電気代はいくつかの要素で構成されており、そのうちの1つが「基本料金」です。毎月必ずかかる基本料金を見直すことは、電気代の節約に直結します。
当記事では、電気代の基本料金について解説。基本料金の種類や仕組み、大手電力会社の目安、料金を抑える方法なども紹介します。
電気代の基本料金とは? その仕組みや計算方法も解説
電気代の基本料金とは、電気の使用量に関わらず毎月一定額が発生する料金。いわゆる固定費で、旅行などで長期間家を空けて電気を一切使わなかった月でも請求されることが多くなっています。
料金制度はアンペア制と最低料金制の2種類に大別可能。どちらの制度を採用しているかは、電力会社や地域によって異なります。
アンペア制とは?
アンペア制は、契約するアンペア数に応じて基本料金が決まる料金制度。契約アンペア数が大きくなるほど基本料金も高くなる仕組みで、多くの電力会社が採用しています。
そもそもアンペア(A)とは電流の量を表す単位ですが、一般家庭では基本料金のアンペア制を指す場合がほとんど。契約アンペア数は「一度に使える電気の総量」を示しています。
例えば30Aで契約している場合、家庭内で同時に使用する家電製品のアンペア数の合計も30Aまで。もし契約アンペア数を超える電気を使うと、ブレーカーが落ちて、電気が止まってしまいます。
最低料金制とは?
最低料金制は契約アンペア数に関わらず、一律の最低料金が設定されている料金制度です。例えば「15kWhまで」など、規定の電気使用量までの電力量料金があらかじめ最低料金に含まれているのが特徴です。
そのため、電気を使わなかった場合でも定められた金額の支払いが求められ、規定の電気使用量の超過分は電力量料金として請求されます。
最低料金制は主に関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の4エリアで採用。もちろん、同エリア内でもアンペア制の電力会社があるので、事前に確認しておきましょう。
電気代の基本料金はどれくらい?
自宅の電気代の基本料金が高いのか安いのか、気になるところでしょう。ここでは、地域の大手電力会社と、ENEOSでんきを例に挙げて、具体的な基本料金の目安を見ていきます。
大手電力会社の基本料金をチェック
まずはアンペア制を採用する地域の電力会社の基本料金を見てみましょう。北海道電力/東北電力/東京電力/中部電力/北陸電力/九州電力における、一般家庭向けの「従量電灯Bプラン」は以下のとおりです。
電力会社 | 10A | 15A | 20A | 30A | 40A | 50A | 60A |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道電力 | 418.00円 | 627.00円 | 836.00円 | 1,254.00円 | 1,672.00円 | 2,090.00円 | 2,508.00円 |
東北電力 | 369.60円 | 554.40円 | 739.20円 | 1,108.80円 | 1,478.40円 | 1,848.00円 | 2,217.60円 |
東京電力 | 311.75円 | 467.63円 | 623.50円 | 935.25円 | 1,247.00円 | 1,558.75円 | 1,870.50円 |
中部電力 | 321.14円 | 481.71円 | 642.28円 | 963.42円 | 1,284.56円 | 1,605.70円 | 1,926.84円 |
北陸電力 | 302.50円 | 453.75円 | 605.00円 | 907.50円 | 1,210.00円 | 1,512.50円 | 1,815.00円 |
九州電力 | 316.24円 | 474.36円 | 632.48円 | 948.72円 | 1,264.96円 | 1,581.20円 | 1,897.44円 |
価格は税込み表示です。
電気料金は、基本料金の他に電力量料金・燃料費調整額・再生エネルギー発電促進賦課金が加算され計算されます。
2025年11月時点(執筆時)。
続いて、最低料金制を採用する地域の電力会社4社をまとめました。関西電力/中国電力/四国電力/沖縄電力における、「従量電灯Aプラン」で規定する使用量と料金単価は、次の通りです。
電力会社 | 最低料金に含まれる使用量 | 料金単価 |
|---|---|---|
関西電力 | 最初の15kWhまで | 522.58円 |
中国電力 | 最初の15kWhまで | 759.68円 |
四国電力 | 最初の11kWhまで | 666.89円 |
沖縄電力 | 最初の10kWhまで | 643.05円 |
価格は税込み表示です。
電気料金は、基本料金の他に電力量料金・燃料費調整額・再生エネルギー発電促進賦課金が加算され計算されます。
2025年11月時点(執筆時)。
ENEOSでんきの基本料金も紹介
次にENEOSでんきの基本料金を紹介しましょう。ENEOSでんきの「Vプラン」ではエリアによって料金制度が異なり、北海道/東北/東京/中部/北陸/九州の6エリアではアンペア制が採用されています。
