肉や魚を焼くだけでなく、パンやケーキなどさまざまな料理を作るのに役立つオーブン。家庭の食生活を豊かにしてくれる家電ですが、ふと「どれくらい電気代がかかっているのか?」と気になった人もいるでしょう。
そこで今回は、オーブンの電気代を種類別に解説。電子レンジの電気代との比較や、オーブンの電気代を抑える方法なども紹介します。
オーブンの電気代は?種類別に解説
電化製品として販売されているオーブンは「オーブンレンジ」「スチームオーブン」「オーブントースター」の3種類に大別されます。電気代を確認する前に、それぞれの特徴をおさらいしましょう。
電子レンジにオーブンの機能を追加した調理器具。レンジ機能がマイクロ波を使って食材を内側から加熱するのに対して、オーブン機能は食材全体を加熱して焼くという違いがあります。ヒーターで食材を直接加熱するグリル機能も備えており、通常の電子レンジより本体価格が高くなる傾向にあります。
オーブンレンジに、高温に加熱した水蒸気で食材を温めるスチーム機能が加わった調理器具。オーブンレンジと同じく食材を温める、焼く、煮るといった調理ができるだけでなく、蒸すことも可能。水蒸気によって食材の乾燥を防げ、ラップなしでもしっとりと仕上げることができます。機能が多彩な分、本体価格は高めです。
食材の表面を焼く、トースター機能に特化した調理器具。主にパンの表面を焼くためのものですが、クッキーやピザなど簡単な料理にも使えます。機能がシンプルな分、比較的価格は安めで、本体もコンパクトという特徴があります。
オーブンレンジの電気代はどれくらい?
ここからは、それぞれの調理器具でオーブン機能を使ったときの電気代を試算していきます。代表的なメーカーの標準モデルの定格消費電力をもとに、新電力料金目安単価である31円/ kWhを掛けて計算しました。
モデル名 | オーブン機能の消費電力 | オーブン機能の電気代 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
10分 | 30分 | 1時間 | 1カ月 | 1年間 | ||
1,150W | 5.96円 | 17.88円 | 35.65円 | 1,069.5円 | 13,012.25円 | |
1,340W | 6.61円 | 19.83円 | 39.99円 | 1,199.7円 | 14,596.35円 | |
1,380W | 6.89円 | 20.66円 | 41.31円 | 1,239.3円 | 15,084.15円 | |
1,430W | 7.4円 | 22.05円 | 44.33円 | 1,329.9円 | 16,175.45円 | |
単価は31円/kWh。1カ月は30日で、1日1時間使用。1年は365日として想定。
オーブンレンジでオーブン機能を使ったときの電気代は、1時間あたり35〜44円ほどでした。製品によって多少の差があるのは、技術的な違いに加え、庫内容量や最大火力の違いなども影響しているのでしょう。
ただし、定格消費電力はJIS規格で定められた条件下において、最大能力で稼動した場合の数値です。実際の電気代とは異なることに注意しましょう。
スチームオーブンの電気代はどれくらい?
続いてスチームオーブンの電気代を見ていきましょう。
モデル名 | オーブン機能の消費電力 | オーブン機能の電気代 | ||||
10分 | 30分 | 1時間 | 1カ月 | 1年間 | ||
1,240W | 6.41円 | 19.23円 | 38.44円 | 1,153.2円 | 14,035.6円 | |
1,400W | 7.23円 | 21.7円 | 43.4円 | 1,302円 | 15,831円 | |
1,430W | 7.4円 | 22.05円 | 44.33円 | 1,329.9円 | 16,175.45円 | |
1,430W | 7.4円 | 22.05円 | 44.33円 | 1,329.9円 | 16,175.45円 | |
単価は31円/kWh。1カ月は30日で、1日1時間使用。1年は365日として想定。
電気代は1時間あたり38〜44円ほど。オーブンレンジとさほど大きな違いではありません。水蒸気で調理するのが特徴のスチームオーブンですが、熱源はヒーターだからです。
スチームオーブンの水蒸気は熱量が高く、温度の異なる食材を満遍なく温められます。そのため、食材の種類や料理によっては調理時間が短くなり、電気代が安くなる可能性もあるでしょう。

編集部
スチームオーブンには、水を加熱した水蒸気による「簡易スチーム式」と水蒸気を100℃以上に加熱する「過熱水蒸気式」があります。ただ、オーブン機能の電気代は両方式で、そこまで差がありません。
オーブントースターの電気代はどれくらい?
