電気自動車(BEV)の購入を検討しているなら、充電方法や充電費用は気になるところでしょう。
そこで、この記事では電気自動車の充電について徹底解説。充電できる場所だけでなく、充電の種類や時間、手順、設備などを説明します。加えて、電気自動車を自宅に導入するメリット・デメリットや、導入時のポイントも紹介するので、要チェックです。
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自動車ライター・編集者。某住宅情報誌の副編集長を務めながら、車や住宅、防災など生活に関わる記事を制作。最近ではキャンピングカーの情報発信も
電気自動車を充電できる場所
電気自動車は、自宅で充電することができます。専用の充電器が必要ですが、自宅なら好きなタイミングで充電可能です。
一方で自宅に充電器が設置されていない、あるいは外出先で充電が必要になった場合は「充電スタンド」を利用します。充電スタンドとは、電気自動車に有料で充電できる設備。ゼンリンの調べによると、2025年12月現在、全国に38,000口以上もあります。
主な設置場所は以下のとおりです。
- 自動車販売店
- 高速道路のサービスエリア・パーキングエリア
- 道の駅
- コンビニ
- 商業施設
- 宿泊・レジャー施設
電気自動車の充電の種類
電気自動車の充電方法には「普通充電」と「急速充電」があります。それぞれ充電速度や用途が異なるため、特徴を理解したうえで使い分けることが大切です。
普通充電
普通充電とは、家庭用の電源と同じ交流電力(AC)による充電方法。出力は3kW〜6kWが主流で、急速充電より低くなっています。充電に時間はかかるものの、バッテリーへの負荷を抑えやすいのが特徴です。
自宅に設置する充電器は、普通充電に対応したものがほとんど。夜間に充電をセットしておけば翌朝には十分な電力を確保できるため、充電時間の長さも大きなデメリットにはならないでしょう。
もちろん、充電スタンドでも普通充電器は導入されており、商業施設や宿泊施設など駐車時間が長くなりやすい場所を中心に普及しています。
急速充電
急速充電とは、直流電力(DC)を直接バッテリーに送る充電方法です。出力は50〜150kWが一般的。近年では90 kWの設備が増えており、より強力の設備も。例えば、テスラの「スーパーチャージャー」は250kWと高出力です。普通充電を大きく上回る電力となるため、短時間でバッテリーをチャージできます。
ただし、バッテリー保護の観点などから、80%を超えると自動的に充電速度が落ちる仕様となっています。急速充電で100%まで充電しようとしても、想定より時間がかかる点は覚えておきましょう。
急速充電に対応する家庭用の設備はまれで、利用する際は充電スタンドが基本です。主な設置場所は、高速道路のサービスエリアや道の駅、自動車販売店など。長距離移動の途中や、バッテリー切れ間際の緊急時などに活躍してくれます。

急速充電に対応しているかどうかは車種によって異なりますが、最近の電気自動車では対応している車種が多くなっています。ちなみに、電気モーターとエンジンを備えるPHEV(プラグインハイブリッド車)、特に輸入車では対応車種は少なめです。
ENEOSグループの充電サービス「ENEOS Charge Plus」
外出先での充電をよく利用するなら、ENEOSグループが提供する充電サービス「ENEOS Charge Plus(ENEOSチャージプラス)」にも注目です。ENEOSの充電スタンドだけでなく、商業施設や道の駅など全国の各地で利用可能。EV充電スポットの検索から決済まで、専用アプリで行えるのも便利でしょう。
さらに、ENEOSでんきを契約しているならセット割引が適用され、ENEOS Charge Plusの費用がよりお得に。自宅での充電はENEOSでんき、外出先の充電はENEOS Charge Plusとまとめることで、トータルの充電コストを抑えられるでしょう。