エリア | 10A | 15A | 20A | 30A | 40A | 50A | 60A | 6kVA以上50kVA未満 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 418.00円 | 627.00円 | 836.00円 | 1,254.00円 | 1,672.00円 | 2,090.00円 | 2,508.00円 | 418.00円/kVA |
東北電力エリア | 369.60円 | 554.40円 | 739.20円 | 1,108.80円 | 1,478.40円 | 1,848.00円 | 2,217.60円 | 369.60円/kVA |
東京電力エリア | 311.75円 | 467.63円 | 623.50円 | 935.25円 | 1,247.00円 | 1,558.75円 | 1,870.50円 | 311.75円/kVA |
中部電力エリア | 320.78円 | 481.17円 | 641.56円 | 962.34円 | 1,283.12円 | 1603.90円 | 1,924.68円 | 320.78円/kVA |
北陸電力エリア | 302.50円 | 453.75円 | 605.00円 | 907.50円 | 1,210.00円 | 1,512.50円 | 1,815.00円 | 302.50円/kVA |
九州電力エリア | 315.79円 | 473.69円 | 631.58円 | 947.37円 | 1,263.16円 | 1,578.95円 | 1,894.74円 | 315.79円/kVA |
価格は税込み表示です。
電気料金は、基本料金の他に電力量料金・燃料費調整額・再生エネルギー発電促進賦課金が加算され計算されます。
2025年11月時点(執筆時)。
関西/中国/四国の3エリアでは、最低料金制を採用。通常のAプランに加えて、電気を多く使う人向けのBプランも用意されています。
エリア | プラン | 最低料金に含まれる使用量 | 料金単価 |
|---|---|---|---|
関西電力エリア
| Aプラン | 最初の15kWhまで | 467.46円 |
Bプラン | 契約容量1kVAにつき | 423.71円 | |
中国電力エリア | Aプラン | 最初の15kWhまで | 759.68円 |
Bプラン | 契約容量1kVAにつき | 447.97円 | |
四国電力エリア | Aプラン | 最初の11kWhまで | 666.89円 |
Bプラン | 契約容量1kVAにつき | 397.10円 |
価格は税込み表示です。
電気料金は、基本料金の他に電力量料金・燃料費調整額・再生エネルギー発電促進賦課金が加算され計算されます。
2025年11月時点(執筆時)。

ENEOSでんきは、地域の電力会社と比較すると電力量料金単価が割安に設定されています。電気使用量が多い家庭ほどお得に利用できるプランです。いくらお得になるか電気料金シミュレーションで確認しましょう!
電気代の内訳は?基本料金以外を解説

毎月の電気代は、一般的に「基本料金 + 電力量料金 ± 燃料費調整額 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)」という計算式で算出されます。電気代を節約したいなら、基本料金以外の料金についても知っておくことが大切です。
電気使用量(kWh)に応じて計算される料金。「毎月の電気使用量×電力量料金単価」で算出されます。
発電に必要な燃料(原油、LNG、石炭など)の価格変動を反映させるための料金。「燃料費調整額の単価×電力消費量」で算出され、燃料価格が上がれば加算、下がれば減算されるのが特徴です。
太陽光や風力などの再生可能エネルギーを普及させるために、電気を使うすべての人が負担する料金。「再エネ賦課金の単価×電気使用量」で算出されます。単価は経済産業大臣が年度ごとに設定され、全国一律です。
基本料金なしでもお得とは限らない
電力会社によっては「基本料金0円」をうたった電気料金プランも用意されています。しかし、注意したいのは基本料金が0円だからといって、必ずしも電気代全体が安くなるとは限らないという点です。
基本料金が0円のプランでは、電気を使った分だけかかる電力量料金単価が割高に設定されているケースも少なくありません。そのため、電気を多く使う場合、電力量料金が高くつき、電気代全体では基本料金ありのプランより高くなる可能性があります。
電気代は基本料金だけで決まるものではありません。電力会社や電気料金プランを選ぶ際は、ライフスタイルを考慮して、総合的に判断することが重要です。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自分に合った電気料金プランをお探しの方
- 電気の使用量が多い方
- Vポイントを貯めている方
- ガソリン代をお得にしたい方
お住まいの郵便番号や現在の契約プランなどを入力し、ENEOSでんきに切り替えた場合に、電気代がどのくらいお得になるのかをチェック!
