電気ケトルの電気代は高い?電気ポット・やかんとの比較や、節約術も紹介

手軽にお湯を沸かせる電気ケトル。1日に何度も使う人もいると思いますが、中には「どれくらい電気代がかかるのか?」と気になっている人もいるでしょう。

そんな疑問を解消すべく、電気ケトルの電気代について解説。電気ポットや電子レンジなどとの比較や、電気ケトルのメリット・デメリット、その電気代の節約術も紹介します。

電気ケトルの電気代はどれくらい?

電気ケトルに限らず、家電の電気代は以下の計算式で、消費電力から求めることができます。

家電の電気代の計算式
  • 消費電力(W÷1,000×使用時間×電力量料金単価

この式を用いて、電気ケトルの代表的なモデルを例に電気代を計算してみましょう。使用時間は1回につき5分、毎日1回使用すると仮定。電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価の31/kWhで試算します。

電気ケトルの電気代例

商品名

容量

消費電力

電気代

1回

1カ月

1年間

ティファール KO8608J0

0.8L

1,250W

3.23円

96.9円

1,177.0円

タイガー PCT-A150

1.5L

1,300W

3.39円

101.7円

1,238.0円

バルミューダ KPT01JP

0.6L

1,200W

3.1円

93.0円

1,132.0円

デロンギ KBY1210J

0.8L

1,200W

3.1円

93.0円

1,132.0円

山善 EKG-C801

0.8L

1,000W

2.58円

77.4円

942.0円

容量0.6L1.5Lのモデルで比較しました。電気代は1回につき約2.6円〜3.4円、毎日使うと年間で942〜1,238円程度です。

少なく感じますが、これは11回の使用を前提とした数値。沸かす頻度が増えると当然、電気代も増えます。また、水の温度が低い場合などは、より電気代がかかるでしょう。

沸かすお湯の量が多いほど電気代が高くなる

お湯を沸かす量が多くても電気ケトルの消費電力は変わりませんが、水が多いと沸騰までの時間が長くなり、電気代が高くなります

ただ、お湯を大量に使う場合は都度沸かすより、まとめて沸かしたほうが電気代を抑えられることも。そのため、沸かす量が多い=割高とは一概に言えません。

電気ケトルと他の湯沸かし器のコストを比較

お湯を沸かせる器具は電気ケトルだけではありません。ここでは、電気ケトルの電気代を電気ポットや電子レンジ、やかんと比べてみました。

電気ポットの電気代と比較

電気ポットがお湯を沸かす仕組みは電気ケトルと同じ。ティファールの調べによると、電気ポットで1Lの水を沸かす時間を約9分とした場合、1日にかかる電気代は約9.16円と試算しています。

ただし、これは「室温23℃で湯沸し2/1日。再沸とう1/1日。保温90℃23時間/1日」という日本電機工業会自主基準による測定の結果。必ずしも電気ケトルと同等の条件とは言えません。

そこで、消費電力から電気代を計算してみましょう。東京都の「家庭の省エネハンドブック」によると、電気ポットの消費電力は一般的に800W程度。湯沸かしに9分間かかるなら、1日の電気代は3.72円です。この結果から、電気ケトルの方がわずかに安いと言えるでしょう。

電子レンジの電気代と比較

電子レンジでは大量のお湯を沸かすことはないでしょう。今回は、コップ1140mlの水を沸かすと仮定して試算してみます。電子レンジの消費電力を1,200W、沸騰までの時間を約1分とすると電気代は0.62円です。

対する電気ケトルも同程度の時間がかかるため、電気代は0.5〜0.6円とほぼ同等ただ、消費電力の低い電気ケトルなら、じゃっかん安くなる可能性もあります。 

やかんのガス代と比較

ガスコンロで水1Lを沸騰させるのに要する時間は、ティファールの調べによると約730秒。ガス代にすると、約3.36円と試算されます。

電気ケトルの電気代は約2.63.4円で、じゃっかんおトクです。ただし、やかんの素材によっては沸騰までの時間が短くなりますし、ガス代も都市ガスかプロパンガスかで料金が異なります。そのため、「電気ケトルはやかんより電気代が安い」とは言い切れないでしょう。