電気自動車の充電時間
電気自動車の充電にかかる時間は、充電器の出力とバッテリー容量によって変動します。一般的には普通充電は満充電までに数時間〜十数時間、急速充電は80%程度まで30分〜2時間程度となります。
以下は国産メーカーの電気自動車における、普通充電と急速充電の充電時間のカタログ値です。出力は、スタンダードな6kWと50kWをまとめました。
車種名 | グレード・仕様 | バッテリー容量 | 普通充電(6kW) | 急速充電(50kW) |
|---|---|---|---|---|
e:G | 29.6kWh | 約4.5時間 | 約30分 | |
G | 57.7kWh | 約10時間 | 約1時間 | |
Z | 74.7kWh | 約13時間 | ||
B6 | 66kWh | 約12時間 | 約1時間5分 | |
B9 | 91kWh | 約16時間30分 | 約1時間30分 |
いずれも2026年3月10時点における現行モデルにおけるカタログ値。
ホンダ N-ONE e:のe:Gでは急速充電ポートをオプション装備。
充電時間はバッテリー容量が残10%の状態から計測。普通充電は満充電、急速充電は80%までの目安時間です。
車種・グレードによって充電時間は異なります。気温や充電状況によっても変動します。
軽EVであるホンダ N-ONE e:は、搭載するバッテリーの容量が少ない分、充電時間は短めです。
ミドルサイズSUVであるトヨタ bZ4Xと日産 アリア B9はバッテリーが大容量なため、普通充電では10時間オーバー。それぞれの上級グレードの「Z」と「B9」では12時間を超えるため、充電を始めた時間によっては出勤までに満充電できないケースもあり得ます。
そのため、日常的に電気自動車に乗る場合は要注意。充電時間と電費(1kWhの電力で何km走行できる距離)、1日の走行距離を踏まえて、車種および充電器を選ぶ必要があります。

電気自動車は毎日、充電する必要はありません。バッテリーを長持ちさせるためにも、満充電での長期保管は避けるのが望ましいとされています。例えば日産 アリアのB9の場合、満充電なら充電なしで640km(WLTCモード)走行可能。夜中に充電し切れなかったり、1日充電しなかったりしても、通勤・通学程度の距離なら問題なく往復できるでしょう。
電気自動車を充電する手順
電気自動車の充電手順は、自宅と自宅外の充電スタンドで異なります。「いざ充電!」というタイミングで困らないよう、それぞれの手順をきちんと把握しておきましょう。
自宅で充電する手順
自宅で電気自動車を充電する手順は以下のとおりです。ただ、ケーブルタイプや車種によって一部手順が異なる場合があるので要注意。きちんとマニュアルを確認してから、充電するようにしましょう。
コンセントタイプの場合、充電器のコンセントに充電ケーブルの電源プラグを接続。それ以外の充電器なら、この手順は不要です。
充電ケーブルのコネクターを、車の充電ポートに接続しましょう。正しく接続されると充電が自動的に開始されます。
車体の充電ポート付近にある充電インジケーターを確認。きちんと点灯していたら、正常に充電されているサインです。充電が完了するとインジケーターは消灯します。
充電が完了したら、充電コネクターを車体から取り外しましょう。コネクターにはロック機能が備わっているので、車のドアを解錠するとアンロックされます。
コンセントタイプの場合、最後にコンセントから充電ケーブルの電源プラグを抜きます。それ以外の充電器なら、この手順は不要です。

ENEOSでんきは、地域の電力会社と比較すると電力量料金単価が割安に設定されています。電気使用量が多い家庭ほどお得に利用できるプランです。いくらお得になるか電気料金シミュレーションで確認しましょう!
