~8時間以上保温するなら、2回に分けて炊くのもアリ。長時間保温しないように、食べる時間に合わせてタイマー予約するのも効果的です。
洗濯機・乾燥機の電気代を減らす節約術
洗濯物はまとめて洗いましょう。定格容量が6kgの洗濯機に8割まで入れて洗うと、4割を入れて洗濯回数を倍にした場合と比べて電気代が約180円安くなります。
洗濯コースを使い分けること節電に直結します。スピードコースなら短時間で洗い終わるので消費電力を抑えることが可能。軽い汚れなら十分きれいになるので、洗濯物によっては使うのがおすすめです。
洗濯乾燥機あるいは衣服乾燥機では、自然乾燥との併用がイチオシです。2日に1回の乾燥機の使用を、8時間の自然乾燥で乾かなかった洗濯物だけの補助的な使い方に変えると、年間で13,380円も節約できます。
掃除機の電気代を減らす節約術
掃除機の電気代を減らすなら、使う時間を減らすことが肝心です。部屋全体を事前に片付けたり、ほうきやモップを使ったりすることで、掃除機の使用時間を短縮しましょう。
もし掃除機をかける時間が1日4分短くなれば、電気代が年間750円安くなります。
こたつ・電気カーペットの電気代の節約術
こたつ・電気カーペットは設定温度を低めにしてください。1日5時間使用する場合、温度を強から中に変更したなら、こたつは年間で約1,660円、電気カーペット(3畳用)は約6,310円も節約できます。
設定温度をより低く設定するためには、こたつなら上掛けとこたつ敷布団をあわせて使うのも手。電気カーペットは下に断熱マットなどを敷くことで、熱が床に逃げることを防ぎ、暖房効率を高められます。

編集部
電気カーペットに分割して温める機能がついているなら、積極的に活用しましょう。
テレビの電気代を減らす節約術
テレビを見る時は明るさを控えめに。50V型テレビの場合、画面の輝度を1割下げると年間で約630円節約できます。ホコリがついていると画面を明るくしがちなので、週に一回は拭き掃除しましょう。
なんとなくテレビをつけておくのもNG。1日1時間テレビ(50V型)を見る時間を減らしたら、電気代を年間で約980円減らすことができます。また、テレビを消す際は主電源から切ると節約効果が高まります。
パソコンの電気代を減らす節約術
パソコンの電気代を節約したいなら、使わないときは電源をきちんと切ること。未使用の時間を1日1時間増やせたら、ノート型なら電気代を190円、デスクトップ型なら1,070円節約できます。
ただし、仕事の昼休みなど使用を中断する場合は注意が必要です。パソコンは起動時とシャットダウン時に大きな電力を使います。中断する時間が90分以内ならスリープ、それ以上ならシャットダウンしましょう。

編集部
ちなみに、スクリーンセーバーでは消費電力は減りません。設定しているアニメーションによっては、かえって消費電力が増えることも!
温水洗浄便座の電気代を減らす節約術
温水洗浄便座は、必要な時期のみ使うのが節約の基本です。使用する際も、便座や洗浄温水の温度も低めに設定しましょう。
設定温度を中から弱へ下げた場合、年間1,360円も電気代を抑えられます。また、便座のフタはきちんと閉めること。開けっぱなしに比べると1,180円も節約できます。
設定した時間帯は保温がオフになる「タイマー機能」や、トイレを使っていない時間帯は自動で節電する「節電機能」がついているなら、積極的に活用してください。
節約額はタンク内の水をヒーターで温める「貯湯式」で、夏には未使用とした場合の計算です。
ENEOSでんきでは、一般家庭向けやオール電化住宅向けなど、ライフスタイルに合った豊富な電気料金プランをご用意しています。電気を切り替えると電気代がいくらお得になるのかシミュレーションしてみましょう!
Step4)住まい・家電の省エネ化を検討する
節電を心がけたとしても、電気代がかかりやすい環境だったり、家電の消費電力が高すぎたりすると、電気代の節約に結びつかない場合もあります。
ちょっとした工夫で住宅の断熱性能を高めることはできますが、引越しや家電の買い替えを検討しているなら環境性能にも注目。暮らしを見直す機会があるなら、省エネを意識すると、さらに電気代を抑えられるかもしれません。
住まいの断熱対策を施す
引越しする予定なら、住宅の環境性能にこだわると、電気代を抑えられます。
壁や床に断熱材を使っているか、窓は二重サッシ・複層ガラスを使用しているかなどをチェック。内見時には窓を触ってみてください。ガラスの屋内外で温度差が大きいなら、断熱効果が高いと判断できます。
もちろん、引越しをしてなくても、住宅の断熱性能を高めることはできます。窓に断熱フィルムを貼ったり、厚手のカーテンを使ったりするのもアイデアのひとつでしょう。
また、夏ならハンギング植物の栽培や打ち水によって気温を下げることができますし、冬ならラグを敷くことで底冷えを防げます。こういった暮らしの工夫によってエアコンの設定温度を緩和できれば、電気代を抑えることができます。
家電を省エネなモデルに買い替える
家電の買い替えを検討しているなら、その省エネ性能をチェックしましょう。メーカーのWebサイトやカタログには消費電力や電気代の試算が掲載されています。
最新の省エネ家電は、古い家電と比べて電気代を大幅に節約可能。経済産業省エネルギー庁によると、10年前の機種と比べてエアコンは約15%、冷蔵庫は約28〜35%も省エネです。
同じ価格帯の家電で比較検討しているなら、消費電力や電気代の節約効果も判断材料の一つに加えるのも一案です。
補助金・助成金制度を利用するとおトク!
自治体によっては、省エネ性の高い住宅・家電の購入に関して補助金・助成金を設けています。
例えば、東京都では「令和7年度東京ゼロエミ住宅普及促進事業」によって新築購入時に助成金の申請が可能。さらに、「家庭のゼロエミッション行動推進事業」によって、省エネ家電を購入するとポイント付与分の割引を受けることができます。
2025年10月現在
実施の有無や内容、申請・手続きは自治体のホームページや役所などで確認してください。なお、補助金・助成金制度は予算の上限に達し次第、順次終了となります。自治体で活用したい制度が実施されているなら、早めに行動を開始しましょう。
電気代を安くするなら定期的な見直しも重要
電気代を節約したいなら、まずは自分の電気代を把握すること。そのうえで、電気料金や家電の使い方を見直せば毎月の電気代を抑えることができます。ただ、ライフスタイルと同様、電気の使い方も変わっていくもの。そのため、電気代の定期的な見直しは必須です。
今までと同じ生活をしているのに電気代が高いと感じているなら、電力会社の切り替えがおすすめ。ENEOSでんきは、電気を多く使う人ほどおトクになる料金設定が特徴です。まずは料金シミュレーションで、電気代を安くなるか確かめてみてください。

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