電気ストーブは電気代が安い?節約の方法やエアコンとの電気代の差を紹介

電気ストーブは、必要な場所をすぐに暖める手軽さが魅力です。しかし、使い方によってはエアコンなど他の暖房器具よりも電気代が高くなる場合も。

この記事では、「電気代が高い」と感じる方へ電気ストーブの種類別電気代を比較し、コスト効率の良いエアコンとのランニングコストの差を解説します。

さらに、最も効果的な節約術である電力会社の乗り換えを含む賢い使い方をご紹介します。無駄な出費を抑えた快適で経済的な冬を過ごしましょう。

電気ストーブの種類と消費電力・電気代の目安

電気ストーブは、電気をエネルギー源とする暖房器具のことで、カーボンヒーター、セラミックファンヒーター、パネルヒーター、シーズヒーターなどがあります。

特に、赤く光って熱を放出するカーボンヒーターやハロゲンヒーターは、スイッチを入れた瞬間に熱を放出し始めるため、「スポット暖房」や「即暖」が得意です。

また電気ストーブの場合、燃焼ガスを発生させないので空気を汚しにくく、石油ストーブやガスストーブを使用するときのように換気が必要ありません。

電気ストーブ各種のおもな特長
  • カーボンヒーター…空間を暖める速度が速い
  • セラミックファンヒーター…軽量で持ち運びしやすく、狭い範囲を比較的早く暖められる
  • パネルヒーター…無音で空気を乾燥させにくい
  • シーズヒーター…放出される遠赤外線量が多く、体をしっかりと温められる

自分に適した電気ストーブを選ぶ際には、それぞれの電気代も気になります。そこで、消費電力と電気代の目安を以下にまとめたので参考にしてください。

電気ストーブの種類

商品名

消費電力

1日の電気代

1カ月の電気代

カーボンヒーター

山善「DC-S097」

450W

111.6円

3,348円

900W

223.2円

6,696円

セラミックファンヒーター

日立「HLC-R1030」

500W

124円

3,720円

1000W

248円

7,440円

パネルヒーター

山善「DP-SD30」

300W

74.4円

2,232円

シーズヒーター

日立「HLH-SS1070」

500W

124円

3,720円

1000W

248円

7,440円

  • 1日当たりの使用時間は8時間、1カ月の電気代は1日8時間を30日間使用した場合で算出。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

電気ストーブの電気代を他暖房器具と比較

電気ストーブの電気代の目安を種類別に紹介しましたが、他の暖房器具と電気ストーブを比較するとどれくらい違うのでしょうか。

電気ストーブのひとつであるカーボンヒーターと、エアコン、オイルヒーター、こたつ、床暖房の1日と1カ月の電気代を比較してみました。

暖房器具の種類

商品名

消費電力

1日の電気代

1カ月の電気代

電気ストーブ(カーボンヒーター)

山善「DC-S097」

450W

111.6円

3,348円

900W

223.2円

6,696円

エアコン(暖房運転時)

日立「RAS-XR2225S」

430W

106.64円

3,199.2円

オイルヒーター

デロンギ「RHJ21F0812-WH」

500W

124円

3,720円

700W

173.6円

5,208円

1200W

297.6円

8,928円

こたつ

ニトリ「フロットR 105 VBR」

約80W

19.84円

595.2円

約170W

42.16円

1,264.8円

床暖房

ダイキン「1MU405AFV」

925W

229.4円

6,882円

  • 1日当たりの使用時間は8時間、1カ月の電気代は1日8時間を30日間使用した場合で算出。

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

電気ストーブとエアコンの電気代の比較

先ほどの電気代の比較表を見るとわかる通り、電気ストーブ(カーボンヒーター)の弱モードの消費電力(450W)とエアコンの暖房運転時の消費電力(430W)には大きな差はなく、電気代もあまり変わりません。

一方で、エアコンは空間全体を効率よく暖めるのが得意で、電気ストーブは局所的に暖めるのが得意という特徴があります。電気ストーブ一台で部屋全体を暖めようとすると長時間強モードで運転する必要があり、かえって電気代が高くなる可能性があるので注意が必要です。

暖房器具の選び方

暖房器具にはさまざまな種類があり、得意なことや初期費用、電気代もそれぞれ異なります。暖房器具ごとの特徴を参考に選んでください。

カーボンヒーター

現在の電気ストーブの主流タイプ。赤外線を放射し、体をじんわり温めてくれます。空気を汚さず動作音が静かなのが特徴です。脱衣所やキッチン、デスクの足元など、限られた範囲を短時間で集中的に暖めたい場合に適しています。

エアコン

暖房だけではなく、冷房・除湿機能がついており、一年を通して使うことができます。壁に取り付けるので部屋を圧迫しません。部屋全体を一定の温度で暖め続けるのが得意なので、長時間過ごすリビングや寝室といった場所で、部屋の隅々までムラなく快適に暖房したい場合に最も活躍します。

オイルヒーター

オイルヒーターは、ヒーター内のオイルを電気で温め、その輻射熱(ふくしゃねつ)と自然対流で部屋全体を暖めるのが特徴です。運転音が静かで、電源を切った後も暖かさが持続し、部屋の乾燥や換気の心配が少ないため、長時間にわたって快適な環境を維持したい場合に活躍します。

こたつ

テーブル型の暖房器具で、布団をかけて使用するため、ヒーターから発する熱を逃しません。暖房器具としては消費電力が比較的低く、足元を直接暖めます。寒い時期以外は布団を外してテーブルとして活用できる点もメリットです。

床暖房

床暖房は、床下に設置したヒーターや温水パイプで床全体を暖め、その熱が部屋全体に広がる仕組みです。設置に工事が伴い初期費用は高額ですが、足元からじんわりと暖まり、部屋全体にムラのない快適な空間を作ることができます。