自宅外の充電スタンドを利用する手順
充電スタンドの利用方法は、その充電サービスの会員カードを持っているかどうかで違います。具体的な手順は次のとおり。操作方法は充電器のメーカーや機種によって異なり、Step1とStep2が逆になるケースもあります。
充電スタンドの駐車マスに停車したら、充電器から充電コネクターを取り出し、車の充電ポートに差し込みます。
会員カードを持っているなら、充電器のカード認証部にタッチ。充電が開始されるので、液晶画面の指示に従いましょう。カードを持っていないなら、充電器に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取り。専用アプリまたはWEBサイトからクレジットカード情報などの必要事項を入力し、決済しましょう。
充電が完了したら充電コネクターを取り外し、充電器の所定の位置に戻します。
なお、充電スタンドではマナーを守ることも大切です。急速充電器は1回の利用時間の上限が30分に設定されていることが多くなっています。
後続の利用者がいるなら、充電完了後にすぐ再充電する「おかわり充電」は控えましょう。充電が終わったらすみやかに車を移動させ、充電コネクターやケーブルは元の位置に戻してください。

ビジター利用はカードの発行手続きが不要ですが、会員となる場合と比べて割高になるケースが多くなっています。頻繁に充電スタンドを利用するなら、会員登録を検討したほうが経済的でしょう。
自宅で使える電気自動車の充電設備
自宅用の充電設備は「コンセントタイプ」「ケーブルタイプ」「スタンドタイプ」「V2H」に4種類に大別できます。ここでは、各タイプの特徴を解説。それぞれのメリット・デメリットを覚えておくと良いでしょう。
項目 | コンセントタイプ | ケーブルタイプ | スタンドタイプ | V2H |
|---|---|---|---|---|
充電能力 | △ | 〇 | 〇 | ◎ |
コスト | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
給電機能 | × | × | × | ○ |
コンセントタイプ
コンセントタイプは、その名のとおり、自宅の壁などにコンセント型の充電器を設置するタイプ。車載される充電ケーブルで充電します。充電設備の中でもシンプルなため、故障しづらく、設置費用を比較的抑えられるのがメリットです。デメリットとしては、充電ケーブルを毎回取り出して接続する手間がかかる点が挙げられます。
使用する電圧は交流200V(AC200V)で、出力は3kWほどが一般的です。100V対応のコンセントもありますが、出力が0.6~1.2kW程度に限られます。その分、充電時間が長くなるため、200V対応のコンセントを設置するのが現実的でしょう。
ケーブルタイプ
ケーブルタイプは、充電器本体にケーブルを内蔵しているタイプ。コンパクトで壁面に取り付けられるので、「壁掛けタイプ」とも呼ばれます。本体からケーブルを取り出してそのまま車に接続できるのでスムーズ。ただ、設置費用はコンセントタイプより高めとなっています。
使用する電圧はコンセントタイプと同じく交流200Vですが、出力は6kWと高出力。コンセントタイプより速く充電でき、利便性とコストのバランスが良いのが特徴です。
スタンドタイプ
スタンドタイプは、地面に据え付けた独立したスタンドに充電器を取り付けるタイプ。壁面がない場所にも設置できる、自由度の高さが最大の利点でしょう。駐車場のレイアウトに合わせて設置でき、デザインの幅が広く、住宅の外観に合わせやすいのも長所です。ただ、地面への基礎工事が必要で、設置費用が高くなりやすいのが短所です。
使用する電圧および出力は、ケーブルタイプと同様で、交流200Vの6kWがスタンダード。充電ケーブル一体型のモデルが多く、使い勝手もケーブルタイプと大きく変わりません。
V2H
V2Hとは、「Vehicle(車)to Home(家庭)」の略称。充電だけでなく、電気自動車の貯めた電気を家庭に供給できます。しかし、専用の設備が必要なので、他の充電設備より設置費用が高くなるのが難点。V2Hに対応した車種が限られる点も要注意です。
出力が3〜10kWと幅広いのも特徴。大容量なら、電気自動車を蓄電池として活用できるのが魅力でしょう。太陽光発電と組み合わせれば「日中に発電した電気を電気自動車に蓄え、夜間に家庭で使う」といった運用も可能に。停電時でも電気が使えるので、災害対策にもなります。

国産のBEVではV2Hに対応している車種が目立ちますが、海外メーカーのBEVでは非対応となる車種が珍しくありません。
ENEOSでんきでは、一般家庭向けやオール電化住宅向けなど、ライフスタイルに合った豊富な電気料金プランをご用意しています。電気を切り替えると電気代がいくらお得になるのかシミュレーションしてみましょう!
