電気がつかない場合の原因は?原因や状況別の対処法をわかりやすく解説

突然、部屋の電気がつかなくなり「停電?それとも故障?」と焦ったことはありませんか。実は、電気がつかない原因の多くは、ブレーカーのトラブルや電球の寿命、コンセントの接触不良など、家庭で簡単に確認できるものがほとんどです。

まずは慌てず状況を把握し、「ブレーカーが落ちた」「電球が切れた」など、原因を一つずつ確認していきましょう。

この記事では、電気がつかないときに考えられるおもな原因と、状況別の対処法をわかりやすく解説します。落ち着いて順番にチェックすれば、ほとんどのトラブルは自力で解決できます。

【まずは冷静に】電気がつかない時に最初に確認すべきこと

部屋の電気がつかない時は、落ち着いて状況を把握することが大切です。電気がつかない状況がどの範囲で起こっているかによって、取るべき対応が変わるからです。

まずは以下の2点を確認しましょう。

  • 特定の部屋や照明だけ電気がつかないのか、家全体が真っ暗か
  • 家の中だけか、それとも地域一帯が停電しているのか

他の部屋は電気がつくか、窓から外を見て周囲はどうかを確かめましょう。夜で真っ暗な場合は、足元に十分注意して確認してください。

特定の部屋や照明だけ?家全体が真っ暗?

自分の家だけ電気がつかない場合、特定の部屋の電気・照明だけつかないのか、家全体の電気がつかないのかによって、対応が変わります。

状況に応じて以下の対応を取りましょう。

特定の照明のみつかない

テレビやエアコンはつくのに照明だけつかないといったケースでは、電球が切れているか、故障していることが考えられます。

電球を交換し、それでもつかなければ照明器具自体の交換が必要です。

特定の部屋の電気がつかない

他の部屋はつくのに、リビングだけ照明もテレビもエアコンもつかないなど、特定の場所だけ電気が通っていない場合、ブレーカーが落ちている可能性が高いです。

配線設備のトラブルも考えられます。まずは分電盤を確認しましょう。

家全体の電気がつかない

周辺の家は明かりが灯っているにもかかわらず、自宅の電気がつかない場合、アンペアブレーカーや漏電ブレーカーが落ちている可能性があります。その他に、配線設備のトラブルも考えられます。まずは分電盤をチェックしましょう。

周囲一帯が停電をしているケースがあるため、復旧しない場合は周囲の家も停電していないか確認します。

ENEOSでんきご契約者の場合は、「電気の困った!相談窓口」からご相談も可能です。

家の中だけの問題?それとも地域一帯の停電?

電気がついていないのは自分の家だけなのか、周辺一帯もなのか、いったん外に出て周りを確認するか、窓から外を見てみましょう。

周囲一帯の電気が消えているなら、広範囲で停電している可能性があります。念のため、スマホなどで停電情報を確認するとよいでしょう。

停電情報は、地域の電力会社のWEBサイトで確認ができます。また、ENEOSでんきの「停電時の対応」からでも確認が可能です。ページにアクセスしたら、「地域別の停電情報はこちら」のボタンを押し、お住まいのエリアを選んでください。

周囲一帯が停電している時は、復旧のためにできることはありません。ブレーカーを切り、コンセントに挿している家電製品のプラグを抜いて復旧を待ちましょう。プラグを抜くのは、停電が解消して通電したときに備えるためです。一気に通電してブレーカーが落ちたり、ヒューズが切れたりする可能性があります。

周囲の家では電気がついている場合は、自分の家だけで起こっていることが分かります。

  • ヒューズとは、電気が過剰に流れたときに自動で回路を遮断し、火災や機器の故障を防ぐための安全装置です。

電気がつかない時に考えられる5つの原因

適切な対応をするためには、電気がつかない原因を把握する必要があります。部屋の電気がつかないときに考えられるおもな原因は、以下の5つです。

  1. 電気の使いすぎ(アンペアブレーカー)
  2. 漏電やショート(漏電・安全ブレーカー)
  3. 照明器具や家電の故障・寿命
  4. 地域一帯の停電(災害や工事)
  5. 電気料金の未払いや手続き漏れ

原因によって、すぐに復旧できるものもあれば点検・修理の依頼が必要なものもあります。ここでは、原因と対処法について解説します。

原因1:電気の使いすぎ(アンペアブレーカー)

