一人暮らしをしていると、「そんなに使っていないのに、なぜこんなに電気代がかかるのだろう」と感じたことはありませんか。特に、冬や夏はエアコンの使用で高くなり、地域やライフスタイルによっても差が出ます。
そこでこの記事では、一人暮らしの電気代の平均額や、電気代が高くなる原因、さらに今日からできる節約の工夫を紹介します。電力会社の乗り換えによる節約効果についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
一人暮らしの電気代、平均はいくら?
電気代は地域や季節、さらに暮らし方によっても大きく変動します。そこで知っておきたいのが、電気代の全国平均です。
ご自身の電気代が高いのか、それとも標準的なのかを判断する目安になります。
ここでは月間・地域別、そして季節・地域別の電気代の目安を整理し、一人暮らしのリアルな光熱費を見ていきましょう。
【月別・地域別】一人暮らしの電気代の平均
総務省「家計調査」公開データ(2024年)をもとにすると、単身世帯の電気代の月平均は6,756円です。
地域別の月平均で見ると、北海道や東北など寒冷地は冬の暖房に電気を使う家庭が多く、全国平均より月1,000円ほど高めです。
一方、温暖な九州や沖縄は冷房期間が長いものの、冬場の暖房コストが低いため、年間ではやや安くなる傾向があります。
地域 | 電気代の平均(月額) |
---|---|
全国 | 約6,756円 |
北海道・東北地方 | 約7,500円 |
関東地方 | 約6,566円 |
北陸・東海地方 | 約6,794円 |
近畿地方 | 約6,648円 |
中国・四国地方 | 約7,437円 |
九州・沖縄地方 | 約6,274円 |
このように、電気代は「地域差」に大きく左右されることがわかります。
【季節・地域別】一人暮らしの電気代の平均
一人暮らしの電気代平均は、以下の表のように季節や地域によっても変化します。
地域 | 冬(1月〜3月) | 春(4月〜6月) | 夏(7月〜9月) | 秋(10月〜12月) |
全国 | 7,150円 | 5,839円 | 6,771円 | 6,356円 |
北海道・東北地方 | 8,056円 | 6,431円 | 6,459円 | 6,423円 |
関東地方 | 7,109円 | 5,505円 | 6,137円 | 5,492円 |
北陸・東海地方 | 7,514円 | 6,003円 | 7,700円 | 7,406円 |
近畿地方 | 5,889円 | 5,873円 | 6,652円 | 6,226円 |
中国・四国地方 | 7,868円 | 6,063円 | 7,286円 | 6,767円 |
九州・沖縄地方 | 6,401円 | 5,571円 | 6,896円 | 6,572円 |
全国的に電気代は冬(1〜3月)が最も高く、春(4〜6月)が最も低い傾向が見られます。
特に北海道・東北や中国・四国では冬の電気代が増加し、九州・沖縄は夏の冷房を使用する夏期に上昇が目立ちます。地域ごとに季節の影響が異なるため、お住まいのエリアの平均額を基準に見直すことが大切です。
ENEOSでんきでは、一般家庭向けやオール電化住宅向けなど、ライフスタイルに合った豊富な電気料金プランをご用意しています。電気を切り替えると電気代がいくらお得になるのかシミュレーションしてみましょう!
