冷蔵庫の電気代は意外に高い? サイズ・年代別の比較と賢い節約術

実は、家電の中でも電気を消費する冷蔵庫。その電気代はいったいどれくらいかかっているのでしょうか?

この記事では、冷蔵庫の電気代の計算方法や、サイズ・年代別の電気代を紹介。さらに、その節約術まで解説するので、毎月の電気代が気になる方は要チェックです!

冷蔵庫の電気代はどれくらい? 

家にたくさんある電化製品の中でも、冷蔵庫の消費電力はエアコンに次ぐ大きさ。家電製品別に家庭における消費電力量の割合を見ると、夏で17.8%、冬でも14.9%です。冷蔵庫の消費エネルギーを抑えることができれば、電気代を大きく節約できるでしょう。

そんな冷蔵庫にかかる1年間の電気代は「年間消費電力量×電力料金単価」で求めることができます。年間消費電力は、規定の使用条件下で電化製品を1年間使用した場合に消費する電力量。電力料金単価は、1時間あたりにかかる電力量料金の価格です。

例えば、年間消費電力量は200kwhと仮定。電力料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安の31/kWhを用いた場合、「100kWh×31=年間6,200円」と試算できます。

ENEOS Power 編集部
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実際には小型の冷蔵庫でも年間消費電力量200 kwh以上となるのが一般的。各モデルの年間消費電力はメーカーのWebサイトやカタログ、電力料金単価は電力会社のWebサイトや検針票で確認できます。

冷蔵庫の電気代をサイズ別に計算

冷蔵庫の消費電力はサイズによって異なります。そこで、経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024」に記載されるをもとに、1/1ヵ月/1年間の電気代をサイズごとに求めてみました。

冷蔵庫の容量

年間消費電力

電気代

1日

1ヵ月

1年間

140L以下

277kWh

23.5円

715.6円

8,587円

141〜200L

296kWh

25.1円

764.7円

9,176円

201〜250L

305kWh

25.9円

787.9円

9,455円

251〜300L

311kWh

26.4円

803.4円

9,641円

301〜350L

338kWh

28.7円

873.2円

10,478円

351〜400L

350kWh

29.7円

904.2円

10,850円

401〜450L

292kWh

24.8円

754.3円

9,052円

451〜500L

271kWh

23円

700.1円

8,401円

501L

279 kWh

23.7円

720.8円

8,649円

  • 冷蔵庫はすべて間冷式(ファン式)。容量は定格内容量の合計です。

  • 電力料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議が示す31/kWhを使用。

冷蔵庫の1年間の電気代は8,00011,000円の範囲内に収まります。注目すべきは、サイズと電気代は必ずしも比例しないこと。「140L以下」から「351400L」までは電気代は徐々に増加していますが、「401450L」のモデルからは下落。最も電気代が安かったのは「451〜500L」の冷蔵庫でした。

この要因としては、大容量の冷蔵庫ほど断熱性能が高いこと、メーカーの最新技術を採用した省エネ設計となっていることなどが考えられます。いずれにせよ、容量の小さい冷蔵庫を選ぶと電気代がかえって高くなるケースにあることは、留意しておきましょう。

ミニ冷蔵庫の電気代

ミニ冷蔵庫は、その名のとおり、小型の冷蔵庫。一般的な冷蔵庫は庫外にある冷却器からファンで冷気を送る「間冷式」ですが、冷却器が庫内にある冷蔵庫を「直冷式」を主に採用しています。

直冷式冷蔵庫の多くは容量80120Lなので、一人暮らしの中でも自炊をほとんどしない人向き。ただ、容量が少ない分、消費電力は低め。「省エネ性能カタログ2024」での平均値は年間198kWh、電気代にして6,139円です。

ENEOS Power 編集部
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ミニ冷蔵庫は、霜がつきやすいのも特徴。定期的に「霜取り」が必要な点にも注意しましょう。

一人暮らしの冷蔵庫は大型の方がお得?

冷蔵庫は必要だけれど、一人暮らしの場合はどれくらいのサイズが適切なのかお悩みの方もいるでしょう。その判断基準は、自炊の頻度にあります。

自炊をほとんどしない人なら容量150L未満でもOK。たまに自炊する程度なら150200Lあれば良いでしょう。毎日自炊するなら200250L、作り置きをしたいなら、余裕を持たせて。

「間冷式」で一人暮らし向けの製品なら、多少サイズが変わっても電気代は大きく変わりません。設置スペースがあるなら大きめのサイズを選んでも良いでしょう。

古い冷蔵庫は電気代が高い?