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電気ストーブを使うメリット・デメリット

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電気ストーブを取り入れる場合、どんなメリットとデメリットがあるでしょうか。良い点・悪い点を見比べながら、電気ストーブが最適な選択か見極める参考にしてください。

電気ストーブのメリット

大きなメリットは、「初期費用が安い」「設置が簡単」「局所的な暖房が得意」の3つです。

  • 初期投資が安いこと
    他の暖房器具に比べて比較的安価に本体を購入できることが多いです。
  • 設置が簡単であること
    設置にあたり工事などは不要で、電源コードをさすだけで使用できます。導入に際してのハードルが低いのは大きなメリットです。
  • 局所的な暖房に向いている
    脱衣所や台所などの狭い空間や、小さい個室、足元だけ暖めたい場合など、電気ストーブは局所的に暖めるのが得意です。

電気ストーブのデメリット

局所的な暖房が得意な一方で、一台で広い部屋全体を暖めることは得意ではありません。広い空間を暖めたい場合はエアコンなど他の暖房器具を併用すると良いでしょう。

また、電源コードをつないで使用するため、コードに足を引っかけてストーブを倒してしまうことも考えられます。やけどやケガの危険のほか、周囲に可燃物があると火事のおそれもあります。

ストーブの周りに可燃物を置かないことや、転倒時自動オフ機能付きの製品を選ぶなど安全対策をしましょう。子どもやペットと一緒に暮らしている場合は特に設置場所に気を付けてください。

電気ストーブの電気代を節約する5つの方法

電気ストーブを選ぶ時・使う時に、簡単なひと工夫を加えることで電気代を節約することができます。ここでは5つの節約方法を紹介します。

  • 他の暖房器具と併用する
  • 湿度管理をすることで暖房効果を上げる
  • 省エネ機能が搭載されている製品を選ぶ
  • 部屋の広さに合った製品を選ぶ
  • 電力会社と料金プランを見直す

それぞれ詳しく見ていきましょう。

他の暖房器具と併用する

たとえば、空間全体を暖めることが得意なエアコンと併用しましょう。

エアコンの風が当たりにくく暖まりにくいキッチンには電気ストーブをプラスするなど、全体の暖めをエアコンにまかせ、少し暖かさが足りない場所でスポット的に電気ストーブをプラスするといった使い方がおすすめです。

電気ストーブだけで部屋全体を暖めようとするのは非効率的で、電気代が高くつく場合もあります。暖房器具を複数種類組み合わせることで、お互いの長所を活かして上手に使うことができます。

湿度管理により暖房効果を向上させる

快適な湿度は40~60%とされています。湿度が10%上がると体感温度が1℃程度高く感じられると言われています。

冬は、乾燥しやすく湿度が低くなりやすいため、湿度計を設置して適切な湿度を保つように工夫しましょう。加湿器を使った湿度管理や、洗濯物の室内干しも効果的です。

省エネ機能が搭載されているストーブを選ぶ

電気ストーブの中には、つけっぱなしを防ぐ機能や出力を自動で最適化する機能などが搭載された省エネ製品が増えています。人の不在を検知し、自動で運転を弱めたり停止させたりする人感センサー搭載のストーブであれば、従来の製品より10%〜30%ほど節約できると言われています。

他にも、部屋の温度を検知し、設定温度に近づくと自動でヒーターの出力を下げる機能により節電効果が期待できるストーブも。

また、運転モードの強・弱や風量の強・弱を調整設定できる製品もおすすめです。暖まってきたら強モードから弱モードに変更するなどいつでもでき、無駄な電力を使わずに済みます。

部屋の広さにあったストーブを選ぶ

電気ストーブは、限られた範囲を効率よく暖めるのに適した暖房器具です。使用する部屋の広さに応じて出力(W数)を選ぶことで、ムダな電気代を抑えつつ快適に使えます。

販売している電気ストーブの中には、6~8畳用など推奨値が記載されている商品もあるため参考にするのが良いでしょう。狭いスペースを暖めたいのに、10畳用などの商品を使用してしまうと、余計に電気代がかかってしまう場合があります。

メーカーの推奨値や部屋の断熱性も参考に、環境に合った電気ストーブを選びましょう。

電力会社と料金プランを見直す

季節によって電気の使い方は大きく変わります。夏は冷房、冬は暖房や給湯の使用で電気代が上がりやすく、春や秋は比較的落ち着く傾向があります。こうした季節の変化に合わせて、電力会社や料金プランを見直すことで、無理なく節約につなげることができます。

たとえば、電気をよく使う家庭なら「電力量料金の3段階目が割安なプラン」、日中に比べ夜間の電気使用量が多い家庭なら「時間帯別のプラン」などが向いています。

また、電気代の支払いに応じて、Vポイントやdポイント、楽天ポイントなどが貯まる電気料金プランもあるので、自分のライフスタイルに合ったプランに見直すことが、上手な節約の第一歩といえるでしょう。

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電気ストーブは部屋の大きさや時間を考えて使いましょう!

狭いスペースなどを局所的に的に暖められる電気ストーブ。初期費用が抑えられて設置が簡単なことも大きな魅力です。暖房器具にはそれぞれ得意・不得意があるので、使いたい場所やどのくらいの時間使うのかなどを加味して、最適なものを選びましょう。

電力会社の乗り換えを考えるなら、ENEOSでんきがおすすめです。ENEOSでんきは電気使用量が多い家庭ほどお得になりやすいため電気をたくさん使いがちな冬は節約のチャンスです。乗り換えるといくらお得になるのか、一度シミュレーションしてみましょう。

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著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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