300Wの電気代の目安は?家電の例とそれぞれの節電方法を解説

「消費電力300Wの家電って、どのくらい電気代がかかるの?」と気になったことはありませんか?パッと見では小さく感じる数値ですが、毎日長時間使う家電では、積み重ねると意外に大きな差になります。

この記事では、300Wの家電を1時間・1日・1カ月使った場合の電気代を具体的に算出し、さらに代表的な家電の例や、今日からできる節電のコツも紹介します。

「知らないうちにムダに使っていた」を防ぎ、効率よく電気を使うための参考にしてください。

300Wの家電の電気代の目安と計算方法

300Wの家電の電気代は、次の計算式で求められます。

電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

この式に、消費電力300Wと全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力量料金単価が定める目安単価の31円/kWhを当てはめると、電気代の目安がわかります。

【期間別】消費電力300Wの電気代

使用期間

電気代

1時間

9.30円

1日(24時間)

223.2円

1カ月(30日)

6,696.円

1年(365日)

81,468円

1時間あたりの電気代は約9円とわずかですが、1カ月では約6,700円、1年では約8万1,470円とそれなりの金額になります。

なお、実際の電気代は契約している電力会社や契約プラン、使用する家電の種類などによって変わります。上記の金額はあくまで目安としてご覧ください。

消費電力300Wの家電の代表例

では、消費電力が300W程度の家電にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な家電は次の通りです。

種類

家電名

暖房器具

ヒーター

こたつ

生活家電

食洗機(食器乾燥機)

冷蔵庫

加湿器

ヘアアイロン

  • 製品モデルや、同じモデルでも使用するモードによって消費電力は異なります。

消費電力が300Wの家電には、こたつやカーボンヒーター、スチーム加湿器といった比較的小型の局所用暖房・調理家電が該当します。

また、食洗機の節電コースなど、省エネ運転時や限定的な使用方法であれば、消費電力300W程度で利用できます。

消費電力300W前後の家電の電気代

ここからは、300W程度の消費電力がかかる家電の電気代をご紹介しましょう。上記に挙げたように冷蔵庫のような常に稼働が必要なものから、ヒーターやこたつのような暖房器具、その他、食洗機や加湿器、ヘアアイロンなどさまざまな家電が該当します。

食洗機(食器乾燥機)

ビルトインタイプの食洗機は、標準コースだと通常約500Wの消費電力がかかりますが、節電コースや少量洗いであれば、消費電力は300W程度です。

1回あたりの運転は2時間と仮定。1カ月を30日、1年を365日とした場合の電気代は、以下のとおりです。

食器量に応じて、またモードをうまく活用することで無駄な消費電力を使わずに済みます。

種類

消費電力

1回の電気代

1カ月の電気代

1年の電気代

卓上型(1人用)

270W

16.74円

502.2円

6,110.1円

ビルトイン型(節電コース)

350W

21.7円

651円

7,920.5円

  • 電力量料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使用。

1人用の卓上型を通常モードで使用した場合とビルトイン型(約7人分用)を節電コースで使用した場合、いずれも消費電力は300W前後です。

1回あたり約17〜22円、1カ月(1日1回2時間使用)あたり約500〜650円、年間約6,110円〜約7,920円かかります。

大型の食洗機であっても節電モードを活用することで、1人用の食洗機と同じような電気代で済みます。

冷蔵庫

一般的な冷蔵庫は、50~100W前後が目安となるため、300Wの家電とは言い切れません。一方で大型~業務用の冷蔵庫は「定格消費電力」が約300W(1時間あたり0.3kWh)といったモデルも存在します。

一人暮らしであれば200L以下、2人用は250L前後、4人用だと350L前後が目安です。冷蔵庫の1年間の電気代を見てみると、常時稼働している割にはさほど高くないと感じるのではないでしょうか。

サイズの小さい冷蔵庫ほど消費電力も低い傾向にあり、電気代は抑えられます。

ここでは年間消費電力で電気代を計算し、冷蔵庫の電気代の目安を算出しています。

【サイズ別】冷蔵庫の年間消費電力と年間の電気代

容量

年間消費電力量

年間の電気代

140L以下

89kWh

2,759円

141〜200L

93kWh

2,883円

201〜250L

310kWh

9,610円

251〜300L

320kWh

9,920円

301〜350L

310kWh

9,610円

351〜400L

303kWh

9,393円

401〜450L

268kWh

8,308円

451〜500L

244kWh

7,564円

501L~

259kWh

8,029円

定格消費電力とは、電化製品を最大出力で動かしたときに必要となる電力のことです。メーカーのカタログや仕様書に記載され、あくまで「最大値」を示します。

この数値は、冷蔵庫をフル稼働させた場合を想定した最大消費電力であり、実際にはこれより少ない電力で運転されています。実際の使用時は、運転の強弱や待機時間などにより消費電力はこれより低くなるのが一般的です。

