二人暮らしの電気代を徹底解説!季節別の平均や電気代の節約術も紹介

これから二人暮らしを始める人も、すでに二人暮らしをしている人も、やはり電気代は気になるところでしょう。

そこで今回は、二人暮らしの電気代をリサーチ。季節別の平均や、世帯人数別の比較などを紹介します。合わせて、二人暮らしの電気代が高くなる要因や節約テクニックも解説するので、ぜひご一読ください。

二人暮らしの電気代の平均は?水道光熱費における割合も確認

まずは、二人暮らしの電気代の平均から確認しましょう。過去3年分の電気代と水道光熱費、さらに水道光熱費における電気代の割合をまとめてみました。

年次

電気代

水道光熱費

電気代の割合

2024

10,878

21,120

51.51%

2023

10,940

21,619

50.60%

2022

11,307

22,037

51.31%

総務省の調べによると、二人暮らしの電気代は10,000円から11,000円程度が平均値です。また、水道光熱費のおよそ半分を電気代が占めています。家計全体においても、無視できない固定費の一つと言えるでしょう。

二人暮らしの電気代を季節別に確認する

電気代は、季節によって大きく変動します。特に冷暖房を多用する時期は、電気代が高くなりがちです。では二人暮らしの電気代が季節別でどれほど変わるのか……2024年度のデータを見てみましょう。

季節

年月

電気代

水道光熱費

電気代の割合

20253

15,252

29,454

51.78%

20252

15,252

30,077

50.71%

20251

13,678

27,622

49.52%

202412

10,291

22,292

46.16%

202411

9,484

18,826

50.38%

202410

11,988

19,975

60.02%

20249

12,226

19,831

61.65%

20248

10,999

18,584

59.19%

20247

8,972

17,450

51.42%

20246

8,786

17,578

49.98%

20245

9,983

20,092

49.69%

20244

11,289

23,485

48.07%

電気代がピークとなるのは、暖房器具の使用時間が長くなる冬でした。特に20252月と3月は15,000円を超えており、年間で最も電気代が高くなっています。夏も電気代が高くなる傾向が見られましたが、冬ほどではありませんでした。

いずれにせよ平均よりも電気代が高かったなら、電気代を見直すきっかけとして前向きに捉えると良いでしょう。

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二人暮らしの電気代を他の世帯人数と比較

二人暮らしの電気代を一人暮らしや家族世帯といった他の世帯と比較してみましょう。

年次

一人暮らし

二人暮らし

3人家族

4人家族 以上

2024

6,756

10,878

12,651

12,805

2023

6,726

10,940

12,811

13,532

2022

6,808

11,307

13,157

13,948

 

二人暮らしの電気代は、一人暮らしと比べると約1.6倍高くなっています。一方で、3人家族 や4人家族 の世帯と比べると、電気代の増加率は緩やか。世帯人数が増えると、それだけ一人あたりの電気代は抑えられる傾向が見てとれました。

二人暮らしの電気代は戸建てか集合住宅かでも異なる

住んでいる住宅の種類によっても電気代は変わるのでしょうか? 戸建て住宅と集合住宅に住む二人暮らし世帯の世帯別の電気代を見てみましょう。

2024年度に実施された東京都環境局による「家庭のエネルギー消費動向実態調査」の結果によると以下の通りです。

戸建て住宅・集合住宅に住む二人暮らしの電気代

戸建て住宅

集合住宅

1

13,733

9,331

3

10,664

7,936

5

7,347

6,324

7

12,803

10,478

9

8,990

7,750

11

9,920

7,068

ご覧の通り、戸建て住宅のほうが集合住宅よりも電気代が高くなっています。その要因として、断熱性と気密性の違いが挙げられるでしょう。RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションは木造の戸建て住宅より外気の侵入を防ぎやすく、上下左右が他の住戸に囲まれて熱が逃げにくくなっています。

加えて、戸建て住宅は部屋の面積が広いので、冷暖房や照明などの消費電力量が大きくなりがち。それらの結果として、戸建て住宅と集合住宅の電気代に差が生じたと推測できます。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

戸建て住宅の中には「高気密・高断熱住宅」を謳った物件もあり、一概に集合住宅のほうが省エネとは言えません。あくまでも参考程度に覚えておきましょう。

オール電化にするとおトク?