電気自動車を自宅で充電するメリット
電気自動車の充電は、外出先よりも自宅で行うほうがなにかと便利。コスト面だけでなく、自宅充電ならではのメリットがあります。
- いつでも気軽に充電できる
- 充電費用を抑えられる
- 電気自動車向けの電気料金プランもある
- 設備によっては災害対策になる
いつでも気軽に充電できる
自宅に充電設備があれば、いつでも気軽に充電できます。帰宅後にケーブルをつなぐだけなので手間がかからず、就寝中の充電なら待ち時間はゼロ。日常的な使い方なら、十分な電力を確保できるでしょう。
充電スタンドを利用する場合、移動や充電に時間がかかります。順番待ちしていたら、2時間以上かかる場合もあるでしょう。充電のために時間を割かなくて済むのは大きなメリットです。

電気自動車の難点である「充電時間の長さ」をカバーできるのが自宅充電の美点。それどころか、ガソリン車にあった給油の手間を減らし、“電気自動車の長所”に昇華できる可能性もあります。
充電費用を抑えられる
自宅での充電費用は、外出先の充電スタンドと比べて安く抑えられる傾向にあります。例として、自宅での充電費用と、東京電力グループが運営する充電スタンド「e-Mobility Power」の利用料金を比較してみましょう。
なお、今回は計算をわかりやすくするため、バッテリー容量の0→100%で試算。自宅の充電費用は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価の31円/kWhを使用し、外出先の料金はe-Mobility Powerの「急速・普通併用プラン」の料金をもとに算出しています。
車種名 | グレード・仕様 | バッテリー容量 | 電気代 | |
|---|---|---|---|---|
自宅での充電(6kW) | 外出先の充電(50kW) | |||
e:G | 29.6kWh | 約917.6円 | ビジター:1,954円 | |
G | 57.7kWh | 約1788.7円 | ビジター:3,808円 | |
Z | 74.7kWh | 約2315.7円 | ビジター:4,930円 | |
B6 | 66kWh | 2,046円 | ビジター:4,356円 | |
B9 | 91kWh | 2,821円 | ビジター:6,006円 | |
いずれも2026年3月10日時点の現行モデルのバッテリー容量をもとに試算。
外出先の充電費用は、50kWの急速充電器でバッテリーを0%から100%まで充電したと仮定して算出。
e-Mobility Powerは月額基本料金4,180円が別途必要。急速・普通併用プランは急速充電が27.5円/分、普通充電が3.85円/分で算出。
ビジター料金は急速50kW以下なら最初の1〜5分275円、その後55円/分。50kW超なら最初の1〜5分385円、その後77円/分。
1回あたりの充電費用で見ると、会員料金は自宅での充電費用と大差ありません。しかし、会員プランには月額基本料金4,180円が別途かかります。実際には0→100%では充電できないので、1回あたりの充電は異なりますが、基本的には自宅での充電のほうが経済的と言えるでしょう。
電気自動車の電気代について詳しく知りたいならこちらもチェック!
電気自動車(EV)の電気代はいくら?ガソリン車とどちらが安いのかや費用の抑え方も解説電気自動車向けの電気料金プランもある
自宅での充電費用をさらに抑えたいなら、電気自動車向けの電気料金プランへの切り替えも検討してみましょう。電気自動車の普通充電は夜間に行うのが一般的。電力会社によっては、夜間の電力量料金単価が割安に設定されたプランを用意していることも。こうしたプランを上手に活用すれば、充電にかかる電気代を節約できるかもしれません。
例えばENEOSでんきでは、電気自動車をお持ちの方向けに、夜間の電力量料金単価がお得な「EV夜とくプラン」を用意。また、電気代をENEOSカードで支払うとガソリン代が安くなる特典もあるため、充電量が少ないPHEVをお持ちの方にもメリットがあるでしょう。
設備によっては災害対策になる
V2H設備を導入しているなら、電気自動車は災害時の非常用電源としても活躍します。電気自動車のバッテリー容量は車種によって異なりますが、BEVなら軽自動車でも20kWh以上がほとんど。ラージサイズの輸入車なら100kWhを超える車種もあります。
