供給地点特定番号って何?調べ方や必要なシーンを紹介

電力会社の切り替えを検討する際に見かける供給地点特定番号。しかし、「これって何のためのもの?」「どうやって調べるの」「ガスにもあるの?」と頭を抱えてしまう人もいることでしょう。

そんな悩みを解消すべく、供給地点特定番号について解説。どういった番号かといった基礎知識から必要なシーン、その調べ方までを説明します。

そもそも供給地点特定番号とは

供給地点特定番号とは、電気・ガスを使用している場所(供給地点)を識別するための番号。「地点番号」という名称で呼ばれることもあります。電気は22桁、ガスは17桁で構成されており、桁数の違いを覚えておくと便利でしょう。

電気およびガスの自由化に伴って導入され、すべての電力会社・ガス会社で共通して管理されています。これによって、供給地点を特定できるだけでなく、電力会社やガス会社をスムーズに切り替えられるようになりました。

ENEOS Power 編集部
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電力・ガス会社では供給地点特定番号を個人情報として扱っています。悪用されると電気・ガスを勝手に切り替えられる恐れもあるので、厳重に管理しましょう!

電気の供給地点特定番号の仕組み

供給地点特定番号の仕組みも知っておきたいポイントです。電気の供給地点特定番号は、冒頭2桁が利用している電力エリアを表しています。

供給地点特定番号のエリアコード

電力エリア

供給地点特定番号の冒頭2

北海道電力エリア

01

東北電力エリア

02

東京電力エリア

03

中部電力エリア

04

北陸電力エリア

05

関西電力エリア

06

中国電力エリア

07

四国電力エリア

08

九州電力エリア

09

沖縄電力エリア

10

例えば、東京電力エリア内の電力会社は「03」+「残り20桁」の数値で構成されます。

残りの20桁は、エリア内の具体的な供給地点を識別するための番号です。電力会社によって独自で割り振っており、規則性はありません。

供給地点特定番号が必要なシーン

供給地点特定番号が必要となる主なシーンは次の3つ。覚えておけば、いざというときにも困らないでしょう。

  • 電力・ガス会社を切り替えるとき
  • トラブル対応するとき
  • 計画停電の対象かどうか調べるとき

電力・ガス会社を切り替えるとき

電力・ガス会社の切り替えには、供給地点特定番号が求められます。現在の住まいでの切り替えだけでなく、引越し時に電力会社の解約を申し込む際も、供給地点特定番号が必要です。

一方で、引越し先で電力・ガス会社と新規契約する際は、供給地点特定番号が不要なケースが少なくありません。ただし、供給地点特定番号がわからないと開通までに時間がかかってしまう場合もあるので、事前に番号を調べておくとスムーズです。

トラブル対応するとき

停電やガスの供給停止などトラブル発生時にも、供給地点特定番号が役立ちます。電力・ガス会社への連絡時に番号を伝えれば、原因の特定や復旧の対応が早まるでしょう。

万が一の際に備えて、番号が記された書類やメモ書きを手元に用意しておくと安心です。

計画停電の対象かどうか調べるとき

自宅が計画停電の対象かどうか調べる際は、電気の供給地点特定番号を活用できます。計画停電は、災害発生時に電力供給の負荷を軽減するための措置。地域のグループごとに実施される日時は異なり、その予定は地域の電力会社のWebサイトなどで公開されます。

住まいのエリアなどから検索することもできますが、供給地点特定番号を入力することで確認することも可能です。

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現在の供給地点特定番号の調べ方

現在の供給地点特定番号を調べる方法は以下の3つ。いずれの方法でも簡単に調べることができます。

  • Webサイトのマイページやアプリで確認する
  • 検針票・請求書・契約書類などで調べる
  • カスタマーサポートに問い合わせる

Webサイトのマイページやアプリで確認する

多くの電力・ガス会社では、マイページやアプリで供給地点特定番号を確認できます。ログインには専用のIDやパスワードが必要ですが、手軽に調べることができます。

なお、マイページやアプリには契約している料金プランや支払い方法などさまざま情報が掲載されています。契約関係で知りたいことがあれば、まずマイページやアプリをチェックしましょう。 