オーブントースターは、3種類の中では比較的電気代が安くなっています。
モデル名 | オーブン機能の消費電力 | オーブン機能の電気代 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
10分 | 30分 | 1時間 | 1カ月 | 1年間 | ||
1,200W | 6.2円 | 18.6円 | 37.2円 | 1,116円 | 13,578円 | |
1,300W | 6.72円 | 20.17円 | 40.3円 | 1,209円 | 14,709.5円 | |
1,300W | 6.72円 | 20.17円 | 40.3円 | 1,209円 | 14,709.5円 | |
1,410W | 7.31円 | 21.94円 | 43.89円 | 1,316.7円 | 16,016.85円 | |
単価は31円/kWh。1カ月は30日で、1日1時間使用。1年は365日として想定。
多くのモデルでは、仮に1時間使ったとしても40円前後に抑えられています。あまり大きな火力を必要とせず、消費電力も低いためでしょう。
ただ、中にはオーブンレンジ、スチームオーブンに迫る消費電力のモデルも。こちらのモデルには、スチームオーブンと同じ仕組みが採用されています。
ENEOSでんきでは、一般家庭向けやオール電化住宅向けなど、ライフスタイルに合った豊富な電気料金プランをご用意しています。電気を切り替えると電気代がいくらお得になるのかシミュレーションしてみましょう!
オーブンの電気代は高い?電子レンジと比較
オーブンレンジにはレンジ機能とオーブン機能が備わっています。レンジ機能の仕組みは、単機能の電子レンジと同じです。つまり、出力が同じなら消費電力も電気代も同程度となります。
一方、オーブン機能を使ったときの電気代はどうでしょうか? 以下は前述したオーブンレンジのレンジ機能とオーブン機能の消費電力です。
モデル名 | レンジ機能の消費電力 | オーブン機能の消費電力 |
|---|---|---|
1,400W | 1,430W | |
1,400W | 1,150W | |
1,400W | 1,380W | |
1,450W | 1,340W |
モデルによって多少の差はありますが、消費電力だけで比べると、そこまで大きな差はありません。
しかし、オーブンはレンジより調理時間が長くなるケースが多いため、消費電力が同程度でも、電気代はオーブンの方が高くなりやすいと言えます。
オーブンレンジと電子レンジの違いをおさらい
オーブンレンジと電子レンジの違いは、オーブン機能の有無です。オーブンレンジのレンジ機能も、電子レンジと同様にマイクロ波を使い、食材を内部から加熱します。
ただ、オーブンレンジではさらにヒーターが備わっており、その対流熱で食材を調理することが可能。加えて、グリル機能なども備えており、調理の幅が広くなっています。
電気代は、前述したとおり、差はありません。しかし、オーブンレンジのほうが多機能な分、本体価格は高くなっています。
レンジ機能では、W(ワット)数と加熱時間を選ぶことができます。その際に表示される500Wや600Wといった数値は消費電力ではありません。
これは「定格高周波出力」と呼ばれるもので、庫内の食品を温めるために使われるエネルギーのこと。実際には温める目的以外にも電力が使うため、定格高周波出力のおよそ1.5~2倍が消費電力の目安です。
例えば、表示されるワット数が500Wなら、消費電力は約750~1,000W。電気代は10分あたり3.8〜5円と試算されます。
オーブンの電気代を抑える調理方法

オーブンは調理方法を工夫することで電気代はぐっと抑えられます。「庫内に満遍なく熱が伝わる」「加熱後も熱が残る」といったオーブンの特性を利用した節電テクニックを紹介しましょう。
余熱を上手に活用する
電子レンジと違い、オーブンは使うと庫内が熱くなります。その「余熱」を上手く利用することで、電気代を節約することができます。
食材を加熱する時間を控えめに設定し、余熱を使ってじっくりと加熱。使用する時間が長くなりやすいオーブンの短所を補えるはずです。

編集部
余熱調理する際は、食中毒を防ぐためにも、生焼けにならないよう要注意。食材によっては余熱のみでは火が通り切らない場合もあります。
食材の切り方を工夫する
食材の大きさはできるだけ均等に切るのが節電のコツ。大きさがバラバラだと均等に火が入らず、加熱時間が長くなってしまいます。
また、食材はなるべく薄く切り、トレーに平たく並べた方が効率的。加熱時間を短くする工夫をしましょう。
食材はまとめて加熱する
複数人分の食材をまとめてオーブンに入れるのもポイント。ひとり分を都度、加熱するのではなく、まとめて調理して後から取り分けるようにすれば、節電&時短につながります。
オーブンの場合、食材の量が増えても火が入るまでの時間はあまり変わりません。例えば、肉と野菜などを同時にローストすれば、節電しながら調理の手間も減らせるでしょう。
2段天板で同時に調理する