自宅の電気がつかない場合、アンペアブレーカーが落ちた可能性があります。

アンペアブレーカーは、家全体の電気量を監視し、電力会社と契約しているアンペア数以上の電気を使うと自動的に家中の電気を遮断する安全装置です。

同時に消費電力の強い家電製品を使うと、一度に使用する電気量が跳ね上がり、アンペアブレーカーが落ちやすくなります。たとえば、以下のような組み合わせです。

  • 電子レンジ+電気ケトル+炊飯器
  • 食器洗い洗浄機+ドライヤー+掃除機
  • 電子レンジ+トースター+食器洗い洗浄機

消費電力の多い家電製品は、使う時間帯をずらすなどの工夫が必要です。

なお、頻繁にアンペアブレーカーが落ちるようなら、契約アンペア数の見直しも検討しましょう。

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原因2:漏電やショート(漏電・安全ブレーカー)

電気がつかない原因として、漏電ブレーカーや安全ブレーカーが落ちた可能性もあります。

  • 漏電ブレーカー:漏電を感知したときに自動で電気を遮断
  • 安全ブレーカー:回路ごとに取り付けられ、該当の回路が許容電量を超えると自動で電気を遮断

漏電ブレーカーが落ちた時は、そのままにしていると危険です。家のどこかで電気配線や家電製品から電気が漏れている可能性が高いためです。

漏れている電気に気付かずに触れると感電したり、電気によって発熱し、火災につながるケースもゼロではありません。

漏電ブレーカーが落ちた時は電力会社や電気工事会社に連絡し、点検・修理を依頼しましょう。

原因3:照明器具や家電の故障・寿命

特定の照明や家電製品がつかない時は、接触不良・故障・寿命のいずれかの可能性があります。以下の手順で確かめましょう。

  1. 電球をつけ直す→ついたら接触不良が原因
  2. つけ直してもつかない場合、新しい電球に交換する→ついたら電球切れ
  3. 新しい電球に交換してもつかない場合、別の場所にあるソケットに電球をつけてみる→ついたら元の照明器具が故障

2.のように電球切れが原因の場合は、新しいものに交換する必要があります。3. のように元の照明器具が故障している場合は、メーカーに修理を依頼するか、買い替えを検討しましょう。

なお、電球は種類によって寿命が大きく異なります。目安は以下の通りです。

  • 白熱電球:約1,000時間
  • 蛍光ランプ:約6,000時間
  • LEDランプ:約40,000時間

原因4:地域一帯の停電(災害や工事)

地域一帯が停電している場合、以下の2つのパターンが考えられます。

  • 緊急の停電:地震や台風、大雪、近隣で発生した事故や火災により電気の供給が止まるケース
  • 計画停電:電柱や電線の点検・修理などのため、計画的に電気の供給を止めているケース。事前に通知されることが一般的

停電時は懐中電灯などで明るさを確保したうえで、家電製品のプラグを抜いて復旧を待ちましょう。

なお、停電の状況は、ENEOSでんきなど各電力会社のWEBサイトで確認できます。

原因5:電気料金の未払いや手続き漏れ

電気料金を滞納していて支払最終期日を過ぎると、電気の供給が止まります。払っていない場合は電力会社から督促状が届いているので、未払い分を支払い、電力会社に連絡してください。

引越ししたばかりの場合、電力会社との契約手続き漏れの可能性もあります。スマートメーターが設置されている建物は、電力会社と契約しなければ使えません。アナログメーターの場合は、ブレーカーを上げると使えます。いずれにしても、電力会社にすみやかに連絡し、契約しましょう。

家全体が真っ暗な場合の原因と対処法

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電気がつかない原因はいろいろと考えられますが、家全体が真っ暗な場合は、おもに以下のようなことが考えられます。

  • 契約アンペア数以上の電気を一度に使用した:アンペアブレーカーを確認・復旧する
  • 漏電している:漏電ブレーカーを確認・復旧する
  • 電気料金の未払いが続いている:電気料金未払いの場合はすぐに支払う

多くの場合、原因に対応したブレーカーを上げると電気が復旧します。ただし、単に落ちたブレーカーを上げるだけでよいのではなく、適切な手順で進めることが必要です。

よくある原因と安全な復旧方法を解説!