オール電化にすればガス代はかかりません。加えて、支払いも電気に一本化できるため、家計の管理が楽になります。

一方でガス代がかからない分、電気代は増えやすくなり、オール電化用の機器を導入するのにも大きな費用がかかります。かえってコストが大きくなるケースもあるので、オール電化が適しているかどうかは慎重に検討すること。その際は、オール電化向けの電気料金プランを含めて検討するのがおすすめです。

二人暮らしの電気代が平均より高くなる原因

二人暮らしにおいては、お互いが意識して節電しないと、思った以上に電気代が高くなってしまいます。電気代が平均よりも高かったなら、まずその原因を探っていきましょう。

二人の生活リズムが異なっている

電気代が高くなる主な要因として、二人の生活リズムが異なっていることが挙げられます。就寝時間や食事の時間などが違うと、別々に照明をつけたり、エアコンを長時間使用したりと、家電の稼働率が増加。結果として電気代がかさんでしまいます。

なお、生活リズムが同じでも二人ともテレワークで在宅時間が長いケースなどは、電気代が高くなりやすいので用心しましょう。

部屋の面積や数が大きい

一人暮らしに比べて、二人暮らしは部屋数が増えたり、面積が広くなったりするのが一般的。部屋が広くて部屋数も多いと、必要な照明や冷暖房器具の数が増え、消費電力が大きくなる傾向にあります。

また、部屋が広いとエアコンの稼働効率が悪化することも。温めたり冷やしたりするのにも時間がかかり、電気使用量が多くなることも少なくありません。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

東京都内など家賃が高いエリアでは、家賃が安価な古い2LDKなどに住むカップルも少なくありません。集合住宅であっても古い物件は断熱性や気密性が低く、電気代がかさみやすい可能性があります。

消費電力が大きい家電を多用している

消費電力が大きい家電を多用していることも、二人暮らしの電気代が高くなる原因の一つです。例えばエアコンやドライヤー、電子レンジなどは消費電力が大きいので、使いすぎると電気代が跳ね上がることも。

一人がドライヤーを使っている間に、もう一人が電子レンジで料理を温めるなど、気付かないうちに家電を使いすぎてしまうことは「二人暮らしあるある」です。

また、6畳の部屋に8畳用のエアコンを設置するなど、適切でないサイズの家電を使用していると、電気代がかさみやすいので気をつけましょう。

契約アンペア数を大きくしすぎている

契約アンペア数が大きいと基本料金は高くなります。二人暮らしの場合、3040A程度が目安。複数の家電を同時に使う機会が多いなら、50A以上を契約するのがベターでしょう。

しかし、必要以上に大きいアンペア数で契約していると、それだけ電気代が割高になってしまいます。現在の契約アンペア数は電力会社のマイページや毎月の請求書で確認できるので、過不足ないか見直してみてください。

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二人暮らしの電気代を抑えるテクニック

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ここからは、二人暮らしの電気代を抑えるテクニックを紹介します。電気代を少しでも節約したいなら、ぜひ実践してみてください。 

なるべく一緒に過ごす

二人とも自宅にいる時は、できるだけ同じ部屋で過ごすように心がけましょう。同じ部屋にいれば、照明やエアコンを使用するタイミングを統一することができ、電気の使いすぎを防げます。

二人の生活リズムが異なる場合は、スイッチのオンオフを意識し、こまめに電源を切ること。タイマー機能やスマート家電などを活用すれば、電力のムダ使いを減らせるでしょう。

住まいに断熱対策を施す

住まいに断熱対策を施すことは、電気代節約の基本です。熱は窓・ドアから主に出入りします。そのため、カーテンを厚手のものにしたり、断熱フィルムを貼ったりすれば、冷暖房の効率を高めることができます。

さらに、冬場は床からの冷気を防ぐためにカーペットやラグを敷くのも効果的です。

家電の消費電力を抑える

家電の使い方を少し工夫するだけで、電気の使用量を減らすことができます。特に、消費電力が大きいエアコンと冷蔵庫、照明の節電に取り組むと効果的でしょう。

エアコンの節約術

エアコンの節電は、設定温度を緩和することが重要。温度を1℃緩和すると消費電力量が冷房なら約13%、暖房なら約10%削減されると見込まれています。エアコンの設定温度は冷房なら28℃、暖房なら20℃が推奨です。

他にも、フィルターや室外機周辺を掃除・整頓したり、サーキュレーターで空気を循環させたり、ドア・窓の開閉を減らしたりして、冷暖房効率を向上させるのも有効でしょう。

✓節約のポイント
  • 設定温度を無理のない範囲で調整する
  • フィルターをこまめに掃除する
  • サーキュレーターを併用して空気を循環させる
  • 室外機の周囲には物を置かない
  • ドア・窓の開閉は最低限にする

冷蔵庫の節約術

冷蔵庫の節電では、冷気の逃げを防ぐことが冷蔵庫の消費電力を抑えるカギ。扉の開閉を減らし、冷気の循環を良くするために適度なスペースを空けておきましょう。整理整頓して食品をすぐ取り出せるようにすることも、開閉時間の短縮につながります。

また、熱いものは冷ましてから入れること。庫内の設定温度を少し弱めるのも電気使用量を抑えるのに有効です。設定温度を「強」から「中」に変えると、年間の電気代を2,090円も節約できます

  • 冷蔵庫の周囲温度が22℃の場合の試算です。

✓節約のポイント
  • 食品を詰め込みすぎない
  • 扉の開閉回数をできるだけ減らす
  • 整理整頓して食品をすぐ取り出せるようにする
  • 熱いものは冷ましてから入れる
  • 庫内の設定温度を「中」か「弱」にする

