IHクッキングヒーター(IHコンロ)の電気代は?ガスとの比較や節約方法も解説!

IHクッキングヒーターやIHコンロの電気代は高いのでは?と心配されている方も多いかもしれません。

たしかに、IHクッキングヒーターは消費電力が気になりがちですが、熱効率の良さなど、多くのメリットもあります。

この記事では、IHクッキングヒーターの電気代の目安をガスコンロのガス代と比較しながら詳しく解説します。

毎月の電気代を抑えるための具体的な節約方法もご紹介しているので、IHコンロの電気代を賢く抑えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

IHクッキングヒーター(IHコンロ)の電気代はいくら?

一般的に、4人家族の標準的な使用状況におけるIHクッキングヒーターの電気代の目安は、1カ月あたり約1,170円、1年間では約14,000円とされています。

もちろん、これはあくまで目安であり、実際の電気代はご家庭の世帯人数や調理の頻度や時間、そして火力の使い方によって変化します。

一度の使用でかかる電気代は数十円程度ですが、それが積み重なって月々の電気代が決まるため、「どれくらいの時間、どれくらいの火力で使うか」が電気代を左右するためです。

IHクッキングヒーターの電気代を把握するためには、以下の計算式を用いて算出できます。

  • 電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)

消費電力は通常「W(ワット)」で表示されますが、計算では「kW(キロワット)」に直す必要があります(1kW = 1,000W)。

たとえば、消費電力が2,000WのIHクッキングヒーターを1時間使用した場合の電気代は、以下のとおりです。

  • 2,000W÷1,000×1h×31円/kWh=62円
  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

1時間の使用で62円、毎日1時間ずつ使ったと仮定すると1カ月(30日)で1,860円、1年間(365日)で22,630円の電気代がかかる計算です。

ただし、この計算例では「強火」にあたる2,000Wを使い続けた場合を想定しています。実際の調理では弱火や中火も使うことが多いため、計算結果より電気代が安くなります。

【火力別】IHクッキングヒーター(IHコンロ)の電気代は?

IHクッキングヒーターは、煮込み料理に使う弱火(400W前後)から、炒めたりお湯を沸かしたりする強火(1,200W強)まで、細かく火力を調整できます。

火力ごとの消費電力と、それに基づいた電気代の目安は以下のとおりです。調理の仕方によって費用がどれほど変動するのか、具体的な数字で見ていきましょう。

【火力別】クッキングヒーターの電気代の目安

火力

消費電力

1回の電気代

(15分)

1時間の電気代

1カ月の電気代

1年間の電気代

弱火

340W

2.64円

10.54円

316.2円

3,847.1円

中火

490W

3.8

15.19円

455.7円

5,544.35円

強火

1,250W

9.69円

38.75円

1,162.5円

14,143.75円

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

  • 1回の使用時間は15分、1日の使用時間は1時間(30日/月、365日/年)として計算。

弱火と強火とでは1時間の電気代で約3.7倍の開きがあることが分かります。強火を多用すると電気代の負担が大きくなりますが、弱火や中火を意識的に使うことで、電気代の負担を大幅に軽減できます。

ガスコンロ(都市ガス・プロパンガス)と比較すると?

IHコンロが電気を使うのに対し、ガスコンロはガスの消費量に基づいて料金が決まります。ガスの発熱量や単価が地域や契約によって細かく変動するため、ガス料金の計算は少し複雑ですが、以下の計算式で求められます。

ガス代(円)=出力(kW)×3.6MJ/h×使用時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/m³)×ガス料金(円/m³)

ガスコンロの性能は出力(kW)で表され、ガス代を計算する際はこのkWを熱量を示すMJ(メガジュール)に換算する必要があります。一般的に、1kWは3.6MJ/hとして計算されます。

では、リンナイのガスコンロの仕様(13A 都市ガス/LPガス)を参考に、火力別のガス代をシミュレーションしてみましょう。ガス料金については、都市ガスを205円/m3、プロパンガスを665.3円/m3として算出しています。

都市ガス(13A)の場合

火力

ガスコンロ出力

1時間のガス代

1カ月のガス代

1年間のガス代

弱火

1.27kW

20.83円

624.84円

7,602.22円

中火

2.10kW

34.44円

1,033.2円

12,570.6円

強火

4.20kW

68.88円

2,066.4円

25,141.2円

プロパンガス(LP)の場合

火力

ガスコンロ出力

1時間のガス代

1カ月のガス代

1年間のガス代

弱火

1.27kW

30.73円

921.74円

11,214.54円

中火

2.10kW

50.81円

1,524.14円

18,543.73円

強火

4.20kW

101.61円

3,048.28円

37,087.45円

  • ガス代は、都市ガスの発熱量45MJ/m3、プロパンガス99MJ/m3、都市ガス料金205円/m3、プロパンガス料金665.3円/m3、1日の使用時間1時間(30日/月、365日/年)として算出。