ブレーカーが落ちる原因と復旧方法!対策で繰り返し防止を!

アンペアブレーカーを確認・復旧する

家全体の電気がつかない時は、まずはアンペアブレーカーを確認しましょう。アンペアブレーカーは、分電盤の一番左端に設置されています。ブレーカーの周辺に「30A」などの契約アンペア数が書かれていることもあります。

アンペアブレーカーが落ちていた場合は、以下の手順で復旧しましょう。

  1. 消費電力が大きい家電製品で、電気が落ちる前に使用していたもの・電源が入っているもののスイッチを切る
  2. アンペアブレーカーを上げる

先に家電製品のスイッチを切るのは、そのままにしてアンペアブレーカーを入れても、再び落ちる可能性があるためです。

漏電ブレーカーを確認・復旧する

漏電が発生した時は、漏電ブレーカーが検知した瞬間に落ちます。分電盤内では、アンペアブレーカーといくつも並んだ小さい安全ブレーカーの間に設置されていることが多いです。

漏電ブレーカーが落ちている時は家のどこかで電気が漏れているため、そのままにしてはいけません。火災や漏れている電気に触れて感電したりする恐れがあるためです。まずは以下の手順で、電気が漏れている回路を特定しましょう。

  1. いったん、すべてのブレーカーを落とす
  2. アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを上げる
  3. 安全ブレーカーを一つひとつ上げる
  4. 特定の安全ブレーカーを上げたときに安全ブレーカーが落ちたら、その回路が漏電している
  5. 漏電していない回路の安全ブレーカーをすべて上げる

漏電している回路が判明したら、電気工事会社や電力会社に連絡し、点検・修理を依頼しましょう。

スマートメーターの復旧操作を試す

スマートメーターが取り付けられている家庭では、分電盤にアンペアブレーカーが設置されていない場合があります。

アンペアブレーカーがないため自分で上げることはできませんが、契約アンペア数を超えてスマートメーターが落ちた場合、10秒程度で自動的に復旧することが一般的です。

ただし、電気を使いすぎていると、自動で復旧したあとも再び落ちてしまいます。そのため、消費電力の高い家電製品の電源を切ることが必要です。電気が復旧したあとは、複数の家電製品を同時に使用するのは控えましょう。

電気料金未払いの場合はすぐに支払う

電気料金を滞納している場合は、払わなければ再び電気を使えるようになりません。

通常は、支払期限が過ぎても支払いがない場合は督促状が届き、督促状に記載された期限を過ぎても支払われなければ電気の供給が止まります。

未納で督促状が来ている場合は、同封されている払込書や請求書にしたがって料金を払いましょう。

その後、契約している電力会社に連絡し、送電の再開を依頼します。。払込書を紛失した場合は、契約中の電力会社に相談してください。

特定の部屋だけつかない場合の原因と対処法

特定の部屋だけ電気がつかない場合、おもに以下のような原因と対処法が考えられます。

  • 安全ブレーカーが落ちた:安全ブレーカーを確認・復旧する
  • 配線設備に不具合が起きた:自宅の配線設備を確認・修理の依頼をする

安全ブレーカーが落ちただけであれば、元に戻すだけでいいため、復旧は容易です。

一方、配線設備に問題が起きた時は、専門業者に連絡して修理してもらう必要があります。

安全ブレーカーを確認・復旧する

特定の部屋や特定の家電製品のみ電気がつかない時は、安全ブレーカーを確認しましょう。安全ブレーカーが落ちるのは、おもに以下の2つのケースです。

  • 特定の部屋・回路で大量の電気を同時使用した
  • 家電製品のショートが発生した

落ちた安全ブレーカーは、以下の手順で復旧しましょう。

  1. ブレーカーが落ちた部屋・回路で使用している家電製品の電源を切る
  2. 落ちた安全ブレーカーを上げる

落ちたブレーカーを戻しても何度も落ちる場合は、ショートが起きているかもしれません。その場合は、以下の手順でショートしている家電製品を特定します。

  1. 落ちた部屋・回路で使っている家電製品のプラグをすべて抜く
  2. 安全ブレーカーを入れる
  3. 一つずつプラグをコンセントに挿す

プラグを挿した途端に安全ブレーカーが落ちたら、その家電製品でショートが起きている可能性があります。すぐにプラグを抜き、修理に出すか買い替えましょう。

自宅の配線設備を確認・修理の依頼をする

安全ブレーカーが落ちたわけではなく、照明器具や家電製品も故障していない場合、自宅内の配線設備に問題がある可能性があります。配線設備とは、発電所で作られた電気を住宅や建物まで安全に送り届けるための設備です。