例えば、日産 リーフのB7のバッテリー容量は78kWhですが、メーカーでは「一般家庭のおよそ6日分の給電が可能」と試算。いざというときの備えとして使えるのもうれしいところでしょう。
2026年3月10時点における現行モデルにおける試算。
リーフのバッテリー容量は78kWhですが、10%の電力は残す設定のため給電可能な電力量は最大で90%。
給電量設定やシステム消費電力などにより給電電力量は変動します。
給電日数はあくまでも目安。接続機器により消費電力量は異なります。

太陽光発電を導入しているなら、停電が長引いても電気自動車を使用可能。万が一の際に自動車が使えないといったリスクも軽減できます。
電気自動車を自宅で充電するデメリット
メリットの多い自宅充電ですが、導入にあたって知っておくべきデメリットもあります。両者を事前に把握したうえで、導入を検討しましょう。
- 導入コストがかかる
- 急速充電できない
- 住宅によっては設置できない場合がある
導入コストがかかる
自宅に充電設備を導入するには本体代に加えて設置工事費、スタンドタイプならスタンド代も必要です。価格は本体や設備の種類、自宅の状況などによって異なります。ただ、最も安価となるコンセントタイプでも、一般的には10万円程度と言われています。
以下、トヨタが提供する工事費シミュレーターによる試算を例に挙げ、具体的に見ていきましょう。
種類 | 充電器と分電盤との距離 | ||
|---|---|---|---|
10m以内 | 10〜20m程度 | 20〜30m程度 | |
コンセントタイプ(壁面) | 12万円程度 | 15万円程度 | 18万円程度 |
ケーブルタイプ | 40万円程度 | 43万円程度 | 46万円程度 |
スタンドタイプ | 55万円程度 | 58万円程度 | 61万円程度 |
V2H | 165万円 | ||
2026年3月10時点における試算値。
駐車スペースは青空車庫で、カーポートなど付属物はなしで試算しています。
ケーブルタイプとスタンドタイプは、トヨタ6kW充電器の本体代20万円程度を含んだ価格。
分電盤が2階以上の場合、高所作業費が別途かかります。
最もコストを抑えられるのはコンセントタイプ。最も高額なのはV2Hで、他よりも100万円以上高くなっています。ケーブルタイプとスタンドタイプは、工事費だけでなく本体代も高めなため、コンセントタイプの倍以上。V2H以外では、充電器と分電盤との距離によって価格が変わっていますが、その差は数万円ほどです。
ただ、これはあくまでシミュレーターによる試算。割安な充電設備や自宅の状況によっては、費用をグッと抑えられるかもしれません。

充電設備の設置に合わせて、契約アンペア数の見直しが必要になる場合があります。電力会社への契約変更だけでなく、メーターの交換といったコストが別途かかることも。いずれにせよ少なくない費用がかかるので、事前に見積もりを取っておくと安心でしょう。
急速充電できない
自宅に設置できる充電設備では、普通充電が基本です。急速充電器は大量の電力を短時間で供給するため、設備には大きなコストがかかります。一般家庭で利用するのは、電気契約も含めて現実的ではないでしょう。
普通充電の最大出力は通常6kWほどで、充電し切るまでに数時間〜十数時間かかります。もちろん、日常使いなら、夜中に充電しておけば満充電でなくても問題ありません。しかし、「きちんと充電されておらずバッテリー残量が少ない」「1日で長距離を走るからできるだけ充電したい」という場合は外出先の充電スタンドを頼る他ないでしょう。
住宅によっては設置できない場合がある
充電設備を設置するには、駐車スペースから分電盤まで配線を通せる環境が必要です。戸建て住宅でも、分電盤と駐車スペースが離れすぎている場合や、配線経路が確保できない場合などは設置が難しいでしょう。
集合住宅では、さらにハードルが高くなります。充電設備の設置は共用部分の工事にあたるため、個人の判断だけでは進められません。管理組合の合意が必須です。賃貸住宅なら大家さん、場合には建物全体のオーナーの許可も求められます。