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電気ケトルのメリット・デメリットを解説

次に、電気ケトルのメリット・デメリットを解説。購入を検討している人も、すでに持っている人も改めて確認ください。

電気ケトルのメリット

電気ケトルの主なメリットとしては、次の5つが挙げられます。

短時間でお湯を沸かせる

電気ケトルは少量のお湯を沸かすのが得意12人分のお茶やコーヒーを淹れるときや、カップラーメンを作るときなどは便利です。また、沸かす量を調整しやすく、すぐに注げるのも利点でしょう。

お茶やコーヒーに特化したモデルがある

お茶やコーヒーはそれぞれ淹れるのに適切な温度がありますが、電気ケトルの中には細かく温度設定できるモデルも。また、カップに注ぎやすい形状になっているモデルもあるため、お茶・コーヒー好きにはうってつけです。

デザインがオシャレ

デザインにも凝ったモデルが多いのも魅力。例えば、細身でシックなモデルや、お湯が沸く様子を眺められるガラス製のモデルなどがあります。デザインがオシャレなら、リビングに置いても違和感が生まれにくいですし、インテリアを邪魔することもないでしょう。

軽くて使いやすい

軽量でコンパクトなモデルが多いため、置き場所を選びませんし、運んで使うのも楽ちん。小型のものなら、テーブルやデスクの上に置けるので、使い勝手抜群です。

安全性が高い

火を使わないので火事の心配がありません。注ぎ口にロックが付いているものなら、万一倒してしまっても、お湯がこぼれにくいので安心です。

電気ケトルのデメリット

電気ケトルの主なデメリットは以下の2つ。メリットと合わせて、自分のライフスタイルに合っているかどうか判断ください。

容量が少なめ

電気ケトルの多くは容量0.81.2L程度。一度に多くのお湯を沸かすのには適しません。大量のお湯が必要なら、電気ポットもしくはガスで沸かすほうが経済的です。

お湯の保温には向かない

電気ケトルの多くは保温機能がありません。保温機能が付いていても、保温時間は数時間程度。断熱性能も電気ポットほど高くない場合がほとんどです。

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電気ケトルの電気代を節約するテクニック

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 電気ケトルの電気代を節約する主な方法は次の5つ。得意分野を活かしながら活用するのがポイントです。 

  • 必要以上の量・温度で沸かさない
  • 余ったお湯は保温容器に移す
  • タイマー機能を活用する
  • 定期的に掃除する
  • 電力会社・電気料金プランを乗り換える 

必要以上の量・温度で沸かさない

電気ケトルに入れる水は、すぐに使う量にすること。必要以上の量を入れると沸かすのに時間がかかり、電気代が高くなってしまいます。

温度を調整できるモデルなら、設定温度にも注意。必ずしも100℃に沸かす必要はありません。飲み物の種類に応じて適温に設定することで、消費電力を抑えることができます。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

例えば、煎茶の適温は7080℃、コーヒードリップは90℃前後と言われています。飲み物を美味しくでき、電気代も節約できるので一石二鳥でしょう。

余ったお湯は保温容器に移す

沸かしたお湯は使い切るのが理想ですが、余ってしまった場合は保温機能がある電気ポットや保温容器などに移し替えましょう。お湯が冷めたら当然、再度沸かすことになってしまいます。

保温機能が付いたモデルであっても、電気ケトルの目的は“少量のお湯を素早く沸かす”こと。保温はあくまで付加的な機能であり、長時間の保温は電気代の無駄です。

予約機能を活用する

タイマー機能が付いたモデルなら、積極的に活用するのも手。例えば、朝食を食べる前にお湯が沸くようにしておけば「準備時間中にお湯が冷めて再沸騰」といった事態を防げます。

電気ケトルの多くはお湯が沸いた後に自動で電源が切れるので、空焚きの心配もありません。必要なときに必要なだけお湯を沸かし、再沸騰や保温をできるだけしないのが節電のコツです。

定期的に掃除する

電気ケトルの内部に汚れが溜まると不衛生なだけでなく、加熱性能が低下して電気代が余計にかかってしまいます。定期的に掃除し、汚れや水垢を溜めないようにしましょう。

水を入れているだけで水垢が溜まっていないなら、毎日のお手入れは内部をすすぐだけでOK。取り外し可能なフィルターが付いたモデルの場合は、定期的に外して掃除し、乾燥させてから再度装着しましょう。