照明の節約術

照明の節電は点灯時間を短くするのが基本です。外出時などは照明を消し忘れないように注意すること。使わない部屋の照明はこまめに消しましょう。夜遅くまで起きている人は、可能なら朝型の生活に変えると省エネかつ健康的です。

照明の明るさを下げたり、照明はこまめに掃除したりすることも、節電に効果があります。

✓節約のポイント
  • 外出時など照明を消し忘れないように注意する
  • 使わない部屋の照明はこまめに消す
  • 寝室の照明は明るさを下げる
  • 照明器具をこまめに掃除する

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エコな家電に買い替える

古い家電を使用している場合は、最新の省エネ家電に買い替えることを検討するのも手。例えば、今どきのエアコンは10年前のモデルと比べると約15%も消費電力が少なくなっています。冷蔵庫なら約2835%、照明はLEDランプと白熱電球で比べると約86%も省エネです。

もちろん、最新モデル同士でも省エネ性能は大きく異なります。経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版」に掲載される10畳用エアコンで最も省エネ性能が高いモデルの期間消費電力量は725kWh。最も省エネ性能の低いモデルは929kWhで、年間の電気代は5,500円も差があります

  • 電気代は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価の31/kWhを用いて計算。

買い替えを検討しているなら、ぜひ省エネ性能をきちんと比較すること。本体価格が高いモデルでも、長期的に見ると電気代を大きく節約できる可能性があります。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

電気代節約だけを目的にした買い替えはおすすめできませんが、エアコンが古い場合や生活に合わない場合は検討する価値があるでしょう。

電力会社・電気料金プランを見直す

電力会社はさまざまな電気料金プランを提供し、中には電気使用量が多い人向けのプランもあります。さらに、電力会社によっては割引やポイント還元といった特典を用意していることも。

電気代を節約したいなら、ライフスタイルに合った電力会社・電気料金プランを選ぶことが大切。各電力会社の特徴を見比べたり、シミュレーションを活用したりして、世帯の使用状況に合ったプランを見極めましょう。

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ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんな方におすすめ!
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二人暮らしの電気代に関するよくある質問

ここでは、二人暮らしの電気代に関するよくある質問に回答。これを覚えておけば、節約・省エネに役立つかもしれません。

Q.電気代はどうやって計算する?

毎月の電気代は、一般的に「基本料金+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」で求められます。

基本料金は契約アンペア数で決まり、電力量料金は「1kWhあたりの単価 × 使用電力量(kWh)」で算出。燃料費調整額や賦課金も、電気使用量に応じて金額が変動します。電気代の計算方法や内訳は把握しておけば、より効率的に節約できるでしょう。

詳しい電気代の計算方法を知りたいなら、こちらもチェック!

電気代の計算方法を解説。家電ごとの計算例や賢い節約術も紹介

Q.電気代は地域によっても異なる?

結論から言うと、電気代は地域によっても異なります。地域によって選べる電力会社が異なるうえ、気候の違いによって家電の使い方にも違いがあるからです。

では、実際に1ヵ月あたりの電気代の平均を地域別に見てみましょう。

年次

北海道地方

東北地方

関東地方

北陸地方

東海地方

近畿地方

中国地方

四国地方

九州地方

沖縄地方

2024

12,328

14,258

11,907

15,582

11,832

10,845

13,763

12,557

10,316

12,152

2023

13,059

15,020

11,876

15,992

12,316

11,088

14,331

13,359

10,605

10,962

2022

13,084

13,835

12,262

15,517

12,439

12,221

14,743

13,450

11,894

11,616

こちらは二人暮らしではなく、全世帯での平均ですが、地域によって電気代が異なることがわかります。北陸や東北などは電気代が高く、九州や沖縄など温暖な地域は控えめ。基本的に電気による暖房器具を多く使う地域のほうが、電気代は高くなりやすいと推測されます。

ENEOS Power 編集部
ENEOS Power
編集部

北海道は暖房に灯油を使う傾向があります。寒冷地でありながら電気代が低いのは、相対的にエアコンの使用が少ないからだと考えられます。

Q.消費電力が多い家電は何?

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経済産業省の調査によると、一般家庭で消費電力が最も多いのはエアコンで、全体の1/3を占めています。次いで多いのが冷蔵庫と照明。冬になると給湯や炊事に使う家電の消費電力が多くなるのも見逃せません。

これらの家電を多用すると当然、電気代が高くなります。二人暮らしなら、生活リズムが異なっていたり、互いの個室で過ごす時間が長かったりする場合は注意が必要です。

二人暮らしの電気代を賢く節約しよう!

二人暮らしの電気代を見直すことは、光熱費の大きな節約につながります。もし、今の電気代が高いと感じた場合、まずは省エネを意識した生活を心がけましょう。

さらに負担を減らしたいなら、電力会社やプランの切り替えも検討してみてください。ENEOSでんきでは、電気の使用量が多い人向けのプランも提供しています。二人暮らしで電気をたくさん使うのであれば、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。

著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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