検針票・請求書・契約書類などで調べる

供給地点特定番号は、毎月の検針票や請求書でも記載されています。最近ではWebサイトから検針票や請求書を確認できるので、簡単に調べることができるでしょう。

契約書類などにも供給地点特定番号が書かれていることもあります。手元にあるなら、書類からチェックするのも手です。

ENEOS Power 編集部
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電力・ガス会社によっては「供給地点番号」や「地点番号」と表記が異なるので、注意が必要です。

カスタマーサポートに問い合わせる

マイページやアプリにログインできなかったり、検針票が見つからなかったりするなら、電力・ガス会社のカスタマーサポートに問い合わせましょう。契約情報に基づいて確認してくれるので、契約者名やお客さま番号などを手元に準備しておくとスムーズです。

電力・ガス会社によっては電話でなく、問い合わせフォームやチャットサポートでも問い合わせることができます。忙しい人や電話がつながりにくい時間帯を避けたい人は活用すると便利でしょう。

ENEOSでんき・都市ガスの供給地点特定番号の調べ方

ENEOSでんき・都市ガスを例に挙げ、供給地点特定番号の調べ方を見ていきましょう。

ENEOSでんきの供給地点特定番号の調べ方

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まずはマイページにログインします。その後、「お客さま情報」ページに遷移すると、契約情報の一覧が表示されます。そこで掲載されている供給地点特定番号の「確認」を押すと、22桁の数値が表示されます。

ENEOS都市ガスの供給地点特定番号の調べ方

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マイページにログイン後、「ご請求内訳へ」をクリック・タップします。次に、遷移先のページにある「ご請求書を表示する」というボタンを押してください。表示された請求書のPDFに供給地点特定番号が記載されています。

引越し先の供給地点特定番号の調べ方

引越し先の供給地点特定番号の調べ方は、次の3つです。現在の供給地点特定番号を調べる場合とは、問い合わせ先が異なるので注意しましょう。

  • 新しく契約する電力・ガス会社に問い合わせる
  • 管轄エリアの電力・ガス会社に連絡する
  • 引越し時に不動産会社に確認する

新しく契約する電力・ガス会社に問い合わせる

引越し先の供給地点特定番号を知りたいなら、新しく契約する電力・ガス会社に連絡しましょう。引越し先の住所を伝えれば、調べてもらえることもあります。

申込時に番号が必要か不明なら、必要な書類や手続きの流れなどと合わせて、契約予定の電力・ガス会社に確認すると効率的でしょう。もし番号の確認が入居後でも構わないなら、契約書類や「ご使用開始のお知らせ」などが送付されてくるのを待つのも手です。

ENEOS Power  編集部
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引越し先の新規契約では電力・ガス会社が供給地点特定番号を調べてくれますが、特定できない場合は電力・ガスのメーター番号を聞かれることも。そのため、引越し先の内見時などにメーターを撮影しておくとベターです。

管轄エリアの電力・ガス会社に連絡する

引越し先のエリアを管轄する大手電力・ガス会社への連絡も、供給地点特定番号を調べるのに有効です。窓口に電話して住所などを伝えれば、供給地点特定番号を教えてもらえます。

一例として、大手電力会社の管轄エリアをまとめましたので、連絡先を調べる際の参考にしてください。

エリア名

対象地域

北海道電力エリア

北海道

東北電力エリア

青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、新潟県

東京電力エリア

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県(富士川以東)

中部電力エリア

愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、長野県、静岡県(富士川以西)

北陸電力エリア

富山県、石川県、福井県(一部を除く)、岐阜県(飛騨市と郡上市の一部)

関西電力エリア

大阪府、京都府、兵庫県(一部を除く)、奈良県、滋賀県、和歌山県、三重県、岐阜県、福井県の一部

中国電力エリア

鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、兵庫県、香川県、愛媛県の一部

四国電力エリア

香川県(一部を除く)、愛媛県(一部を除く)、徳島県、高知県

九州電力エリア

福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県

沖縄電力エリア

沖縄県

引越し時に不動産会社に確認する

引越し先の不動産会社に問い合わせるのも、供給地点特定番号を確認する方法の一つ。不動産会社は電気自体を取り扱っているわけではありませんが、供給地点特定番号と合わせて、電気・ガス開通の手続きや使用時の注意点などを確かめられるのが利点です。