電気ケトルの手入れ方法

水垢の掃除にはクエン酸が効果的です。水垢はアルカリ性であるため、酸性のクエン酸で中和すると落ちやすくなります。

水垢がしつこい場合はクエン酸水を使います。電気ケトルの満水まで入れ、沸騰させた上で1時間放置。その後、お湯を捨て、水ですすぎます。

電力会社・電気料金プランを乗り換える

上手に使えば省エネな電気ケトルですが、さらに電気代を安くしたいなら、電力会社・電気料金プランを乗り換える方法がおすすめ。電力量料金単価が安い電力会社なら、節約効果がさらに高まります

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電気ケトルの賢い選び方

電気ケトルを選ぶときは、何を基準にすれば良いのでしょうか? 節電につながる電気ケトルの選び方を紹介します。

適切な容量を見極める

必要以上に容量の大きな電気ケトルは置き場所に困りますし、電気の無駄遣いにつながりやすくなります。使う人の数や用途に合わせて、適切な容量を選びましょう。

例えば、カップ1杯分のコーヒーやお茶を淹れるだけなら、0.5Lくらいのモデルで十分。カップラーメンを作る目的でも0.8Lあれば問題ないでしょう。

フタや注ぎ口の使いやすさを確認する

コーヒーをドリップで淹れる人は、細い注ぎ口のモデルが便利です。お茶を注ぎやすいよう、急須のような注ぎ口の形をしたモデルもあります。よく使う用途にあった形状のものを選びましょう。

小さな子どものいる家庭では、倒してもお湯がこぼれない構造のモデル、フタをロックできるモデルを選ぶと安心です。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

電気ケトルは手持ちでお湯を入れるので、ハンドルの握りやすさも考慮して選びましょう。

用途に合った消費電力を選ぶ

消費電力が低いモデルほど、電気代は抑えられます。ただ、消費電力が低くなると、お湯を沸かすのに時間がかかり、“お湯をすぐ沸かせる”という本来の魅力が損なわれかねません。また、沸かす湯量や頻度によっては、かえって電気代が高くつくことも。

消費電力が低いほうが省エネに思えますが、実際の用途も踏まえて、総合的に検討することが大切です。

必要な機能が付いているか確かめる

温度調整の細かさや、保温機能および予約機能の有無など、機能はモデルによって様々。ウォッシャブルか否かなど、見た目だけではわからない部分にも違いがあります。

多機能なものは確かに便利ですが、多機能なモデルは高額になりやすいのが難点です。必要な機能をよく吟味して選びましょう。

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電気ケトルのよくある質問

電気ケトルを選ぶ時、使う時に、よく出る疑問に答えます。

Q.電気ケトルを使う際の注意点は?

電気ケトルは熱湯が入った電化製品です。使う際は以下の5点に気を付け、火災や感電などに注意しましょう。

転倒させないよう気を付ける

電気ケトルを倒すと、熱湯が流れ出る恐れがあります。注ぎ口にロック機構が付いたモデルでも、本体を傾けすぎると注ぎ口からお湯がこぼれるかもしれないので危険です。

フタは静かに閉める

フタを勢いよく閉めると、本体が破損する可能性があります。また、きちんとフタが閉まらず、蒸気や湯が噴き出すかもしれません。フタは静かに、きちんと閉めましょう。

フタを持って移動しない

電気ケトルのフタを持って持ち上げると、フタがふいに外れることも。当然、熱湯がこぼれたり、飛び散ったりして危険です。

湯沸かし中は、水を注がない

熱湯が飛び散ったり、蒸気が立ち上ったりして危険です。やけどの恐れがあります。

フタや注ぎ口に手や顔を近づけない

フタの蒸気孔からは常に熱い蒸気が出ます。また注ぎ口も密閉ではないため気を付けましょう。

Q.電気ケトルと電気ポットどっちを選ぶべき?

電気ケトルと電気ポットのどちらが適しているかは、使いたいお湯の量と沸かす頻度によって異なります。「コーヒーやお茶を飲むためにカップ1杯の水を1日に数回沸かしたい」「テーブルやデスクなど手の届くところに置いておきたい」というなら電気ケトルが適任です。

逆に「3人分以上のお茶をいっぺんに淹れたい」「複数人分のカップラーメンなどを同時に作りたい」「保温していつでもすぐにお湯を使えるようにしておきたい」なら、電気ポットが向いています。

電気ケトルの電気代節約には電力会社の乗り換えが効果的

「今すぐ飲みたい」「ちょっとだけ飲みたい」といった用途に向いた電気ケトル。節電を意識しながら使えば、電気代もさほど多くかかりません。それでもなお電気代を節約したいなら、電力会社の乗り換えを検討してみましょう。

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