上の表をIHコンロの電気代と比較すると、ガス代は全体的にIHコンロよりも割高になる傾向があることがわかります。特に火力を強くした場合や、プロパンガスをご利用の場合は、そのコスト差が顕著です。

この比較はあくまで一例ですが、IHコンロの電気代は、ガスコンロで使用するガス代比べて安くなる可能性があると言えるでしょう。その理由は、IHコンロの熱効率がガスコンロより高いためです。

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IHクッキングヒーター(IHコンロ)を使うメリットとは?

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「IHクッキングヒーターに替えると、電気代が高くなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。

しかし、IHコンロには、日々の料理や暮らしを便利で快適にする、たくさんの利点があります。おもなメリットは以下の3点です。

  • 火を使わないので安全性が高い
  • 熱効率が高くキッチンが暑くなりにくい
  • お手入れがしやすい

一つずつ詳しく見ていきましょう。

火を使わないので安全性が高い

IHクッキングヒーターは火を一切使いません。火災のリスクが減るため、小さなお子様や高齢の家族がいるご家庭でも安心して使用できます。

また、「切り忘れ防止」や「チャイルドロック」といった安全機能も充実しています。

ただし、火がないからといって火災が起こらないわけではありません。天ぷら油の空焚きなどによる発火は起こり得ます。

正しい使い方を心がけ、調理中は鍋から目を離さないように注意しましょう。

熱効率が高くキッチンが暑くなりにくい

IHクッキングヒーターは、約90%という高い熱効率が特長です。磁力で鍋底自体を直接発熱させる仕組みのため、ガスコンロのように熱が周囲に逃げません。

熱が逃げにくいため、調理中もキッチン周りが暑くなりにくいのも利点です。特に夏場は、キッチンに熱気がこもるストレスが減り、快適に料理ができます。冷房効率の向上にもつながるため、間接的な節電効果も期待できます。

お手入れがしやすい

IHクッキングヒーターは、トッププレートが凹凸のない平らなガラストップです。調理中の吹きこぼれや油汚れも、さっとひと拭きするだけで簡単に掃除できます。

ガスコンロのように五徳や複雑な部品を取り外す手間が不要なため、日々の片付けが楽になります。

常に清潔な状態を保ちやすく、キッチンをきれいに保ちたい方には大きなメリットです。

IHクッキングヒーター(IHコンロ)を使うデメリットとは?

メリットの多いIHクッキングヒーターですが、導入前に知っておきたいデメリットもあります。特に、初期費用や調理器具に関する制限は、事前に確認しておくべきポイントです。

ここでは、IHコンロのデメリットとして以下の2点を解説します。

  • 初期費用がガスコンロに比べて高い
  • 使用可能な調理器具が限られる

予算や調理スタイルにIHコンロが合っているか、ご家庭の状況と照らし合わせてみましょう。

初期費用がコンロに比べて高い

IHクッキングヒーターは、ガスコンロと比べて、本体価格が高くなる傾向があります。

ビルトインタイプを導入する場合は、本体代に加えて設置や電気工事の費用が必要です。製品の機能や工事の内容によって変動しますが、一般的に本体と工事費を合わせて10万円〜30万円程度の初期費用がかかります。

しかし、長期的に見れば省エネ性能の高さでランニングコストを抑えられる可能性もあるため、初期費用だけで判断せず、検討してみる価値はあるでしょう。

使用可能な調理器具が限られる

IHクッキングヒーターは、電磁誘導で発熱する調理器具しか使えないという制限があります。

鉄やステンレス製の鍋やフライパンは使用可能ですが、アルミ・銅・ガラス・土鍋などIHに対応していない素材や、鍋底が平らでない調理器具は使えません。

このため、既存の調理器具を買い替えたり、IH対応の鍋を新たに揃えたりする必要があり、初期費用とは別に費用がかかることもあります。

IH対応の調理器具は、一般的なものに比べて価格が少し高めになる点も考慮しておきましょう。

IHクッキングヒーター(IHコンロ)の電気代を節約するコツ

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IHクッキングヒーターは高い熱効率を持っていますが、使い方を工夫することで、さらに電気の消費を抑えることが可能です。