また、電力・ガス会社の切り替えを検討しているなら、個別契約が可能かどうかを問い合わせておくこと。マンションなどの集合住宅では建物全体で電気やガスを一括契約している場合があります。その場合、入居者が自由に会社を選べないので、事前に確認しておきましょう。

引越し先での電気・ガス利用開始の手順

引越しに伴って供給地点特定番号を知りたい人の中には「どんな手続きが必要かよくわからない」という人もいるかもしれません。

ここでは電気・ガス会社を「継続利用する場合」と「切り替える場合」に分け、それぞれの手続きの手順を解説。引越し当日に「電気が使えない!」といったことがないように改めて確認しておくと良いでしょう。

電気・ガス会社を継続利用する場合の手順

旧居と同じ電気・ガス会社を利用するなら、使用停止(閉栓)と使用開始(開栓)の手続きを一緒に行えます。基本的な流れは以下の通りです。

電気・ガス会社を継続利用する場合の流れ

Step1:電気・ガス会社に使用停止・開始に手続きを行う
Step2:引越し先で電気が使えるか確認する
Step3:引越し先でガスの開栓に立ち会う

引越し日の1週間前を目安に、インターネットか電話で手続きを済ませてください。3〜4月の引越しシーズンは電話がつながりにくくなるので、早めに行動すると安心でしょう。 

注意すべきはガスの開栓です。ガス会社を継続利用する場合でも、引越し先にてガスの開栓に立ち会う必要があります。なお、電気の開通での立ち合いは不要です。

ENEOS Power 編集部
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スマートブレーカーが導入されている住まいは、ブレーカーの上げ下げは不要です。しかし、従来型のブレーカーなら退去・入居時にブレーカーを操作する必要があります。

電気・ガス会社を切り替える場合の手順

引越し先で新しい電気・ガス会社を利用するなら、使用停止と使用開始の手続きを別途行う必要があります。基本的な流れは以下の通りです。

電気・ガス会社を切り替える場合の流れ

Step1:旧居の電気・ガス使用停止手続きを行う
Step2:引越し先の電気・ガス開通手続きを行う
Step3:引越し先で電気が使えるか確認する
Step4:引越し先でガスの開栓に立ち会う

手続きの目安は、継続利用と同じく引越し日の1週間前。インターネットか電話で簡単に手続きできます。供給地点特定番号が必要かどうかは、契約予定の電気・ガス会社に問い合わせてください。

電気・ガスの立ち合いの有無も、継続利用と同様です。ガスの開栓には立ち会いが必要となります。「引越し当日にガスが使えない!」といったことがないよう、早めの予約を心がけましょう。

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供給地点特定番号に関するよくある質問

最後に、供給地点特定番号に関するよくある質問についてまとめました。こちらも、チェックしてみてください。

Q. 供給地点特定番号とお客様番号・計器番号、受電地点特定番号との違いは?

供給地点特定番号と、他の番号の違いは以下の通り。それぞれ用途や必要となるシーンが異なるので、覚えておきましょう。

番号

用途

主に必要なシーン

供給地点特定番号

電気・ガスの契約場所を識別する番号

電力・ガス会社を切り替えるとき

お客様番号

契約者を判別するための番号

契約内容を照会したり、カスタマーサポートに問い合わせしたりするとき

計器番号

電力・ガスメーターに振り分けられる番号

電気・ガスのメーターを交換したり点検したりするとき

受電地点特定番号

太陽光発電設備を付けた住居に付随する番号

電力の売却(売電)先を切り替えるとき

Q.供給地点特定番号が必要のないケースってある?

引越し先で新規契約する場合、供給地点特定番号の要否は電力・ガス会社によって異なります。

しかし、新たに電気の使用を開始する新築物件となると話は別。供給地点特定番号が割り当てられていないため、切り替え手続き時にも番号は必要ありません。

供給地点特定番号は電力会社・ガス会社の切り替えに必要

供給地点特定番号はマイページなどで簡単に確認できます。電力会社・ガス会社の切り替え時には必要となるので、事前にチェックしておくとスムーズです。

もし切り替える電力会社を検討中なら、ENEOSでんきも選択肢の一つです。電気使用量が多いほどおトクになる料金設定が特徴。都市ガスとのセット割もあるので、光熱費全体の節約にも有効です。気になったなら、まずは料金シミュレーションをお試しください。

 

著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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