なぜ?一人暮らしの電気代が高くなるおもな原因
一人暮らしの電気代が高くなる理由は、おもに以下の3点が挙げられます。
- 消費電力が大きい家電の使い方
- 契約アンペアがライフスタイルに合っていない
- 自宅で過ごす時間が長い
以下で、それぞれの要因について詳しく解説します。
①消費電力が大きい家電の使い方
一人暮らしでも電気代が高くなる要因のひとつが、「家電」の影響です。特にエアコンと冷蔵庫は年間を通じて消費電力が大きく、以下のように使用状況次第で大きな差が出やすくなります。
- エアコン:冷暖房は室温を一定に保つため多くの電力を消費します。外気温との差が大きいほど電気使用量が増え、特に冬や夏の使用が電気代が高くなりがちです。
- 冷蔵庫:24時間稼働し続ける家電のため、使用時間は最長だと言えます。庫内の温度を一定に保つため、詰め込みすぎやドアの開閉が多いと余分な電力がかかります。
この2つに加え、照明やテレビなども積み重なることで、思った以上に電気代が高くなってしまいます。
②契約アンペア(A)がライフスタイルに合っていない
電気料金は、使用量だけでなく 契約アンペア数(A)にも左右されます。たとえば、ENEOSでんき「東京Vプラン」の基本料金は以下のとおりです。
契約アンペア・契約容量 | 基本料金(税込) |
10A | 311.75円 |
15A | 467.63円 |
20A | 623.50円 |
30A | 935.25円 |
40A | 1,247.00円 |
50A | 1,558.75円 |
60A | 1,870.50円 |
6kVA以上50kVA未満 | 311.75円/1kVA |
一人暮らしの場合、20〜30A程度が目安とされています。必要以上に高いアンペアで契約していると、実際に使わなくても固定費が高くなる要因になるため注意が必要です。
電気代を見直す第一歩として、自分の生活に合った契約アンペアか確認し、必要に応じて変更することをおすすめします。
ただし、アンペアを下げすぎるとブレーカーが頻繁に落ちるなど生活に影響が出る可能性があるため、使用家電の利用状況をふまえて慎重に検討しましょう。
③自宅で過ごしている時間が長い
仕事や趣味を自宅で行う方は、どうしても電気代が高くなる傾向があります。
特に照明やエアコンを長時間使い、パソコンや家電も稼働し続ける在宅ワークが多い場合は、外出が多い方と比べて月数千円以上の差が出ることも覚えておきましょう。
自身のライフスタイルに合わせて、省エネ家電を取り入れたり、電力会社のプランを見直したりすることで、電気代を節約できます。
今日からできる!効果的な電気代の節約方法
電気代は、日々の工夫で節約することは可能です。ここでは、特に有効な以下の節約ポイントを紹介します。
- 家電の使い方を工夫すること
- 電力会社・料金プランを見直すこと
ちょっとした行動の積み重ねで、毎月数百円〜数千円の削減につながります。この機会にライフスタイルや家電の使い方を見直してみましょう。
①家電の使い方を工夫する
資源エネルギー庁の調べによると、家庭の電気使用量の多くは「冷暖房・冷蔵庫・照明・テレビ」で占められています。
これらの家電を上手に使うことで、一人暮らしでも効果的に電気代を減らせます。ここでは、各家電の使い方の工夫を説明します。
エアコン|設定温度の工夫やサーキュレーターとの併用など
環境省のデータによると、冷房は設定温度を1℃高くするだけで 約10〜13%の消費電力削減につながると言われています。
冬の暖房は20℃前後に設定し、フィルター掃除を月1回行うことで無駄な電力を防ぎやすくなるため、ライフスタイルに合わせて無理なく取り入れてみましょう。
また、空気を循環させるため、サーキュレーターと併用してエアコンを使用するのも有効です。
冷蔵庫|ドアの開閉を減らす、冷まして入れるなど
冷蔵庫は家庭の消費電力量の約14%を占めており、設定を「強」から「中」に切り替えると年間で約1,900円の節約が可能です。
また、冷蔵庫の中に、ものを詰め込みすぎない、ドアの開閉を減らすなどの工夫も効果的です。
日常的に気を付けたいのは、作った常備菜などを入れるタイミングです。熱いものは冷ましてから庫内に入れることで、庫内の温度変化を小さくし、節電につながります。
テレビ|画面を明るくしすぎない、待機電力を減らすなど