たとえば、落雷で設備が故障したり、強風で木が倒れて電線に触れることで、配線設備の一部が損傷したり断線することがあります。配線設備に問題がある場合、感電や火災の恐れもあるため、自力で修復はできません。電力会社や電気工事会社に連絡し、設備の点検を依頼しましょう。

特定の照明だけつかない場合の原因と対処法

他の部屋はもちろん、同じ室内にある他の家電製品にも電気が通っているのにもかかわらず、特定の照明だけがつかない場合もあります。

考えられるおもな原因と対処法は、以下の通りです。

  • LEDランプや蛍光ランプ、電球の寿命の可能性:交換する
  • 接触不良の可能性:電球をつけ直す
  • 照明機器の故障の可能性:修理か新しく交換する
  • スイッチや配線に問題がある可能性:業者に修理を依頼する

詳しく見ていきましょう。

LEDランプや蛍光ランプ、電球の寿命の可能性

特定の照明がつかない場合、まず考えられるのが電球の寿命です。寿命かどうかを確認するには、以下のいずれかの方法があります。

  • 電球を外し、他の照明器具につけてみる
  • 寿命のサインが出ていなかったか考える
  • 直接見て判断する

まずは、つかない照明器具から電球を外し、他の照明器具につけてみましょう。別の照明器具でも電気がつかなければ、電球が切れているため交換します。

サイズの合う照明器具がないなどで試せない場合、寿命のサインでもある程度判断が可能です。以下のような寿命サインがなかったか、考えてみましょう。

電球の種類

寿命のサイン

寿命の目安

白熱電球

・電球内の金属(フィラメント)が切れている

約1,000時間

蛍光灯

・明るさが低下していた
・つくまでに時間がかかるようになっていた
・(直接確認)両端が黒ずんでいる

約6,000時間

LEDランプ

・明るさが低下していた
・点滅するようになっていた
・つくまでに時間がかかるようになっていた

約40,000時間

LEDシーリングライトは一体型が多く、その場合、電球だけ交換することができないため、照明器具ごと買い替えが必要になります。

接触不良の可能性

接触不良とは、電球と照明器具本体の接続部分がきちんと接しておらず、電気がスムーズに供給されていない状態を指します。

今まで問題なくついていても、接触部分にほこりなどが入り込んだり、なんらかの原因で緩んでしまい、接触不良になるケースは少なくありません。

接触不良が起こっているのであれば、一度外してから丁寧につけ直せば電気がつきます。手順は以下のとおりです。

  1. 電源をオフにする
  2. 電球やランプを丁寧に外す
  3. 接触面に汚れやほこりがついていたら、きれいにする
  4. 元通りに設置する
  5. 電源をオンにする

また、シーリング・ローゼットと照明器具の接続に緩みがないかも確かめましょう。シーリング・ローゼットとは、天井に設置されている、照明器具をはめ込む器具のことです。

照明機器の故障の可能性

電球を新しいものに交換したり、つけ直しても電気がつかない場合、照明器具(ソケット側)が壊れている可能性があります。故障かどうかは以下の手順で確かめましょう。

  1. 電源をオフにし、電気がつかない照明器具を外す
  2. 別の場所にある電気がつく照明器具も、電源を切り、外す
  3. 上記1.の照明器具を2.に設置する
  4. 電源を入れて、つくか確かめる

上記手順で電気がつかないなら、故障している可能性が高いです。

故障している場合は、買い替えか修理の依頼が必要です。修理の依頼先は、照明器具が自分で買ったものか、賃貸物件で初めから備え付けられていたものかで以下のように異なります。