2枚の天板が使えるタイプのオーブンレンジなら、上下段で同時に調理可能。オーブンの稼働回数を減らせ、電気代を節約できます。
ただ、焼きムラが生じることもある点には要注意。その場合は「火の通りやすい食材をヒーターから遠い段に置く」「加熱の途中で上下段を入れ替える」といった工夫をしましょう。
調理中にドアをあまり開閉しない
調理中にオーブンのドアを開閉すると庫内の温度が下がってしまい、再度加熱するのに時間がかかってしまいます。
火の通り具合を確認するときも頻度はできるだけ少なめに。日頃から食材ごとに必要な加熱時間をメモしておくと、確認する回数を減らせます。
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他にもある!オーブンの電気代節約術
調理方法を工夫するだけが節約の手段ではありません。積極的にオーブンを使いながら節約につながるテクニックを紹介しましょう。
省エネな機種に買い換える
同じようなオーブンでもモデルによって消費電力は差があります。最新モデルの中には高性能なセンサーを搭載し、加熱時間を適切に調整してくれるものも。
「料理をもっと美味しくしたい」「今のオーブンが不調」なら、買い換えを検討すべきかもしれません。その際には、省エネ性能も意識して選びましょう
電力会社・電気料金プランを乗り換える
節電を意識するあまり、オーブン本来の価値を活かせないのでは本末転倒でしょう。オーブンを活用しながら節約したいなら、電力会社や電気料金プランを見直してみるのがおすすめです。
電気料金プランは多種多様なので、ライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要。例えば、電気を使うほどオトクになるプランなら、ローストポークなど調理時間が長い料理を作るときも心配せずに済むはず。
オーブンを多用する人など、電気を多く使う人ほどプランによる電気代の差は大きくなるでしょう。ENEOSでんきは、電気使用量が多い人ほどお得に利用できる料金設定を採用しています。ぜひ注目してみてください。
電気代を節約できるオーブンの選び方
最後に、電気代を節約できるのはどのようなオーブンなのかを解説。オーブンレンジの購入・買い替えを検討しているなら、ぜひ参考にしてみてください。
調理する量に合ったサイズを選ぶ
さまざまな料理を作れて便利なオーブンレンジですが、必要以上のスペックがあるモデルだと余計な電気代がかかってしまうことも。ちょうど良いサイズのモデルを選ぶことが大切です。
サイズの目安は、一人または二人暮らしなら25〜26L程度、3人以上の家庭なら30L前後。ただ、二人暮らしでも「肉を丸ごと焼きたい!」など、大きな食材を調理する人には30L以上が必要となります。調理したい食材の大きさに合わせて容量を確認しましょう。
センサー機能を搭載したモデルを選ぶ
最近では、多くのモデルにセンサーが搭載されるようになりました。センサーの性能によってオーブンの使い勝手が大きく変わり、電気代にも影響します。
オーブンレンジに使われる主なセンサーは庫内の温度を測る「温度センサー」と、食材の表面温度を測る「赤外線センサー」。赤外線センサーの中には、複数箇所の温度を同時に読み取れる高性能なものがあり、火の通りやすさが異なる食材でもムラなく短時間で仕上げられます。
他にも、加熱して発生した蒸気の温度を測る「蒸気センサー」も便利でしょう。オート調理ではレンジやオーブン、グリル、スチームを上手く使い分けて効率良く調理されるため、結果的に節電につながります。

編集部
赤外線センサーは高精度ですが、庫内が高温のときに使えない弱点もあります。
天板が2段式のモデルを選ぶ
調理する量が多いなら2段式モデルがベター。一度に調理できる量が多くなり、オーブンの稼動時間を短くでき、手間を減らしながら上手に節電できます。
2段式モデルは比較的大型のモデルが多いことも相まって、大家族や作り置きの機会が多い家庭にピッタリ。ただし、スペースを取るので、事前に設置場所のサイズを図ってからモデルを選びましょう。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自分に合った電気料金プランをお探しの方
- 電気の使用量が多い方
- Vポイントを貯めている方
- ガソリン代をお得にしたい方
お住まいの郵便番号や現在の契約プランなどを入力し、ENEOSでんきに切り替えた場合に、電気代がどのくらいお得になるのかをチェック!
オーブンの電気代を賢く節約しよう
適切なモデルを選び、調理方法を工夫すれば、料理の質を落とさずにオーブンの電気代をぐっと抑えられます。
その上で、さらに節約したいなら、電力会社を見直すのが効率的です。ENEOSでんきのVプランは、電気を多く使う人に向いた料金体系が特徴。夜間に電力料金単価が安くなるオール電化向けのプランやEV向けのプランなども用意しています。ガスとのセット割引もあるので、料理好きな方はぜひご注目ください。
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