また、設置できるかどうか判断するには、専門業者の現地調査も欠かせません。手間と時間をかけた末に設置できないケースがあるため、早めに設置の可否を確認しておくことも重要です。
電気自動車の充電器設置に必要な工事

充電器の設置工事は設備の種類によって内容が異なりますが、「分電盤から充電設備までの配線工事が必要」「充電設備専用のブレーカーを分電盤に増設」するのは共通です。
コンセントタイプとケーブルタイプの工事は壁面への取り付けに加えて、重量のある本体を支えるため、下地補強や荷重対策を施工。ケーブルタイプでは充電後のケーブルをすっきりまとめるための保持具や収納具も取り付けます。スタンドタイプでは、これらに加えて地面へのコンクリート基礎工事と、分電盤からスタンドまでのケーブル敷設工事が必要です。
V2Hは初期工事こそスタンドタイプと同様ですが、「停電時でも正常に動作するか」の確認が欠かせません。太陽光発電システムと連携させるなら、その配線工事と設定作業も必須です。
電気自動車の充電器を設置するまでの流れ・期間
充電設備の設置は、短ければ半日で工事が完了しますが、申し込みから完了までには一定の期間がかかります。具体的な流れは次のとおりです。これから電気自動車を購入するなら、早めに動き出しておくと安心でしょう。
まずは充電器の施工業者に調査依頼を申し込みましょう。WEBで探すのも手ですが、電気自動車のディーラーや住宅メーカーなどから紹介してもらえることもあるでしょう。
施工業者の担当者が自宅を訪問し、設置場所や電気配線の敷設ルートを確認。現在の電気料金プランや契約アンペア数の見直しが必要かどうかも、この時点で確認しておきましょう。
現地調査の結果をもとに、工事費の見積もりが提示されます。自宅の環境によっては追加工事費が発生することもあるため、内容をしっかり確認しましょう。複数の業者から見積もりを取って比較検討すれば、導入コストが安くなるかもしれません。
見積もり内容に納得できたら、施工業者と契約を結びます。工事には立ち会いが必要なため、業者と工事日程を調整。補助金を利用するなら、合わせて申請手続きの確認も行いましょう。
充電設備の設置工事を行います。工事にかかる時間は、普通充電器なら一般的に半日〜1日、V2H設備なら1〜2日が目安。工事完了後は通電確認と充電の動作確認を行い、問題がなければ完了です。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自分に合った電気料金プランをお探しの方
- 電気の使用量が多い方
- Vポイントを貯めている方
- ガソリン代をお得にしたい方
お住まいの郵便番号や現在の契約プランなどを入力し、ENEOSでんきに切り替えた場合に、電気代がどのくらいお得になるのかをチェック!
電気自動車の充電器導入時のポイント
最後に、電気自動車の充電器を導入する際のポイントを紹介します。これらを事前に押さえておけば、余分なコストを抑えることができるでしょう。
- 環境に合った設備・レイアウトを選ぶ
- 200Vの電圧が使えるか確認する
- 契約アンペア数を見直す
- 電力会社・電気料金プランを乗り換える
- 補助金が使えるか確かめる
環境に合った設備・レイアウトを選ぶ
充電設備の設置には、電源・配線・アースなど技術的な要件を考慮しなければなりません。充電にはAC200Vの電源が必要で、契約アンペア数や主幹ブレーカーの容量が不足しているなら見直しましょう。充電用コンセントの回路には20A以上かつ漏電遮断器付きの専用ブレーカーとアース接続も必須。自宅の電気設備は、事前に確認しておきましょう。
そして充電設備を選ぶ際は、自宅の駐車環境を整理しておくことが大切です。具体的には、次のような点に注目してください。
屋外・屋内、屋根付き・屋根なしによって、設備に必要な防水・耐候性能が変わります。
距離が長いほど配線工事のコストが上がるため、分電盤に近い場所に設置できると費用を抑えやすくなります。
車の充電口(前方・後方・側面)に合わせて、ケーブルが無理なく届く位置に設置しましょう。
将来的に台数を増やす予定がある場合は、複数ポートに対応できるレイアウトをあらかじめ検討しておくと、後からの追加工事を防げます。
200Vの電圧が使えるか確認する