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ヒーター

ヒーターは、デスク下やキッチン、脱衣所など狭い空間を短時間で暖めたい時に適した暖房器具です。

そんなヒーターの電気代はどのくらいかかっているのでしょうか。

使用期間

電気代

1時間

9.3円

3時間

27.9円

4時間

37.2円

5時間

46.5円

8時間

74.4円

1カ月

2,232円

1年(1シーズン)

8,928円

  • 1カ月・1年は1日あたり8時間利用した際の電気代を計算。

  • 1カ月(30日)あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×30日)

  • 1年あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×4カ月)

狭い範囲や短時間暖めるのに適している300Wのヒーターでも、年間(1シーズン)では約9,000円とそれなりの金額がかかっていることがわかります。

1時間だと少額でも長時間使用すると、思いのほか電気代がかかってしまうので、注意が必要です。

加湿器

300Wの加湿器は、おもにスチーム式(加熱式)の加湿器に多く見られるタイプで、6〜8畳の部屋を加湿するのに適しています。

冬場の乾燥対策のほか、冷房による夏の乾燥対策、花粉やウイルス対策にも効果的な加湿器ですが、電気代はどの程度でしょうか。

使用期間

電気代

1日

74.4円

1カ月

2,232円

1年

8,928円

  • 1日当たりの電気代:8時間で計算

  • 1カ月・1年は1日あたり8時間利用した際の電気代を計算。

  • 1カ月(30日)あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×30日)

  • 1年あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×4カ月)

加湿器は1日8時間使用すると1カ月で約2,200円かかります。乾燥を防ぐためには欠かせないアイテムですが、暖房器具とあわせるとそれなりの電気代となりそうです。

こたつ

暖房器具の中でも消費電力が小さいとされるこたつですが、電気代はいくらかかっているのでしょうか。

使用期間

電気代

1時間

9.3円

3時間

27.9円

4時間

37.2円

5時間

46.5円

8時間

74.4円

1カ月

2,232円

1年

8,928円

  • 1日当たりの電気代:8時間で計算

  • 1カ月・1年は1日あたり8時間利用した際の電気代を計算。

  • 1カ月(30日)あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×30日)

  • 1年あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×4カ月)

  • 電気代はフルパワー(300W)で連続運転した場合の目安です。実際の使用状況により変動します。

消費電力が300Wのこたつは、1日8時間使用しても電気代は74.4円と経済的です。エアコンと併用することで、冬の電気代を節約するのにも非常に役立ちます。

ヘアアイロン

消費電力が300Wのヘアアイロンは、一般的にコンパクトで持ち運びやすく、短時間の使用に適したモデルが多いです。

今回紹介した家電の中でも使用時間の短いヘアアイロンですが、どのくらいの電気代がかかっているのでしょうか。

使用期間

電気代

1日

4.65円

1カ月

139.5円

1年

1,697.25円

  • 1日当たりの電気代:30分で計算

  • 1カ月あたりの電気代(消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×30日)

  • 1年あたりの電気代((消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価×365日)

  • この金額は、ストレートアイロンを最大出力(300W)で使用した場合の目安です。実際には温度設定や使用時間によって消費電力が変わるため、電気代はこれより少なくなることが多いです。

ヘアアイロンは一般的に長く使用することはないため、1カ月で約140円、年間の電気代も約1,700円とさほど気にならない程度の金額に抑えられています。今回は1日30分の使用としましたが、実際にはさらに短い使用時間で済む人も多いはずです。

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消費電力300Wの家電の節電方法

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ここからは、消費電力300Wの家電を中心に、電気代を抑えるための節電方法をご紹介します。日常的に使う家電は、使い方次第で電力のムダを大きく減らすことが可能です。

特に、稼働時間が長い冷蔵庫やヒーター、食洗機などは設定温度や使用時間を見直すだけでも効果があります。

食洗機(食器乾燥機)

食洗機の電気代を抑えるためには、「乾燥機能をあまり使わない」「まとめて食器を洗う」という2つのポイントを意識しましょう。

まず、食洗機で最も電力を消費するのは乾燥させるプロセスです。ヒーターを用いて庫内を高温にするため、この乾燥機能を使わず庫内扉を開けて自然乾燥させるだけでも節電につながります。

次に、少量の食器を都度洗うよりも、ある程度たまってから一度に洗う「まとめ洗い」が効果的です。毎回少しずつ使うと洗浄・すすぎ・乾燥をそのたびに繰り返すため、結果的に電気代・水道代ともに割高になりがちです。

使用回数を減らし、食器を十分にためてから運転することで、効率よく電力量を下げることができます。

冷蔵庫

冷蔵庫の節電には「ものを詰め込みすぎない」「食品を冷ましてから入れる」「冷蔵庫の開閉を減らす」といった日常のちょっとした工夫が効果的です。

まず、庫内に食品をぎゅうぎゅうに詰めすぎると冷気の流れが悪くなり、節電には逆効果です。食品を詰め込んだ場合と半分にした場合では、年間で43.84kWh、電気代で約1,360円 の節約が可能というデータがあります。