  • 自分で購入した:照明器具メーカーの修理依頼窓口
  • 初めから備え付けられていた:管理会社や賃貸物件オーナー

照明器具の使用年月が10年を超える場合は、修理してもすぐ壊れる可能性があるため、買い替えを検討しましょう。

スイッチや配線に問題がある可能性

照明器具を別の場所に取り付けて問題なく電気がつく場合、スイッチ部分や家屋の配線に問題が起きている可能性が考えられます。

特に、スイッチを押しても反応しない、カチッという感触がない場合は要注意です。

ただし、スイッチや配線の修理・交換は、電気工事士などの有資格者しか行えません。無資格での作業は法律で禁止されています。

持ち家の場合は電力会社または電気工事店へ、賃貸の場合は管理会社やオーナーに連絡し、必ず専門業者に点検を依頼しましょう。

地域一帯の停電が起きた場合の原因と対処法

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自宅だけでなく、地域一体で停電が起きている場合、自然災害や事故による突発的なものと、電柱や電気設備の点検・修理などによる計画的なものが考えられます。

待っている間、以下の対策をしておきましょう。

  • コンセントから家電のプラグを抜く
  • 懐中電灯を使って明かりを確保する
  • 暑さ・寒さ対策をする

また、電力会社のWEBサイトなどで停電情報を収集するのもおすすめです。

復旧時に備えてプラグを抜く

停電したら家電製品のプラグをコンセントから抜いておきましょう。電気が復旧した際に、瞬間的に大量の電気が流れ、以下のようなトラブルが起こる可能性があるためです。

  • アンペアブレーカーが落ち、再び停電状態になる
  • 過電流により家電製品内のヒューズが切れて壊れる
  • アイロンなどの発熱する製品がついたことに気付かず、触れてやけどする
  • 地震や風水害が原因の停電の場合、コードが損傷していたり濡れたりしていて通電した際に火災を招く
  • PCのデータやレコーダーの録画データなどが消失する

家電製品のヒューズが切れた場合は、交換修理が必要です。

また、PCやレコーダーのデータが消えた場合、復元は難しいでしょう。災害によって発生した停電では、通電火災が起こる可能性もあるため、停電した時は念のため家電製品のプラグを抜いておく必要があります。

懐中電灯を使用する

夜に停電が発生して室内が真っ暗になった場合、移動の際につまずいて転倒してしまうこともあります。懐中電灯や電池・充電式のルームライトなどを利用しましょう。

懐中電灯やルームライトがない場合は、スマートフォンのライトも使えます。ろうそくとマッチやライターがあるなら火を灯して明かりを取ることもできますが、火災リスクがあるため注意が必要です。

懐中電灯は、火災のリスクもなく手軽に扱え、長時間明かりを確保できる便利なアイテムです。防災用品として準備し、定期的に電池が切れていないか確認しておきましょう。

暑さ・寒さ対策を行う

停電中は冷暖房設備が使用できません。夏や冬に停電が発生した場合は、体調を崩さないように室温対策が必要です。

夏は、冷房設備が使えないと室温が上昇し、家の中にいても熱中症を起こす可能性が高まります。意識的に水分補給するとともに、以下のような手段で体を冷やすことが大切です。

  • 換気し、風を取り込む
  • 濡れタオルや保冷剤をくるんだタオルを肌にあてる
  • 水道が使えるならシャワーを浴びる
  • あるならハンディファンやネッククーラーを使う

冬は、暖房器具が使えなければ体が冷えてしまうため、以下のような手段で体を暖めましょう。

  • 上着を着こむ、毛布をかぶる
  • 使い捨てカイロを使う
  • あるなら石油ストーブを使う

石油ストーブを使う時は、一酸化炭素中毒を防止するため、寒くても適宜換気を心がけましょう。

危険なサイン?すぐに専門業者へ連絡すべき4つのケース

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以下のような状態になった時は、自分で対応することは難しいでしょう。

  • ブレーカーを上げてもすぐに落ちる
  • 分電盤から焦げ臭い匂いや異音がする
  • 漏電ブレーカーが落ちて原因がわからない
  • 壁のコンセントやスイッチが変色・変形している