自宅に充電設備を設置するなら、200V電源に対応したものがベター。まずは自宅で200Vが使えるかどうか確認しましょう。施工業者による現地調査だけでなく、契約している電力会社に問い合わせればわかることもあります。
特に古い住宅では引込み線および幹線、分電盤の交換といった追加工事が必要になり、相応の費用がかかるケースがあるので要注意です。
契約アンペア数を見直す
自宅に充電設備を導入すると同時に、契約アンペア数を見直しましょう。日常的な家電の使用に、電気自動車の充電分の電力が上乗せされるので、場合によってはブレーカーが落ちる恐れがあります。
必要なアンペア数の目安は、3kWの充電器で30A、6kWで60A。現在の契約アンペア数がこれを下回るなら、契約を変更するのが無難です。契約アンペア数は、電力会社のWEBサイト・マイページで手軽に変更できます。ただ、一度変えると1年間は再変更できないのが通例。適切な容量を、きちんと見極めることが大切です。
なお、60Aを超える契約を希望するなら、屋内配線工事が必要となるため、電力会社に直接連絡しなければなりません。

契約アンペア数の見直しでなく、デマンドコントローラーが付いた充電器を検討するのも手。設定電力を超えないように充電を自動制御する機能を備えており、ブレーカーが落ちるリスクが軽減されます。
電力会社・電気料金プランを乗り換える
自宅への充電設備導入に合わせて、電力会社・電気料金プランを乗り換えるのも一案です。自宅充電は外出先の充電スタンドよりはコストを抑えやすい一方で、電気使用量は増えるため、毎月の電気代が高くなることは避けられません。だからこそ、料金設定がお得な電力会社・プランに乗り換えて、電気代を節約しましょう。
夜間に充電するなら、電気自動車向けの料金プランが有力な選択肢です。ただし、日中の電力単価が割高に設定されている場合も多いため、テレワークなどで日中の電気使用量が多い家庭では、かえって電気代が高くつくケースも。電気自動車の充電費だけではなく、家庭全体の電気の使い方や使用量を踏まえて、比較検討することが肝心です。
ENEOSでんきでは「EV夜とくプラン」のほか、ENEOSカードでのお支払いでガソリン代の割引特典も用意。さらに、ENEOSグループが運営する充電サービス「ENEOS Charge Plus」もセット割引によって、お得に利用できます。ぜひ電気代節約の選択肢の一つとして注目してみてください。
補助金が使えるか確かめる
電気自動車を購入したり、充電設備を導入したりするなら、国や自治体の補助金が使えるか確かめましょう。手続きに手間がかかりますが、初期費用をグッと抑えることができます。
以下が主な補助金です。補助金によって詳細な適用条件は違い、年度によって実施の有無・内容も異なります。そのため、こちらは参考程度に留めてください。
補助金名 | 実施主体 | 対象 | 補助金額の目安 | 主な条件 |
|---|---|---|---|---|
国 | EV・PHEVなどの購入 | 乗用EVは最大130万円、軽EVは最大58万円 | 補助対象車両として登録された新車が対象 | |
国 | V2H設備の導入 | 上限65万円(個人の場合。購入費上限50万円+工事費上限15万円) | 補助対象機器・補助対象工事が対象 | |
東京都 | EV・PHEVなどの購入 | EVは最大100万円、PHEVは最大85万円 | 補助対象車両として登録された新車が対象。再エネ・充放電設備などの導入で増額 |
2026年3月10時点における情報です。
CEV補助金の補助金の目安は、「令和8年1月1日以降に新車として新規登録を受ける車両」に対してです。
補助金の申請受付期間・予算には上限があります。
自宅で電気自動車を充電して賢く節約しよう
電気自動車の充電は、外出先の充電スタンドでも可能ですが、自宅で行うのがおすすめです。充電費を外出先より抑えられるうえ、日々の時短にもつながります。
自宅でお得に充電したいなら、電力会社・電気料金プランの乗り換えも効果的。ライフスタイルに合ったプランを選べば、電気代全体を節約できるはずです。ENEOSでんきは電気自動車向けのプランを用意。他にも、さまざまな割引・特典が用意されているので、ぜひ注目してみてください。
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