また、扉の開閉回数を半分に減らすと年間10.40kWh、電気代としては約320円の節約になります。

さらに、調理したばかりの温かい食品をそのまま入れると庫内温度が上昇し、冷やすのに余分なエネルギーを消費します。食品は冷ましてから庫内に入れるようにしましょう。

これらを意識することで、冷蔵庫という「常に稼働している家電」の電気代を着実に減らすことができます。

ヒーター

ヒーターの電気代を抑えるおもなポイントは3つあります。まず、部屋全体を暖めるよりも、足元など狭い範囲を集中的に温める「局所使用」を意識しましょう。また、エアコンと併用して部屋全体をエアコンで暖めつつ、ヒーターは補助的に使うと効率的です。

さらに、つけっぱなしにせず必要な時だけ使うことも大切です。短時間運転を心がけることで、快適さを保ちながら無理なく節電ができます。

たとえば、石油ファンヒーターの運転を1日1時間短縮した場合、ひと冬では約1,470円の節約が可能との試算もあります(設定温度20℃、灯油・電気代の合計値、ひと冬を169日で計算)。

これらに加えて、ヒーターを付ける前に厚着をして設定温度を下げるといった工夫もできるでしょう。

加湿器

加湿器の電気代を抑えるには、まず、部屋のサイズに合った加湿器を選びましょう。

加湿器の加湿能力に対して部屋が広すぎると、消費電力が大きいモードで稼働し続けてしまい、余分なエネルギーを使って電気代がかさむ恐れがあります。加湿器の「適用床面積(適用畳数)」をよく確認しましょう。

また、フィルターをクリーニングしてきれいな状態を保っておくことも大切です。フィルターが汚れて目詰まりを起こすと加湿器の運転効率が下がり、電気代がかさむ要因になります。

加湿器の各パーツが汚れているとカビや雑菌の繁殖にもつながるため、お手入れは欠かさず行いましょう。

こたつ

こたつを効率的に使って電気代を抑えるには、おもに2つのポイントがあります。

まず、上掛け布団と敷布団をあわせて使うことで、こたつ内部の暖気が逃げにくくなり、ヒーターの稼働を抑えることができます。

こたつ布団だけの場合と、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用した場合を比較すると、年間で電気32.48kWhの省エネ、電気代約1,010円の節約につながります(1日5時間使用)。

次に、設定温度を「弱」や「中」など低めにすることで、消費電力を減らせます。たとえば温度設定を「強」から「中」に切り替えると、年間で電気48.95kWhの省エネ、約1,520円の節約になります(1日5時間使用)。

こたつは暖房器具の中でも比較的消費電力の少ない家電ですが、さらに工夫をして効率的に節電しましょう。

ヘアアイロン

ヘアアイロンの電気代を抑えるには、「髪の毛をしっかり乾かしてから使う」ことが重要です。髪が濡れた状態だと、水分の蒸発に余分な熱が必要になり、使用時間や消費電力が増えてしまいます。

また、「使用時間を短くする」ことも非常に効果的です。ヘアアイロンは髪の毛を真っ直ぐにしたりカールをつけたりするのに使いますが、一度に取る毛束の量が多いと毛束に熱が伝わるのに時間がかかり、使用時間が長くなります。少しずつ毛束を取ることで、使用時間の短縮や節電にもつながります。

さらに「温度を低くして使う」ことで、髪のダメージを軽減しながら消費電力そのものを抑えられるため、ぜひ意識してみましょう。

【その他の節電方法】電力会社やプランを見直すこともおすすめ

電気代が高いと感じている場合、まずは契約している電力会社と料金プランの見直しをしてみましょう。同じ電気使用量でもプランによって料金が変わるため、ライフスタイルに合ったプランを選ぶことで無理なく節約できます。

また、電力会社を比べる時は、料金だけでなくサポート体制や付加サービスの内容も重要な比較ポイントです。

たとえばENEOSでんきでは、電気の支払いに応じてVポイント付与や特別提携カードでのお支払いで楽天ポイント、dポイントなどのポイント付与、ENEOSカード割によるガソリン代の割引などの特典をご用意。

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電力会社やプラン選びの際には、単純に料金を比較するだけでなく、トータルでお得になるかを考えることが大切です。

まずは自分のライフスタイルに合っているか、一度電気料金のシミュレーションをしてみましょう。

  • Vポイント付与、特別提携カード、ENEOSカード割の特典はいずれかひとつの適用となります。

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家電ごとの節約術を知って電気代を抑えよう

300Wの電力は、1時間あたり約9円、1日8時間でおよそ74円の電気代に相当します。小さな家電でも使い方次第で、年間では数千円の差が生まれることもあります。

300W前後の家電は家庭で多く使われるため、設定温度や使用時間を工夫して無駄を減らすよう心がけましょう。電力量の目安を知り、毎日の使い方を見直すことが節電の第一歩になります。

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著者 ENEOS Power編集部

暮らしの電気とガスの情報サイト「ENEeee!」を運営。エネルギーに関する情報や日々の暮らしに役立つ節約術・豆知識などを発信しています。毎月更新する記事を通じて、わくわくと驚きをお届けします。

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