冷蔵庫の節電技術は、以前よりも格段に進化しています。容量451〜500Lの冷蔵庫を10年前と今どきのモデルを比べると、なんと約2130%も省エネ。年間電気代にして約2,2603,500円安くなっています。

もちろん、冷蔵庫は高額なので、節約目的での買い替えはおすすめしません。しかし、ライフスタイルの変化や使い勝手の向上を目的に買い換えるなら、この事実を踏まえ、より省エネなモデルを検討すると良いでしょう。

冷蔵庫の消費電力は徐々に少なくなっている

「冷蔵庫の節電技術は格段に進化した」と説明しましたが、実際どのように変わっていたのでしょうか? 「省エネ性能カタログ」に記載されているモデルを元に、年間消費電力の推移をグラフ化。20162024年におけるサイズ別の平均値は、次にように変化しました。

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どのサイズにおいても多少の上下はありながら、全体としては徐々に消費電力が低くなっていることがわかります。ただ、ここ数年をそこまで大きく消費電力は変わっていません。

そういう意味では、冷蔵庫を買い換えるなら、ここ数年の型落ち品に注目するのも一案です。

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冷蔵庫の電気代を安くする節約術

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電気代を節約するためのテクニックをまとめました。ちょっとした工夫でも、年間の電気代になると大きな差が生じます。

冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない

冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、冷却効率が落ちてしまいます。冷蔵庫に入れる食品の量を半分にすると、詰め込んだ場合に比べて年間消費電力が43.84kWhも省エネに。年間で約1,360円の節約になります。

  • 資源エネルギー庁による試算。電力料金単価は31/kWhで計算されています。

食品を冷ましてから入れる

温かい食品をそのまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が上がり、余計にエネルギーを消費してしまいます。できるだけ冷ましてから入れるように心がけてください。

ENEOS Power編集部
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ただし、食品を2045℃の状態で長時間放置すると食中毒のリスクがあります。冷ます時間は短めにしましょう。

壁や家具から離して設置する

冷蔵庫は、できるだけ壁などから離れた場所に設置するのもポイント。適切に放熱することができ、冷却効率が高まります。実際、上部と左右両側が壁に接している場合と、片側のみ壁に接している場合を比べると、年間45.08kWhもの節電効果が見込まれます。電気代にすると、約1,400円の節約につながります。

  • 資源エネルギー庁による試算。電力料金単価は31/kWhで計算されています。

設定温度を見直す

冷蔵庫内の設定温度を弱めるのも、節電に有効です。例えば「強」から「中」にすると、年間61.72kWh、約1,910円も節約できます。手軽で効果の大きい節約方法と言えるでしょう。

  • 資源エネルギー庁による試算。周囲温度22℃の場合で、電力料金単価は31/kWhで計算されています。

冷蔵庫の開閉を減らす

冷蔵庫はドアを開くたびに冷気が逃げ、再度冷やすのに大きなエネルギーを要します。つまり、1回の開閉時間を短くするのがポイント。旧JIS開閉試験()と、その2倍の頻度で開閉した場合で比べると、後者の方が年間10.40kWh、電気代約320円少ないという実験結果があります。

  • ※旧JIS開閉試験:冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回で、開放時間はいずれも10秒。

省エネな冷蔵庫に買い換える

現在の冷蔵庫同士で比べても、省エネ性能には差があります。容量401450Lの場合消費電力の少ないモデルと高いモデルでは、電気代が年間4,000円以上も違います。冷蔵庫を買い換えるなら、サイズや使い勝手だけでなく、消費電力にも注目して選びましょう。

電力会社やプランを見直す

電気代を根本から見直したいなら、契約する電力会社やプランを見直すのもアリ。当然、電気料金が安いプランに切り替えれば、大きく電気代を節約できます。さらに、電力会社によってはおトクな特典も用意されているので、日々の支出を削減したいなら、積極的に検討してみてください。

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ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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冷蔵庫に関するよくある質問

最後に、冷蔵庫の機能や電気代について、よくある質問をまとめました。

Q.そもそも冷蔵庫と冷凍庫の違いは? 

冷蔵庫は低温で保存し、鮮度を維持するためのもの。冷凍庫は凍らせて保存するためのものです。庫内の温度に差があり、一般的に冷蔵庫は0〜10℃程度、冷凍庫は−17℃以下の温度に保たれています。

冷凍庫は冷凍しかできませんが、冷蔵庫は冷凍室のほか、庫内温度の異なる野菜室やチルド室を備えるモデルもあります。

Q.最近の冷蔵庫は古い機種とどう違う?

現在の冷蔵庫は湿度を保ちながら冷蔵できたり、食品の鮮度をより長持ちさせられたりと、10年前の機種よりも機能が充実。モーターやコンプレッサーを制御するインバータ技術、断熱技術などが進歩し、消費電力も大きく抑えられるようになりました。

また、観音開きのドアを採用するモデルが増えるなど、ニーズの多様化に合わせて、ラインナップも多彩となっています。

Q.サブ冷蔵庫を持つと電気代は安くなる?

冷蔵庫が増えてもそれぞれの消費電力は変わりませんし、200Lの冷蔵庫が2つあるよりも400Lの冷蔵庫が1つあるほうが省エネ。「ひとつはキッチン、ひとつは寝室」と冷蔵庫が2つあると便利ですが、電気代は当然高くなります。

もし飲み物専用の冷蔵庫が欲しいなら、クーラーボックスで代用するというのも手でしょう。

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冷蔵庫の電気代を抑えて、光熱費を節約しよう!

24時間365日、電気を使い続ける冷蔵庫。その分、電気代も高くなりがちですが、ちょっとした工夫で節電できることが分かりました。

ただ、電気代をもっと節約したいなら、契約する電気会社やプランを見直すのが効果的。ENEOSでんきは、電気をたくさん使うほどオトクになりやすくなっています。毎月の光熱費を抑えたい人はぜひチェックしてみてください。

著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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