IHクッキングヒーターの電気代を節約する6つのポイントをご紹介します。

  • 節電機能を使う
  • 電子レンジや圧力鍋と組み合わせて使う
  • IHクッキングヒーターに適した調理器具を選ぶ
  • 鍋底の水を拭きとってから使う
  • 余熱を利用して調理する
  • 電気の料金プランを見直す

日々の調理習慣を見直し、無理なく節約につなげましょう。

節電機能を使う

お使いのIHクッキングヒーターに搭載されている「節電モード」や「タイマー機能」を積極的に活用しましょう。

節電モードを設定できる機種では、消費電力の上限を自動で制御し、電気の使いすぎを未然に防いでくれます。

たとえば、パナソニックの機種にある総消費電力の切り替え機能は、複数のヒーターを同時に使用する際の電気使用量を制限します。

また、タイマー機能を使えば、加熱しすぎや電源の切り忘れを防げるため、無駄な電力消費を抑えて電気代の節約につながります。説明書や製品情報で、利用できる節電機能を確認してみましょう。

電子レンジや圧力鍋と組み合わせて使う

IHクッキングヒーターと他の調理器具を組み合わせれば、調理時間を短縮し、電気代を節約できます。

電子レンジは、煮込み料理に使う野菜や根菜類の下茹でを素早く済ませるのに便利です。先にレンジで加熱しておくことで、IHの調理時間を大幅に短縮できます。

また、圧力鍋や無水鍋を使えば、通常の鍋よりも高い温度で調理を短時間で完了できるため、煮込みや蒸し料理にかかる電気代を抑えることが可能です。

料理の工程を見直し、効率の良い加熱方法を選んでみてください。

IHクッキングヒーターに適した調理器具を選ぶ

IHクッキングヒーターは鍋底を直接加熱する仕組みのため、鍋底のサイズや形状がトッププレートに合っていないと、熱効率が悪化して電気代が高くなってしまいます。

取扱説明書を確認し、IH対応マークがあるかはもちろん、鍋底が平らで、ヒーターのサイズに合ったものを選びましょう。

熱伝導率の良い鍋を使うことで、ムダなく素早く調理が完了し、消費電力を抑えることにつながります。

鍋底の水を拭きとってから使う

調理を始める前に、鍋底についている水滴や水分をしっかりと拭き取ってからIHクッキングヒーターにセットするのも、節約術の一つです。

鍋底が濡れていると、IHの熱エネルギーはまずこの水分を蒸発させるために使われてしまいます。事前に水滴をふき取ることで、水分を蒸発させるための加熱を省き、すぐに鍋本体と食材の加熱にエネルギーを集中させて効率よく調理を進められるのです。

ひと手間加えるだけで加熱効率が向上し、調理時間の短縮と電気代の節約につながります。

余熱を利用して調理する

電気代を節約するためには、調理中に発生する余熱をうまく利用する習慣をつけましょう。

煮物やカレーなど、火からおろした後も味が染み込むような料理は、完全に火が通る少し手前で電源をオフにしてみてください。電源を切っても、鍋やトッププレートにはまだ十分な熱が残っており、この残りの熱でじっくりと食材に火を通すことができます。

ただし、食材の腐敗を防ぐため、特に気温の高い夏場は余熱による長時間の保温を避けるなど、衛生面には十分注意しながら活用しましょう。

電気の料金プランを見直す

IHクッキングヒーターへ切り替えると、電気の使用量は増える傾向にあります。そのため、ご家庭のライフスタイルに合わせて電力会社や料金プランを見直すことが、電気代節約のポイントとなります。

2016年の電力自由化以降、電気料金単価やサービス内容は電力会社によって大きく変化し、さまざまなプランが登場しました。

なかでもENEOSでんきのように、電気を多く使う家庭ほどお得な料金設定の電気料金プランはIHコンロを使用している方におすすめです。

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電気代を節約したいなら、IHクッキングヒーターの使い方を見直そう!

IHクッキングヒーターは熱効率が高く、省エネ性能に優れています。しかし、「電気代が高くなるのでは?」という不安を解消するには、日々の使い方や契約プランの見直しが欠かせません。

調理の際に余熱を利用したり、鍋底の水を拭き取ったりするなどのちょっとした工夫で、無駄な電力消費を抑えられます。そして、最も効果的なのが、ご家庭の電気使用量に合った電力会社やプランを選ぶことです。

IHクッキングヒーターの導入をきっかけに、電気契約も見直してみましょう。日々の調理をもっと快適に、ムダのない暮らしに近づけます。

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