家庭での電気代は、日々のちょっとした工夫で大きく変わります。たとえばテレビは、使わないときに主電源を切り、画面を明るくしすぎない設定にするだけで消費電力を抑えられます。
また、50型液晶テレビの輝度を1割下げると、年間で約580円の節約につながるという試算もあります。レコーダーも「高速起動モード」や常時表示をオフにすることで待機電力を減らせます。
さらにパソコンは、省エネ機能が備わった機種を選んだり、電源オプションでスタンバイを活用すると消費電力を小さくできます。
デスクトップであれば週に数時間の使用であっても設定を見直すだけで、年間数百円単位の節約が可能になることも。こうした地道な工夫を積み重ねることで、無理なく快適に電気代を抑えられます。
照明|LEDへの交換や人感センサー付き照明の導入など
照明は家庭の電力使用の中でも意外と大きな割合を占めており、工夫次第で大きな節約につながります。白熱電球をLED電球に交換すると、寿命が大幅に延びるうえ消費電力は約1/6に抑えられるのです。
たとえば、54Wの白熱電球を7.5WのLEDに替えると、年間約2,800円の節約効果があるという試算もあります。
点灯時間を短くしたり、調光機能を使って明るさを調整したりするだけでも省エネ効果はあり、寝室などの明るさを半分にするだけで、年間約200円の節約につながることも。
また、人感センサー付きの照明は廊下や玄関での無駄な点灯を防ぎ、快適さと省エネを両立できます。照明器具は汚れによって明るさが5〜15%低下するとされるため、定期的に掃除をすることも効果的です。
②電力会社・料金プランを見直す
電力自由化以降、多くのプランが選べるようになりました。手軽に電気代を節約する手段として、「乗り換え」は有効な選択肢です。
たとえば、月300kWの電気を使用している人の場合、ENEOSでんき「東京Vプラン」に乗り換えると、年間約4,720円 *節約できます。
契約アンペア数は40A
ご使用状況やご契約内容によって、おトクにならない場合がございます。
東京電力エナジーパートナー(株)(従量電灯B・C)の年間電気料金との比較です。ENEOSでんき東京Vプラン+にねん とく2割をご契約の場合の金額です。当社独自の前提による試算で、金額は参考目安です(税込)。
燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれておりません。
2025年7月時点
また、自身の生活に合った契約アンペアや料金プランを選ぶことも大切です。
在宅時間が長い人は電力量料金単価の3段階目の単価が安い電気料金プランを、外出が多く電気使用量が少ない人は基本料金や電力量料金単価の1段階目が安いプランを選ぶと負担を減らせます。
ENEOSでんきに乗り換えた場合、どのくらいお得になるのか詳しく知りたい方は、電気料金シミュレーションをしてみることをおすすめします。
ENEOSでんきでは、さまざまなライフスタイルにフィットする、シンプルでお得な料金プランをご用意しています。電力会社やプランの検討をされたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自分に合った電気料金プランをお探しの方
- 電気の使用量が多い方
- Vポイントを貯めている方
- ガソリン代をお得にしたい方
お住まいの郵便番号や現在の契約プランなどを入力し、ENEOSでんきに切り替えた場合に、電気代がどのくらいお得になるのかをチェック!
一人暮らしの電気代は節約できる!
一人暮らしの電気代は、平均値をみると月5,000〜7,000円程度です。冬や夏は冷暖房の影響で高くなり、地域差やライフスタイルによっても大きな違いが生まれます。
電気代が高くなるおもな原因は、消費電力の大きい家電の使い方、契約アンペアの設定、そして在宅時間の長さです。
しかし、エアコンや冷蔵庫の使い方を工夫する、照明をLEDに替えるといった小さな行動の積み重ねが、年間で数千円規模の節約につながります。
さらに、電力会社や料金プランを見直すことで固定費の削減も可能です。自身の暮らしに合った契約を選び、無理のない省エネ習慣を取り入れることが、家計に優しい暮らしの第一歩となります。

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