上記のような状態の時は、自力で対処しようとせず、すみやかに適切な相談先に連絡する必要があります。

ブレーカーを上げてもすぐに落ちる

ブレーカーを上げてもすぐに落ちる場合、ブレーカーの種類によって対応が変わります。アンペアブレーカーが繰り返し落ちる時は、契約アンペア数を見直しましょう。

安全ブレーカーが繰り返し落ちる時は、消費電力の高い家電製品の同時使用をやめます。

複数の家電を同時に使用していないのに安全ブレーカーが繰り返し落ちる時は、その回路でショートが起きている恐れがあり、注意が必要です。

漏電ブレーカーが繰り返し落ちる時は、家のどこかで漏電が起きている可能性があります。どこかでショートや漏電が起こっている場合、そのままにしていては非常に危険です。

持ち家の場合は契約している電力会社に相談して調べてもらうか、電気工事会社に点検・修理をお願いしましょう。賃貸の場合は管理会社やオーナーに連絡してください。

分電盤から焦げ臭い匂いや異音がする

分電盤から焦げ臭い匂いがしたり、ブーンという低い音やパチパチはぜるような音が聞こえたりする場合、すぐに電力会社に相談するか、電気工事会社に点検を依頼します。

そのまま使っていると過熱や火災といったトラブルが発生する恐れがあるため、すみやかに対処しましょう。最新型に交換すれば、機能性が向上するだけでなく、安全性も高まります。

知識がないまま分電盤を分解したり触ったりすると、状況の悪化や感電・火災などの重大な事故につながることもあります。決して自分で対処せず電力会社や電気工事会社へ依頼してください。

最新型に交換すれば、機能性が向上するだけでなく、安全性も高まります。

漏電ブレーカーが落ちて原因がわからない

漏電ブレーカーだけが落ちる場合、原因は漏電の可能性が高いです。

漏電ブレーカーは、30mA以上の漏電を感知したら、0.1秒以内に電気を止めるよう設計されています。

150mAもの大きな漏電が起きた時は、遮断までにかかる時間はわずか0.03秒です。これだけすばやく反応するよう設計されているのは、漏電がそれだけ危険だからです。

そこで、「漏電ブレーカーを確認・復旧する」で説明した手順にしたがって、漏電箇所を突き止めましょう。

漏電個所が特定できず、何度もブレーカーが落ちる場合は、漏電ブレーカー自体の故障や寿命の可能性も考えられます。

原因を特定できた場合もできない場合も、漏電ブレーカーが何度も落ちる場合は、すぐに電力会社や電気工事会社に相談してください。

壁のコンセントやスイッチが変色・変形している

壁に設置されたコンセントに以下のような異常が見られた場合、内部で異常な発熱やショートが発生している恐れがあり、危険です。

  • コンセント表面が変色・変形している
  • 焦げたような臭いがする
  • 触ると熱い
  • カバーに亀裂や緩みがある

上記のような状態を放置して使い続けると、火災や漏電の発生のリスクが高まります。

また、不安定な電力が流れることで、家電製品が故障することも。異常が出たコンセントを使用するのはやめて、電力会社や電気工事会社に連絡しましょう。

なお、資格のない一般の人がコンセントやスイッチの交換を行うことは、電気工事士法で禁止されているので、必ず専門業者に依頼してください。

トラブルが解決しない場合は電力会社に連絡しよう

電気がつかない場合、適切な手順でブレーカーを上げたり電球や照明器具を交換したりすることで解決する場合も少なくありません。

とはいえ、以下のような状況であれば、自分でどうにかしようとせず、電力会社に連絡するようにしましょう。

  • ブレーカーを上げてもすぐ落ちる
  • 漏電している
  • 配線設備の不具合が疑われる
  • コンセントが変色・変形している
  • 分電盤が焦げ臭い

電力会社でも、電気に関するトラブルの相談を受け付けているので、契約している電力会社に相談してください。工事は電気工事会社が行うことになりますが、調査までなら対応してくれるケースが大半です。

電気がつかない時は慌てずに対処しよう

部屋の電気がつかない時は、落ち着いて、まずは電気がつかないのが自宅だけなのか、周囲一帯もなのか確かめます。停電なら、家電製品のプラグを抜いて復旧まで静かに待ちましょう。

自宅だけなら、他の部屋も電気がつかないのか、特定の部屋や照明だけなのか確かめ、それぞれのケ―スにそって冷静に対応します。

トラブルが解決しない場合は、電力会社や電気工事会社、賃貸の場合は管理会社などに連絡してください。

なお、アンペア数が足りていない場合は、契約の見直しで解決することができます。ただし、アンペア数を増やすと電気の基本料金も上がるので、よりお得な電気会社に変えてしまうのも一つの方法です。

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著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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