電気代の基本料金を確認する方法

電気代の基本料金を節約するためにも「自分が今いくら支払っているのか」「どのような契約内容になっているのか」を正確に把握しましょう。ご自身の現在の基本料金や契約アンペア数を知ることで、見直すべきポイントが明確になります。
電力会社のWEBサイト・アプリで調べる
電気代の基本料金を確認するオーソドックスな方法は、契約中の電力会社のWEBサイトやアプリを利用することでしょう。
最近では、多くの電力会社が請求金額や過去の電気使用量をWEB上で確認できるサービスを提供。「料金明細」「契約内容」といったメニューから、毎月の基本料金の金額や契約アンペア数などを調べることができます。
検針票で確認する
紙や電力会社のWEBサービス上で発行される検針票(電気ご使用量のお知らせ)でも、基本料金を確認できます。
検針票には、契約者名やお客様番号といった情報に加え、電気を使った期間、使用量、請求金額などが詳しく記載されています。その中に「基本料金」という項目があり、金額を確かめることが可能です。
電気代の基本料金を抑える方法
電気代の基本料金を抑える方法を紹介します。基本料金は毎月必ずかかる固定費です。少額でも抑えることができるなら、うれしいところでしょう。
契約アンペア数を変更する
アンペア制の電気料金プランを利用しているなら、契約アンペア数の見直しは電気代の節約に直結します。基本料金は契約アンペア数に応じて設定されているため、適切なアンペア数に下げることで基本料金を安くできます。
ただし、契約アンペア数を下げすぎると、ブレーカーが落ちやすくなるので要注意。下記の表を目安に適切なアンペア数を検討しましょう。
世帯人数 | アンペア数の目安 |
|---|---|
一人暮らし | 20~30A |
二人暮らし | 30~40A |
3人家族 | 40~50A |
4人家族以上 | 50~60A |
もちろん、必要な契約容量は世帯のライフスタイルによって異なります。朝夕の準備時間やテレワークする日中など、最も電気を多く使う時間帯をイメージし、余裕を持たせたアンペア数を選びましょう。
アンペアについて詳しく知りたいなら、こちらもチェック!
アンペア(A)とは?ボルト・ワットとの違いは?節約に有効な選び方も解説電力会社・電気料金プランを切り替える
基本料金を安くしたいなら、契約している電力会社や電気料金プランそのものを切り替えるのも有効。ご自身の電気の使い方に合った会社やプランを見つけることが、賢い節約につながります。
電力会社・電気料金プランを選ぶ際は料金設定だけでなく、割引サービスやポイント還元などの特典を含めて総合的に比較検討することが大切。自分に合った電気料金プランに変更することで、基本料金を含めて電気代全体を節約できるはずです。
例えばENEOSでんきは、電気の使用量が多い家庭向けのプランなどを提供。ENEOS都市ガスとのセット割や、支払いに応じてVポイントが貯まるほか、ガソリン代がおトクになる「ENEOSカード割引」、提携クレジットカードでの支払いでポイント・マイルが貯まる特典も用意しています。興味がある方は、ぜひ注目ください。
Vポイント付与、ENEOSカード割引、特別提携カードの併用はできません。
電気代の基本料金以外の節約術
電力会社との契約を見直したうえで、日々の暮らしの中で「節電」を意識すれば、電気代はさらに節約可能。ここでは、日々の電気使用量を抑える節約術を紹介します。
家電の使い方を見直す
家電の使い方を見直すことは、節電の基本。観ていないテレビをこまめに消したり、長時間使わない家電はコンセントからプラグを抜いたりするなど、ムダな電気を使わないように徹底しましょう。
中でも、エアコンや冷蔵庫など電気を多く使う家電を使う際は、いっそうの工夫が必要。効果的な節電方法を以下にまとめましたので、こちらも実践してみてください。
家電製品 | 節電方法 |
|---|---|
エアコン | ・無理のない範囲で室内温度を緩和する |
冷蔵庫 | ・庫内の温度を「中」など控えめに設定する |
照明 | ・人がいない部屋の照明を消す |
電子レンジ | ・調理方法に応じた機能を使う |
洗濯乾燥機 | ・洗濯物はまとめ洗いする |
省エネな家電に買い換える
家庭で10年以上同じ家電を使い続けているなら、省エネ性能の高い最新の家電に買い換えることも一案です。特にエアコンや冷蔵庫、照明器具などは、技術の進歩によって省エネ性能が飛躍的に向上しています。
家電製品 | 省エネ性能 |
|---|---|
冷蔵庫 | 最近の型は10年前と比べると約28~35%の省エネ |
照明器具 | 電球形LEDランプは白熱電球と比べると約86%の省エネ |
エアコン | 最近の型は10年前と比べると約15%の省エネ |
温水洗浄便座 | 最近の型は10年前と比べると約8%の省エネ |
古い家電は目に見えないところで多くの電力を消費している可能性があり、電気代を押し上げる要因となることもあります。節電目的での買い替えはおすすめしませんが、家電の不調が続いている場合などは、積極的に検討してみると良いでしょう。
基本料金の見直しは電気代の節約に有効
電気代の基本料金は、電気の使用量に関わらず毎月発生する固定費。アンペア制の電気料金プランを利用しているなら、契約アンペア数を見直すことで、毎月の電気代を手軽に抑えられます。ただ、電力会社・電気料金プランごと切り替えれば、さらなる節約を期待できるでしょう。
ENEOSでんきは、電気を多く使う家庭ほどお得感が増すプランや、継続利用で電力量料金単価が安くなる割引なども用意。毎月の電気代が高いと感じているなら、まずは料金シミュレーションで節約効果をお確かめください。
暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。